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時間・愛・記憶の遺伝子を求めて 生物学者シーモア・ベンザーの軌跡
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2001/12/31 |
| JAN | 9784152083883 |
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時間・愛・記憶の遺伝子を求めて
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商品レビュー
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シーモア・ベンザー(1921-2007)の評伝。原著は1999年刊。草稿にはベンザーも目を通している。 ショウジョウバエで遺伝の研究、しかもカルテックにいたので、てっきりトーマス・モーガンの直系と思っていた。でも、違った。物理学の出身で、その後生物物理に転向し、動物行動学や心理学...
シーモア・ベンザー(1921-2007)の評伝。原著は1999年刊。草稿にはベンザーも目を通している。 ショウジョウバエで遺伝の研究、しかもカルテックにいたので、てっきりトーマス・モーガンの直系と思っていた。でも、違った。物理学の出身で、その後生物物理に転向し、動物行動学や心理学にも目を向けるようになった。本格的に行動の遺伝に取り組み始めるのは、45歳でカルテックに移ってから。ちょうどそこにはモーガンのショウジョウバエがいた。 タイトルのように、ベンザーはショウジョウバエで時間・愛・記憶に関わる遺伝子の研究をしたが、最初の頃は視覚の形成に関わる遺伝子の研究もした。カルテックに移った時には(あの分離脳の)ロジャー・スペリーの研究室にいたというのが意外。 ベンザーの弟子たちは、2017年に時計遺伝子のクローニングの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞。この遺伝子を発見したのはコノプカとベンザーだった。当時コノプカは学部生。彼の前途は洋々たるものに見えたが、完璧を期してなかなか業績を出さなかったため、結局どこのテニュアも得ることができず、40過ぎで研究の世界を去った。本書が書かれた時には、「カルテックのキャンパスから数ブロック」のところに、「カフカの小説のKのように誰にも知られず一人で住んでいた」という。 レトリックが多用されているため、通読には少々難儀するが、重要な労作。
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※このレビューにはネタバレを含みます
元の英語でなら美文なのだろうけど、聖書や小説の引用が頻繁に飛び出す文体は読みにくい。 ベンサーに的をしぼったというわけでもなく、ベンサーという人がゲテモノ喰いで寒がり以外のどんな人物なのかいまいちつかめなかった。 行動の遺伝子を探すという発想。行動というのは物理的な側面に抑制されるからやはり遺伝子に支配されるものなのだろう。人間の場合はそれが脳の中に丸め込まれて見えにくくなっているだけだろう。 ハエの突然変異体を探すというのはわくわくさせられるし、その原因遺伝子を見つけ出すのも宝探しみたいだ。古典的遺伝学は自分の好きな分野かもしれない。 ベンサーのように分野を乗り換えて成功していくあり方は、今の科学界でも有効なのだろうか?物理学というポテンシャルの高いところ出身の人だからできることなのか?
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