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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房/早川書房 |
| 発売年月日 | 2005/12/15 |
| JAN | 9784151759512 |
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11の物語
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11の物語
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商品レビュー
3.7
46件のお客様レビュー
映画化された「リプリ…
映画化された「リプリー」で有名な著者の短編集。冒頭のかたつむり観察者のイメージが強烈だった。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画「PERFECT DAYS」を観て、興味を持って読んでみた。 「パトリシア・ハイスミスは不安を描く天才だと思うわ」 「恐怖と不安は別の物だって彼女から教わったわ」 これは、この本を買った客に対して古書店の店主が発したセリフ。 読んでみて改めて、このような短くてピリッとしたセリフを書く脚本家はすごいと思った。 確かに、「不安」はほとんどの作品で一つのテーマになっていたように思う。といっても似た作品は一つもない。 特に良かったのは、 ・かたつむり観察者 ・モビールに艦隊が入港したとき ・ヒロイン ・空っぽの巣箱 いただけなかったのは ・クレイヴァリング教授の新発見 ・野蛮人たち 全体的によいんだけど、古いだけにやや粗さが感じられた気がする。 かたつむり観察者 The Snail-Watcher 意外で恐ろしい結末。かたつむりが増殖していく描写がまさしく秀逸。 恋盗人 The Birds Poised to Fly 恋人からの手紙を待つ男女は、今にも飛び立とうとしている小鳥たち。 返事さえ来ればすぐに飛んでいこうと待ち構えている。 ラブレターを盗んだことにより遭遇した女の、 何があっても相手を信じる気持ちに男は触発される。 邦題を恋盗人にしたのは、ややずれている気がする。 すっぽん The Terrapin 子供の言うことに耳を貸さない母親が怖い。 そして最後はスプラッター。 アメリカでもすっぽんを食べるとは知らなかった。 モビールに艦隊が入港したとき When the Fleet Was In at Mobile 最初は主人公の女性の行動が理解できないが、 回想が進むにつれて次第に同情してきてしまう。 艦隊が入港したときは、彼女の運命を分けたとき。 結末は殺人犯として逮捕されるよりもずっと怖い。 クレイヴァリング教授の新発見 The Quest for Blank Claveringi またカタツムリ。 パニックアクション映画のような感じだった。 愛の叫び The Cries of Love 友達同士がホテルの同じ部屋で暮らしているという状況が分からないが、好きな友達にいたずらをしては仕返しされるという、子供じみた老婦人のめんどくさい関係。 アフトン夫人の優雅な生活 Mrs Afton, among Thy Green Braes 精神科医に夫について相談に来た有閑マダムの正体が最後に明らかになる。 ちょっと気の毒な話。 原題は、18世紀のスコットランドの詩人 Robert Burns の代表作の一つ "Afton Water”の冒頭を引用したものっぽい。詩では「アフトン川よ、緑の丘をぬって(やさしく流れよ)」のような感じ。 夫人がこの詩から名前を取ったのかは定かではない。 緑の丘の間を流れる優雅なアフトン川と、実はそうではないアフトン夫人の間にアイロニーを感じる。 ヒロイン Heroine 人の役に立つ行動をするために、自ら災いを引き起こしてしまう少女。 過去の家庭環境や、シッターになってからの行動の端々から危なっかしさが感じられ、不安を煽られる。 もう一つの橋 Another Bridge to Cross イタリアの海沿いの明るく牧歌的なロードムービー的な短編だが、死のイメージが全体を貫いているのが対照的。主人公からも、死の世界に取り込まれそうな危うさが何となく感じられる。その中で、泥棒の少年だけはいきいきとたくましい。 野蛮人たち The Barbadians 近所で騒がしくキャッチボールをする大人げない男たちに石を落として追いやったかに思えたが、彼らはまた集まってキャッチボールを始める。男たちにいらつくばかりであった。 空っぽの巣箱 The Empty Birdhouse 過去の行動に対する後悔や不安が幻覚を見せるのか。妻だけではなく夫も見ることで、現実だったのかと思えば安心するが、やはり現実ではなさそうな描写もあるので、そうだとするとなおさら怖い。途中から不気味な猫も出てきて、何が不気味なのかもはっきり書かれないのだがやっぱり不気味で、強さを助長する。結末に至っても話が終わらないところも怖い。
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映画『PERFECT DAYS』で1冊の古本として出てきたので気になって手に取ってみた。 愛情が凶器になっていく様を感じられる短編の物語。相手の気持ちは真には把握できないからこそ、自分の中で愛情は歪んだ形に育ってしまうのだろうと思わされる。人間臭さを感じさせる主人公たちだった。...
映画『PERFECT DAYS』で1冊の古本として出てきたので気になって手に取ってみた。 愛情が凶器になっていく様を感じられる短編の物語。相手の気持ちは真には把握できないからこそ、自分の中で愛情は歪んだ形に育ってしまうのだろうと思わされる。人間臭さを感じさせる主人公たちだった。外国文学の訳なので少し読みづらいし、文化や情景が汲み取りづらい部分もあった。 (この本が出てくることも映画の伏線の一つだったのかな)
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