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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫
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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫

パトリシア・ハイスミス(著者), 小倉多加志(訳者)

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11の物語 ハヤカワ・ミステリ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/早川書房
発売年月日 2005/12/15
JAN 9784151759512

11の物語

¥1,078

商品レビュー

4

27件のお客様レビュー

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2010/05/28

映画化された「リプリ…

映画化された「リプリー」で有名な著者の短編集。冒頭のかたつむり観察者のイメージが強烈だった。

文庫OFF

2024/11/05

すごく独特な世界。 不気味。怖い。恐ろしい。 人間の奥底の、のぞいてはいけないどす黒いところを描く。 犯罪者側から書ける人なんだな。 ヴェンダースの映画「パーフェクトデイズ」で作中人物が手に取る作品。

Posted by ブクログ

2024/08/21

面白いね 解説で稀有な作家と評されるがまさにその通りだと思う。 いわゆる人間の心理を描く繊細さが群を抜いて優れている。 11個の短編の登場人物全てが印象的だった。 それはなぜか。 その答えは彼らが唯一無二であるからだ。 現実の個人が全て異なるのならば、小説の世界の個人もまた全て特...

面白いね 解説で稀有な作家と評されるがまさにその通りだと思う。 いわゆる人間の心理を描く繊細さが群を抜いて優れている。 11個の短編の登場人物全てが印象的だった。 それはなぜか。 その答えは彼らが唯一無二であるからだ。 現実の個人が全て異なるのならば、小説の世界の個人もまた全て特異であるべきだ。 この理想にパトリシア・ハイスミスは究極的に漸近した作家といえる。 つまり、登場人物のそれぞれが何かの経験をした時に生じる心理的運びが異様で、奇妙である。 「そうはならないだろ」と突っ込みたくなるが、ふと思い直す。 他者の心理など理解できないのが普通だ。他者とは本来的に奇妙で理解できない存在のはずだ。寧ろ、人々がそれぞれ精神のズレや異様さを抱えて生きている。我々は潜在的な狂気を抱えている人間と社会で互いに同居している。この方がよっぽど現実に即しているのではないか。 他者とは異物なのだ。容易に理解できる他者の方が寧ろ異常なのだ。 ハイスミスの小説は人間の狂気の潜在性と生々しさ、それらと同居する不安を描き出す。これこそ小説の追求すべきリアリズムではないか。 えてして読みにくい小説は長期的に読者を揺さぶり、読みやすい小説は飲み込みやすいがゆえに容易く排泄される。 登場人物がテンプレートにハマった感情移入しやすいものであればあるほど、小説全体は手触りと色彩を失っていく。 彼女の小説は読みにくい。嫌な後味が読後に残る。理解も感情移入もし難い、歪な手触りを持った作品だ。それゆえに我々の胃袋を揺さぶる。揺さぶる。

Posted by ブクログ

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