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文盲 アゴタ・クリストフ自伝
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社/ |
発売年月日 | 2006/02/23 |
JAN | 9784560027424 |
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商品レビュー
3.9
44件のお客様レビュー
亡命して「安全」が約束されることがすなわち「幸福」とは限らない。ハンガリーからスイスに亡命した仲間の中には禁固刑が待っているとわかりながら母国に戻った者もいた。自殺した者もいた。亡命とは、祖国を捨てるということであり、家族に二度と会えないということであり、そのことが日を追って自覚...
亡命して「安全」が約束されることがすなわち「幸福」とは限らない。ハンガリーからスイスに亡命した仲間の中には禁固刑が待っているとわかりながら母国に戻った者もいた。自殺した者もいた。亡命とは、祖国を捨てるということであり、家族に二度と会えないということであり、そのことが日を追って自覚されていく過程を経験することでもある。母語がその人のアイデンティティを形成する基盤になるものであるなら、母語で生活できないことにより失うものもまた計り知れない。 この本は、9歳でハンガリーの中でも支配者であるドイツ系住人の多い町に住み、11歳でロシア語を強要され、21歳でソ連の支配下から逃れスイスへ亡命し、そこではフランス語習得を余儀なくされた、アガタ・クリストフの自伝。字も大きくて100ページに満たない本書だけれど、『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』の参考書として読んでよかったと思う。 堀茂樹さんによるあとがきによると、アガタ・クリストフは二度の結婚と二度の離婚をしているそうで、個人的にはその周辺のことも知りたいけれども、たぶん関係者を傷つけずにそれを書いて出版するのは難しいのだろう。
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#5奈良県立図書情報館ビブリオバトル「パッション/情熱」で紹介された本です。 2011.8.13 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-650.html?sp
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本人による自叙伝であるから、本人の書きたいことしか書いてないのは当たり前なんだ。タイトルの『文盲』の意味は深い。
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