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美しい日本の掲示板
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美しい日本の掲示板
¥110
在庫なし
商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
インターネットの顔の…
インターネットの顔の見えない掲示板にカキコする人の気持ちなど。
文庫OFF
第3章で「掲示板は日本文化である」として、名無しとコテハンの関係を江戸時代の百姓と武士になぞらえてみたり、血筋的に多民族国家であるニホンジンはそれぞれがケンカせずに済むような文化を自ら作り出してきたのでありそれがマターリ化につながっているなど、なかなかおもしろい着眼点である。後者...
第3章で「掲示板は日本文化である」として、名無しとコテハンの関係を江戸時代の百姓と武士になぞらえてみたり、血筋的に多民族国家であるニホンジンはそれぞれがケンカせずに済むような文化を自ら作り出してきたのでありそれがマターリ化につながっているなど、なかなかおもしろい着眼点である。後者は、多神教=母系文化権においては「個の主張」よりも「場の和」を大切にするという文化人類学的な観点からもそういえるのではないか。 また2ch用語など読んでいてなんとなくわかってはいるものの、そうしたものの発生の経緯をまとめてあるのも、なにぶん人がたくさん集まって会話が蓄積されていくだけに言葉や物語がすごいスピードで発生・変容していく場としての掲示板というところを考えると非常に興味深い。 ま、2chを連句的コミュニケーションとしているのはちょっとやりすぎでは?という気もしないではないが(笑)。 続く第4章「マスコミと掲示板」では、マスコミ批判(=マスゴミ)にかなり論点が寄っていて、2chとのつながりが弱くなってしまっているのがやや残念。 著者の語り口は2chを意識してかなりくだけてふざけたところが多いのが個人的にはちょっと苦手だったが、ネット掲示板および2chについてコンパクトにまとまっていて、そのあたりに疎いおじさん向けにはわかりやすい入門書なのではないだろうか。 あと出版社からの訂正とお詫びが貼ってあったのだが、それがモロ2chテイストで書かれていてグー(笑)。
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実物の2chを多少なりとも見知っていればこの本を読む意味はあまりないように思われた。ただ、連句や落書の話は面白かった。
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