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天球儀文庫 河出文庫
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天球儀文庫 河出文庫

長野まゆみ(著者)

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天球儀文庫 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2005/11/20
JAN 9784309407685

天球儀文庫

¥385

商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

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2025/10/16

◼️ 長野まゆみ「天球儀文庫」 少年たちの1年。交歓と喪失。長野まゆみの風味満載。 この本のあとがきに著者も書いているように、最近の長野まゆみは作風が変わって、かなり日本的で文調も味のある、現実的な社会を取り入れて感の強いものもある。今作は初期作品のテイストで、西洋っぽい世界...

◼️ 長野まゆみ「天球儀文庫」 少年たちの1年。交歓と喪失。長野まゆみの風味満載。 この本のあとがきに著者も書いているように、最近の長野まゆみは作風が変わって、かなり日本的で文調も味のある、現実的な社会を取り入れて感の強いものもある。今作は初期作品のテイストで、西洋っぽい世界で、たぶん美しい少年2人の、危うさと感情の起伏を含んだ友情を描いている。もちろん凝った言葉と小道具、微妙な想い満載のメルヘンチックな物語。 アビは、かつてケンタウルス座のケンタウリ・プロキシマという星の名前を教えてくれた宵里(しょうり)といつもつるんでいる。宵里はガラスペンと水溶きのインクを愛用し、大人びてドライ。アビはやや子供っぽい感情の持ち主。授業では碧睛(へきがん)の教師が、鳥の翼の構造を教えている。9月の昼休み、2人は売店で三日月パンと腸詰肉(ソオセエジ)、シトロンソォダのランチをする。中庭では校舎に幕を張って、恒例の野外映画会が行われる。2人は、仮の映写室となる音楽室へと行き、そこで、おととし聴こえてきた歌と、澄明な睛(ひとみ)の少年を思い出すー。 この話の「月の輪船」と「夜のプロキオン」「銀星ロケット」「ドロップ水塔」の4篇が収録されている。2話めはクリスマス頃の話、3話めは春、季節がひとめぐりし、関係性に変化がもたらされる。 おそらく美少年と思われる主演たち、古代天球儀のレプリカが取り付けられ、粋な企画をする学舎では専門的で不思議な授業が行われる。文具、食べ物飲み物、言葉は斜め上を行っている感じ。最初からしても橄欖(オリイヴ)、呉藍(くれない)、濃紺(プルシアン)、洋墨(インク)、翠色などなどなど。 学校がある島ではロケットの打ち上げがあったり、流星群を見るのに船が出たり。私はけっこうこの舞台立てや美少年2人の動き、少女マンガの美少年同士のような心の動きは、「パタリロ!」を思い出す。この異世界感を好んで、楽しんでいる。 「少年アリス」「野ばら」あたりが定番だが、「天体議会」、またちょっとテイストは違うが「カンパネルラ」は名作かと思った。 降りに触れ、筆致が変わる前の作品を読もうかなと。古本屋にあったら誘い込まれる感じがする。言葉遊び、小粋な小道具と意外な展開。うん、フェイバリットだ。

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2021/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二人の少年が登場して物語が展開しますが、本作はそれぞれの兄や親族が「意図的に」登場します。 長野さんの小説は、時間の止まった箱庭のような雰囲気がありますが、本作は時間軸を意識させられ、少年たちが成長して大人になっていくことを想像させます。

Posted by ブクログ

2021/05/02

毎晩の読み聞かせで最近のお気に入り。 秋の新学期から翌年の夏季休暇まで、アビと宵里(しょうり)、2人の少年が過ごした一年の日々を描く。 私の高校もインターナショナルだったので、9月生を迎える秋の季節を懐かしく思い出した。 宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくるジョバンニとカンパネ...

毎晩の読み聞かせで最近のお気に入り。 秋の新学期から翌年の夏季休暇まで、アビと宵里(しょうり)、2人の少年が過ごした一年の日々を描く。 私の高校もインターナショナルだったので、9月生を迎える秋の季節を懐かしく思い出した。 宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくるジョバンニとカンパネルラにも似た2人の少年の幻想的な世界観が美しい。 息子もちょっと大人びて天才気質の雰囲気の友人と深く付き合うことが多いので、2人の少年の日常という場面設定がしっくりくるようで、毎晩のように天球儀文庫読んで、とリクエストしてくる。 毎晩のイメージトリップが楽しくなる一冊。

Posted by ブクログ