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星々の舟
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2003/03/30 |
| JAN | 9784163216508 |
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星々の舟
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商品レビュー
3.9
210件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村山由佳さんの本だったので、手に取りそのまま冒頭を読み始めた。 舞台が札幌だったので、そのまま読み進めた結果、あっという間に第一章の「雪虫」を読み終えてしまった。 村山由佳さんの小説は「おいしいコーヒーのいれ方」から読んでいるが年を重ねるにつれて表現が露骨になり、内容がエグくなってきている。 今回の話も同じ。 恐らく連れ子の妹と関係を持つことになるのだろうと読み進めると予想は出来たが、まさかそれ以上の結末が待っていようとは。。。 自分の今身動きが取れずにもがいている状況を重ね合わせると、その切なさや苦しさがそのままダイレクトに自分の中に入ってきて、心臓の鼓動が止まらなかった。 行動したいのに、行動してはいけない状況、そして悪い結果になるのではないかという恐れ。 恋愛って辛くて怖いよね。そのくせちょっとでも進展すると百人力。 そのほかのストーリーも「子どもの神様」は不倫のお話。 「ひとりしずか」は「雪虫」のアナザーストーリー。やはりこの二人の話の構成は面白い。ただ、エグイ。背景が色々とエグ過ぎてげんなりはする。反面、こういう経験がある人も目に見えていないだけでいるのかもなと思ってしまう。 「青葉園」はこの年になると共感できる。家族がそれぞれの道を歩き始めて、自分って一体何のために働いて家族を養っていたんだっけ?自分って何がしたくて生きているんだっけ?って思うことがある。 土いじりって面白いよね。ただ、植物を育てること自体は大学のころから好きだった。それが野菜や食べられるものに変わってきてる。 そして、一回り以上年下との不倫。経験ないから分からないけど、妻からあまり相手にされていないなら他に興味も移るよね。しかも、労せず相手が慕ってくれるなら興味本位で手も出るでしょう。 「雲の澪」・・・高校生の孫の話。最初は単なる高校生の恋愛話だと思いきややはりそこは村山由佳。全然そのまま話を終わらせず、気分が悪くなるくらい性格の悪い元同級生とカスのような彼氏。強姦されるシーンなどなくて本当によかったと思う反面、結構被害にあっている若い女性はいるのかなと思って、胸が痛くなった。ただ、この話が本当にきれいにまとめられているのは祖父の存在と言葉。他のストーリーで見ていた重之とこのストーリーとで見せる祖父の顔があまりに違うが、人なんて見る人から見て変わるものだということが本当によく分かる。「おれらはみんな、生まれる前からお前のことを、それは大事に思っとったんだ」というセリフは本当にその通りだと思う。だから、私なんかと言うセリフを安易に使って欲しくない。自分は自分一人の力で生きてきたわけではなくたくさんの人の助けがあって生かされてきたということを思い出さなくてはいけない。そこには必ず自分のことを大事に持ってくれている人たちの思いがあるから。 最後の「名の木散」⋯戦争ということを考えるいい機会を与えてくれた。理不尽だが従わなければいけない環境。人が狂気に満ちていく様、慰安婦問題。「犬ではないもの」というセリフ。どんなにひどい状況でも人でいたいというプライドを感じて何とも応援したくなった。 よく、戦争体験談を絶やしてはいけないなんて話を聞くけど、本当に戦争で苦しんだ人からすると話をしたいだけではなく、思い出したくもない。それだけ悲惨な体験だったんだと考えさせられた。 今は物価高だ、ハラスメントだと騒いでいて、それはそれで大変だけど、まだマシな時代で、比較すれば幸せな時代だなと言う感想をもった。 自分より上を見れば上がいるし、下を見れば下がいる。 あとは自分がどちらを向けば前向きに生きていけるかだろうと思う。 歳を重ねるごとに読んでみたい小説だった。 きっと感想も変わる物だと思う。
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「しろがねの葉」に続き、期せずして直木賞受賞作ウィーク。「赦し」を書きたいのだな、というのがひしと伝わる。許されたいから謝るのは違う、という表現が深い。 謝ることで赦されることは、きっとあるけれど。 そこの主従は入れ替わってはならないのだろう。
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ある家族を1つのテーマにして、それぞれの章で主人公が変わっていきます。どれも深い悲しさをはらんでいて、胸がギュッと締めつけられているようでした。 それだけ物語への没入感があったということ。
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