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文盲 アゴタ・クリストフ自伝
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文盲 アゴタ・クリストフ自伝

アゴタ・クリストフ(著者), 堀茂樹(訳者)

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文盲 アゴタ・クリストフ自伝

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社/
発売年月日 2006/02/23
JAN 9784560027424

文盲

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商品レビュー

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2026/05/30

1956年のハンガリー動乱により、21歳の時に生後わずか4ヶ月の娘を抱いて夫と共にスイスへ亡命した著者の自伝。政治体制に翻弄され、母語のほかに3つもの「敵語」を押しつけられた彼女の言葉は、平和を享受する私の胸に深く響きました。 安全な国へ逃れられて良かった――そんな私のお気楽な...

1956年のハンガリー動乱により、21歳の時に生後わずか4ヶ月の娘を抱いて夫と共にスイスへ亡命した著者の自伝。政治体制に翻弄され、母語のほかに3つもの「敵語」を押しつけられた彼女の言葉は、平和を享受する私の胸に深く響きました。 安全な国へ逃れられて良かった――そんな私のお気楽な想像を、著者が綴る「砂漠の日々」という孤独と喪失感が打ち砕きました。命の危険から逃れた安堵の先に待っていたのは、言葉も通じず、変化も希望もない、判で押したような日々。 経験のない私は「生きていられるだけでいいではないか」と簡単に考えてしまう。けれど、この本は教えてくれます。亡命とは単に「助かること」ではなく、祖国や文化を「失い続けること」でもあるのだと。 それでも私は、命の危険がない地で生きたいと思います。生き延びることは決して終着点ではなく、その先の孤独とどう向き合うかという、さらに長い問いの始まりであるかもしれないけれど。

Posted by ブクログ

2026/02/13

壮絶な内容だなと思いました。こんなに 頻繁に自分の使う言葉を変えられたら、自我が狂ってしまうんじゃないかと思いました。敵の言葉だと思いながら敵の言葉を覚えさせられる気持ちを考えると、いたたまらないという言葉だけでは表現しきれません。いくら 自分自身が平和を望んだとしても、襲われて...

壮絶な内容だなと思いました。こんなに 頻繁に自分の使う言葉を変えられたら、自我が狂ってしまうんじゃないかと思いました。敵の言葉だと思いながら敵の言葉を覚えさせられる気持ちを考えると、いたたまらないという言葉だけでは表現しきれません。いくら 自分自身が平和を望んだとしても、襲われて 占領されてしまうことはある。 生活のあり方も、読んでいて苦しくなりました。

Posted by ブクログ

2024/11/14

亡命して「安全」が約束されることがすなわち「幸福」とは限らない。ハンガリーからスイスに亡命した仲間の中には禁固刑が待っているとわかりながら母国に戻った者もいた。自殺した者もいた。亡命とは、祖国を捨てるということであり、家族に二度と会えないということであり、そのことが日を追って自覚...

亡命して「安全」が約束されることがすなわち「幸福」とは限らない。ハンガリーからスイスに亡命した仲間の中には禁固刑が待っているとわかりながら母国に戻った者もいた。自殺した者もいた。亡命とは、祖国を捨てるということであり、家族に二度と会えないということであり、そのことが日を追って自覚されていく過程を経験することでもある。母語がその人のアイデンティティを形成する基盤になるものであるなら、母語で生活できないことにより失うものもまた計り知れない。 この本は、9歳でハンガリーの中でも支配者であるドイツ系住人の多い町に住み、11歳でロシア語を強要され、21歳でソ連の支配下から逃れスイスへ亡命し、そこではフランス語習得を余儀なくされた、アガタ・クリストフの自伝。字も大きくて100ページに満たない本書だけれど、『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』の参考書として読んでよかったと思う。 堀茂樹さんによるあとがきによると、アガタ・クリストフは二度の結婚と二度の離婚をしているそうで、個人的にはその周辺のことも知りたいけれども、たぶん関係者を傷つけずにそれを書いて出版するのは難しいのだろう。

Posted by ブクログ

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