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心の先史時代
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心の先史時代

スティーヴンミズン(著者), 松浦俊輔(訳者), 牧野美佐緒(訳者)

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心の先史時代

定価 ¥3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 1998/08/31
JAN 9784791756537

心の先史時代

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商品レビュー

3.4

5件のお客様レビュー

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2024/11/11

スティーヴン・ミズンによる『心の先史時代』は、一見すると考古学的な人類進化論の書に過ぎない。しかし本書の真価は、人類における霊性の発現を、認知構造の質的転換という観点から論じた点にある。 著者は「認知の流動性」という概念を提示する。これは、かつて分化していた認知領域―自然理解、社...

スティーヴン・ミズンによる『心の先史時代』は、一見すると考古学的な人類進化論の書に過ぎない。しかし本書の真価は、人類における霊性の発現を、認知構造の質的転換という観点から論じた点にある。 著者は「認知の流動性」という概念を提示する。これは、かつて分化していた認知領域―自然理解、社会的知性、技術的思考、言語能力―が相互に浸透し始めた現象を指す。この理論は、ミルチャ・エリアーデが指摘した「聖なるものの経験」の基盤を、進化論的に解明する可能性を持つ。 特筆すべきは、著者が提示する転換点としての上部旧石器時代だ。この時期、突如として象徴的思考の証拠が爆発的に現れる。洞窟美術、埋葬儀礼、動物=人間的存在の表象など、これらは単なる芸術的表現の萌芽ではない。むしろ、ルドルフ・オットーが言うところの「ヌミノーゼ」の経験、すなわち「まったき他者」との邂逅を示す最初の痕跡と捉えるべきだろう。 著者の理論によれば、この時期における認知領域の統合は、以下のような能力の質的転換をもたらした: 1.自然認識の変容 ・動物の行動理解から、精霊的存在の気配の感知へ ・季節性の把握から、循環的時間の理解へ 2.社会的知性の拡張 ・集団内関係の理解から、不可視の存在との交感へ ・他者心理の読解から、霊的存在との対話可能性の開拓へ 3. 技術的思考の昇華 ・道具製作から儀礼的装置の創造へ ・物質加工から象徴操作の体系化へ この認知的統合は、後のシャーマニズムの基盤となる。意識の変性状態における体験を意味づけ、共同体内で伝達可能なものとする能力は、まさにこの認知の流動性によって可能になったと考えられる。 さらに興味深いのは、著者が提示する「大聖堂」の比喩だ。現代人の精神は、独立した機能の集合ではなく、相互に響き合う空間性を持つという。この視点は、ユング心理学における「集合的無意識」の構造とも呼応する。両者は、人類の精神性が持つ重層的な性質を、異なる角度から照射しているといえよう。 本書の意義は、霊性研究に新たな視座を提供した点にある。従来、宗教学や人類学は、霊的体験を文化的構築物として扱う傾向があった。一方、本書は、そうした体験の基盤となる認知能力の進化的起源を探る。これは、人類の霊性を、より根源的なレベルで理解する可能性を開く。 ただし、著者の議論には一定の限界もある。特に、認知能力の統合が、なぜ必然的に霊的次元の知覚へとつながるのかについては、さらなる理論的精緻化が必要だろう。また、現代人が持つ神秘体験の多様性を、この枠組みだけで説明できるかという問題も残る。 それでもなお、本書は人類の霊性研究に重要な示唆を与える。特に、シャーマニズム研究や意識状態研究に携わる者にとって、進化論的視点を導入する際の基礎的文献となるだろう。形而上学的な問いに、自然科学的アプローチで接近する一つの可能性を、本書は示している。

Posted by ブクログ

2013/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと興味範囲と違った。個人の心についてというより集団の意思の方に興味があることがわかった。もちろん比喩で興味深いところはあるんだけれどあまり刺さらなかった。

Posted by ブクログ

2011/12/24

今ごろ読んでる。ちょっと古いんだろうけど、おもしろいね。 はたして女性も打製石器を作ったろうか、とか考えてしまう。

Posted by ブクログ

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