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中島敦全集(2) ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:南島譚.環礁.わが西遊記.古俗.過去帳. 日記・書簡 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1993/03/25 |
JAN | 9784480027528 |
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中島敦全集(2)
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商品レビュー
4.5
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
『西遊記』関連で、「悟浄出世」「悟浄歎異」を読んだ(『荘子』『列子』などのの引用がいっぱいある)。けっこう実存主義だなと思った。それから「盈虚」「牛人」は春秋時代もので、どす黒い人間が書かれている。『山月記』などもそうだが、中島敦は案外「怖い」作家なのかもしれないと思った。
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悟浄出世 悟浄が教えをこう妖怪たちの思想の下敷きが分かればより面白いのだろうが、生憎、教養~…… 「我」に疑問を抱き、それを知るため多くの妖怪のもとを訪ね歩くも、それが「執念深く自己の幸福を探していた」ことに気付き、失敗を恐れず試みようという想いに至る、これだけでも爽やかな気持ちになれる。 悟浄嘆異 悟浄が悟空を中心に三蔵一行を誉めちぎる。 面映ゆい…… 出世に対して一人称なのもあるかもしれないがだいぶ読みやすい。 日記 パラオ滞在中の日記。 現地で購入した石鹸で体を洗ったら魚臭くなって難儀した、というようなことも書かれていて面白い。 手紙 ・昭和11年、関西では男の日傘が流行っていた(敦的にはかっこ悪い)。 ・宿の朝は番茶と梅干しの時代、長崎ではコーヒーとゆで卵。 ・南洋からたかさんへのお手紙、家族の夕食の席でその日の出来事を話して聞かせるようであったかいな。
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「南島譚」や「環礁」の平易でユーモアーに富んだ文章は、それまでの中島敦の印象を大きく変えてくれた。南洋の風物や人々の暮らしに触れた中島の驚きや好奇心が素直な筆致から伝わってくる。日記や書簡についても中島の意識の方向が感じられて興味深い。 「わが西遊記」を読んだ後は、万城目学の「...
「南島譚」や「環礁」の平易でユーモアーに富んだ文章は、それまでの中島敦の印象を大きく変えてくれた。南洋の風物や人々の暮らしに触れた中島の驚きや好奇心が素直な筆致から伝わってくる。日記や書簡についても中島の意識の方向が感じられて興味深い。 「わが西遊記」を読んだ後は、万城目学の「悟浄出立」も読むことをお薦めする。
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