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無痛文明論

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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
人間の「自己家畜化」が進んだ現代文明について、「無痛文明」と定義し、分析し、根本からの対応を試みる書 問題の提起がとても興味深い。また、その社会構造化の解説など何重にも重なり広がっていく仕組みが詳しい。 雑誌連載を大幅に書き直し、第7,8章を書き下ろしたらしい。哲学とは思えない...
人間の「自己家畜化」が進んだ現代文明について、「無痛文明」と定義し、分析し、根本からの対応を試みる書 問題の提起がとても興味深い。また、その社会構造化の解説など何重にも重なり広がっていく仕組みが詳しい。 雑誌連載を大幅に書き直し、第7,8章を書き下ろしたらしい。哲学とは思えないほど日常の言葉で、確信的に綴られている。
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生命倫理的な視点から導入が始まったが、全編通してごく身近な実感に基づきつつ、これまでの哲学の議論を哲学史的すぎない形で踏まえながら、簡潔に論が組み立てられており、好感を持てる哲学者だと感じた。 資本主義さえも飲み込んでしまうペネトレイター(貫通物)としての無痛文明は、人間を自己家...
生命倫理的な視点から導入が始まったが、全編通してごく身近な実感に基づきつつ、これまでの哲学の議論を哲学史的すぎない形で踏まえながら、簡潔に論が組み立てられており、好感を持てる哲学者だと感じた。 資本主義さえも飲み込んでしまうペネトレイター(貫通物)としての無痛文明は、人間を自己家畜化し、自らに反抗する者にさえ、憑依して取り込んでしまう。身体の欲望を満たす代わりに、生命の意志を奪ってしまう無痛文明に対抗するには、やはりバタイユ的なアプローチが有効なようである。絶えずアイデンティティを解体し、無痛文明の熱源に飛び込んで転轍を試み続ける。こうした生き様は、中心軸を持った誠実な生とされる。他者との関わりにおいて自らの醜さが露呈する瞬間こそが、条件付きでない愛の瞬間であり、そこでは真の意味での承認・肯定・祝福が行われるのである。絶対的孤独に由来する存在の光の平等は、私たちに戦いと癒しとをもたらす。これは死の受容をも可能にする。 無痛本流の心地よさに対抗し、戦士として負け続けること。『ハーモニー』や『生殖記』を想起させる良書だったと思う。ところどころオジサン特有のスピリチュアルか?という文面があったとはいえ。
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- ネタバレ
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これからの世界を考える上でこれまでの世界とは何だったのかという観点でみると面白い。 痛みを避けることにより弊害を受けていいるのだがそれ自体にも気づかない。そんな「無痛文明」から決して逃れられない作者が放つ魂の叫びみたいな本。 現在は変わりつつあるような気もするが世界を「近代の科学」で語り尽くせるという認識に立っているとこの考えに陥るような気がする。「災害」は人類が抑え込める的な記載があるのだが、そもそもその時点で事実誤認があると思う。それ故の「無痛文明」なのだが。
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