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サバルタンは語ることができるか みすずライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 1998/12/10 |
JAN | 9784622050315 |
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サバルタンは語ることができるか
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
スピヴァクは、本書の中で西洋哲学を批判し、例えば、フーコーとドゥルーズの対話を参照し、そこに毛沢東主義という言葉が浮いている(はたらきがない)ことを見出す。彼女の危機意識は、アジアを透明で具体的な中味を消し去られた存在にしてしまいかねないと思っているところにある。そして彼女がデリ...
スピヴァクは、本書の中で西洋哲学を批判し、例えば、フーコーとドゥルーズの対話を参照し、そこに毛沢東主義という言葉が浮いている(はたらきがない)ことを見出す。彼女の危機意識は、アジアを透明で具体的な中味を消し去られた存在にしてしまいかねないと思っているところにある。そして彼女がデリダから受け継いだ二項対立の揺さぶりを、インドの女性という点にスポットを当てて、語ることのできない女性の主体の語りへと対象を移していき、そうした抑圧された存在=サバルタンは語ることができない、しかし語るのだ、という結論へと帰結する。この本の良いところは、そこからすぐに自分たちの問題について繋げて考えられるところだ。例えば私は日本人だが、カナダに行くと、そこの英語圏の人たちから見ればマイノリティかもしれない。しかし場所を変えて急に中国に行ったとしたら、日本語を喋れる私がマイノリティなことは変わらないが、中国語を喋れる多数派の人の意見もそこにはある。しかし、急に立場が逆転し、日本で私が働くときには、中国語ネイティブや英語ネイティブの人たちは、むしろマイノリティになってしまうかもしれない。そうした中で、果たして抑圧されてしまう少数派の声とは何か。そういったことを考えさせられる、想像力を掻き立てられる本だった。
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メモ→ https://twitter.com/nobushiromasaki/status/1649357808826191873?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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分からんなりに読み通しはした。被抑圧的社会集団の言動を記述するとき、支配者側は自分の文脈に入れて理解してしまうので、サバルタンは語ることができないっていう話?
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