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ニーチェと言語 詩と思索のあいだ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 創文社 |
| 発売年月日 | 1997/12/10 |
| JAN | 9784423171066 |
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ニーチェと言語
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ニーチェの思想における言語の意義について、考察をおこなっている本です。 ニーチェの言説のなかには、ことばを用いる思想に対する否定的な評価が見られます。彼は、われわれ人間がことばを用いることによって世界を正しく認識するという考えかたを否定し、ことばによって語られているのは人間が自...
ニーチェの思想における言語の意義について、考察をおこなっている本です。 ニーチェの言説のなかには、ことばを用いる思想に対する否定的な評価が見られます。彼は、われわれ人間がことばを用いることによって世界を正しく認識するという考えかたを否定し、ことばによって語られているのは人間が自己保存のためにつくり出した粉飾にすぎないとみなしていました。こうした考えを突き詰めるならば、われわれはことばによって心理を認識することを断念して、沈黙のうちにみずからの「生」の悦びを享受することをめざすほかありません。 しかしその一方でニーチェは、詩においてことばを語ることの悦びを見いだしていました。ここではことばは、われわれの「生」のうちを流れている情熱がほとばしり出たものとみなされます。このようにニーチェには、ことばに対する両義的な態度が見られますが、著者はその理由を、ニーチェが片足を「認識者」の立場に置き、もう片足を「詩人」の立場に置いていたことに求めています。 著者は『ツァラトゥストラ』の叙述を検討することで、こうしたニーチェの言語観が具体的にどのようなかたちをとることになるのかということを解明しようと試みます。われわれは、ことばによってこの世界の真理を直接的に写しとることはできませんが、それにもかかわらず、メタファーというかたちでわれわれの「生」がみずからを表現していると考えることができます。こうしたニーチェの言語観は、とりわけ「生」と「知恵」という二人の女をめぐるエピソードにおいて、メタフォリックなしかたで示されていると著者は論じています。
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