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貧乏物語 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2004/10/18 |
JAN | 9784003313213 |
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貧乏物語
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貧乏物語
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為替の影響でインバウンド需要が再び戻り、街には外国人が溢れている。高級店はまるで外国人のために値付けされ存在するようだ。一方で日本人は度重なる値上げに賃上げが追い付かず、格安店を賑わす。コロナ禍が終息し、活気を取り戻したが、金持ち外人と格安国民のこの構図は辛い。やがてくるトリクル...
為替の影響でインバウンド需要が再び戻り、街には外国人が溢れている。高級店はまるで外国人のために値付けされ存在するようだ。一方で日本人は度重なる値上げに賃上げが追い付かず、格安店を賑わす。コロナ禍が終息し、活気を取り戻したが、金持ち外人と格安国民のこの構図は辛い。やがてくるトリクルダウンまでの我慢なのか、ネットで「岸田」と打てば「増税」の予測検索。社会政策の有効性が問われる。 貧乏物語は、物語というくらいだから、小説だと思っていた。大正時代の経済学本だという。中身は、貧乏を生みだす社会的構造に対し、奢侈を廃止し社会政策を講ぜよ、というもの。投資は利益重視で行われるから、儲かるものに傾斜されるが、それは金持ちの嗜好を優先するため、貧乏に行き渡らない。政策介入が必要だと。この古典を引いて経済学的見解の誤りを正せと試験に出れば、私なら、多数派な貧困相手のビジネスが成立し得る事を反証にするだろうか。高級店と格安店が、格差を見事に写像する。多数派の貧困もまた、儲けのネタになり得たのである。 ー道具の発明によって禽獣の域を脱しえた人間が、機械の発明された今日、なお貧苦困窮より脱せぬと言うのは不思議なこと。ものを作り出す力は非常に増えたが、その力が抑えられて十分に働いていない。分配の仕方が悪いのではない。十分に生産されていないのである。需要があるものに限り生産すると言う前提が問題である。金のない乞食がほしがったとてそれは重要に換算されない。 ー貧乏根絶のためには、人の心の改造が根本的に必要。心がけを変えれば、社会組織は今のままでも問題はすぐにでも解決してしまうと言う。その心がけとは、各人が無用の選択を止めると言う事だけ。奢侈品を優先生産しない事。 VIP価格があるから、庶民が安くサービスを得られる論者で有名な西野亮廣が怒りそうだ。どうでも良いが。
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いかに多数の人が貧乏しているか(上編) 何ゆえに多数の人が貧乏しているか(中編) いかにして貧乏を根治しうべきか(下編) 著者:河上肇(1879-1946、岩国市、経済学) 解題:大内兵衛(1888-1980、南あわじ市、経済学)
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「貧乏」問題を、経済学の知見や古今東西の典籍に基づいて検討するもの。富裕層の奢侈を廃止することが貧乏対策になると説いています。なにしろ大正5年の古典なので、その理論的妥当性は別途の検討に委ねるとして、早くもこの時代から格差問題に理論的に取り組もうとしていた点に感銘を受けました。
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