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アウステルリッツ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2003/07/31 |
| JAN | 9784560047675 |
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アウステルリッツ
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商品レビュー
4.5
13件のお客様レビュー
「ファルシュ」という言葉が印象に残る。「まやかし」あるいは「間違い」。例えば本書に登場する語り部アウステルリッツの人生は、その異様なほど読みにくい(が、切実さを以てこちらを引きつける)語りに乗せてその「ファルシュ」の内実を語る。が、単にユダヤ人の迫害の歴史を語ったことが紛れもない...
「ファルシュ」という言葉が印象に残る。「まやかし」あるいは「間違い」。例えば本書に登場する語り部アウステルリッツの人生は、その異様なほど読みにくい(が、切実さを以てこちらを引きつける)語りに乗せてその「ファルシュ」の内実を語る。が、単にユダヤ人の迫害の歴史を語ったことが紛れもない歴史上の「ファルシュ」だったというわけではないと私は読んだ。その語りの錯綜の中で記憶は混濁し、事実とも思い込みともつかない「ファルシュ」な、甘美さすら感じさせる世界へと変容するのだ。そうした記憶を生きる、プルースト的な決意の産物だ
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ノーベル賞も確実と言われながら事故で亡くなったドイツ人作家の遺作。 表紙に惹かれたので手にとってみました。 語り手である私が偶然出会ったアウステルリッツという建築史研究者。彼の語りを聴くうちにどんどん悲劇的な歴史が現われてくるという構成。 独特な写真が配置され、小説ともエッセイと...
ノーベル賞も確実と言われながら事故で亡くなったドイツ人作家の遺作。 表紙に惹かれたので手にとってみました。 語り手である私が偶然出会ったアウステルリッツという建築史研究者。彼の語りを聴くうちにどんどん悲劇的な歴史が現われてくるという構成。 独特な写真が配置され、小説ともエッセイともつかない独特な作風が面白い。 前半が退屈だったのだがどんどん物語世界に引き込まれてしまった。いい作品でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
twitterで見かけて手に取った本。 静謐な文章、一定の距離感、歴史(特にユダヤ、ナチ関連)に酷く惹きつけられた。実際の地理や風景が全く分からないのが悔しい。 父親を、「苦痛の痕跡」を、そして自分自身を捜し、どこまでも彷徨い続けるアウステルリッツの姿を想像すると、胸が苦しくなる。「おのれの意志とは無関係に引きずりこまれた、このまやかしの間違った世界から逃げ出」そうとしている洗い熊にアウステルリッツの影が重なる。 読了後、迷い込み部屋の片隅で死んでしまった蛾を見つけ、硝子瓶の棺に入れた。貴方が居るべき場所は、ここには無かった。
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