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セネカ 現代人への手紙
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2004/05/27 |
JAN | 9784000236461 |
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セネカ 現代人への手紙
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
幸福な人生とは長く生きることではなく、より良く生きる。長短ではなく内容の充実。 全ては汝の責任で善ともなり悪ともなる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
” 我々が意を用いねばならぬことは、長く生きるということではなくて、満足して生きるということだ。 なぜなら、君が長く生きるには運命が必要だが、満足して生きることは君の心次第だからだ。 充実したものであるなら、人生は十分に長い。 人生が充実したものになるには、心が心特有の善を発達させ、自分が自分自身の主とならねばならない。 無為にただ過した生ならば、八十年生きたとて何になろう。 そんな人間は生きたのではなく、人生に滞在していただけだ。 遅く死んだのでなく、とうに死んでいたのだ。 八十年彼は生きた。問題は、どの日から彼の死を数えるかだ。 ” 人生はその長さではない。 己の所有するものは本当は自分のものではなく、肉体すらも運命に左右される。 奪われることもなく与えられることもないもの、自分の魂、理性、自分自身に向かって、一日一日を生きること。 そのような人生こそが生きるということなのだと学んだ。
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これは中野孝次の遺書である。 あとがきを読んだ感想です。 彼がセネカ現代人への手紙にあとがきを書いたのが2004年4月。食道ガンで亡くなったのがその三ヶ月後、7月の事でした。 死の影が忍び寄る中、本著セネカの哲学を思い起こし、その恐怖を飲み込む姿。知識を知識として終わらせず、...
これは中野孝次の遺書である。 あとがきを読んだ感想です。 彼がセネカ現代人への手紙にあとがきを書いたのが2004年4月。食道ガンで亡くなったのがその三ヶ月後、7月の事でした。 死の影が忍び寄る中、本著セネカの哲学を思い起こし、その恐怖を飲み込む姿。知識を知識として終わらせず、知恵として活かしている姿に感服します。 この本はセネカの軽快な語りと、中野さんの絶讃。そして、最後のあとがき。この三本どれにも価値があります。ぜひ読んでいただきたい。 前作、セネカの言葉を読んだときには彼の熱さに辟易していました。 しかし、二冊目に至る頃にはそれも慣れ、いっそカジュアルで情熱的な文体を楽しめるようになりました。 岩波書店といえど、アカデミックなものだけではないのだ。もやっとした先入観が晴れる思いです。 セネカの入門書として。そして、その哲学を最期に実践した文学者の軌跡を追う一冊として、私の本棚に加えます。
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