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わたしを束ねないで
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 童話屋 |
| 発売年月日 | 1997/09/23 |
| JAN | 9784924684959 |

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商品レビュー
4.3
16件のお客様レビュー
わたしを束ねないで、…
わたしを束ねないで、の詩はホントにいい。わたしなんか見なくても朗読できるほどです。女性として読むべき。
文庫OFF
良いなあと思う詩が結構たくさんあった。 表題詩「わたしを束ねないで」で描く、自分を誰かの価値基準で測ろうとすることへのしなやかな抵抗が美しく心地よい。それと同時に、ところどころはっとするような比喩が多々現れてそういうところに強く惹かれる。レトリックの中でも比喩が好きなんだな、自分...
良いなあと思う詩が結構たくさんあった。 表題詩「わたしを束ねないで」で描く、自分を誰かの価値基準で測ろうとすることへのしなやかな抵抗が美しく心地よい。それと同時に、ところどころはっとするような比喩が多々現れてそういうところに強く惹かれる。レトリックの中でも比喩が好きなんだな、自分は。 あとは、ひっそりと静かな情景が浮かび上がるような描写とか。 「わたしを束ねないで」「雪の朝」「赤ちゃんに寄す」「母音」などが特に好きだった。
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手にしっくり馴染む文庫本サイズのハードカバーの詩画集。 表題作の『わたしを束ねないで』が読みたくて、図書館からお取り寄せ。 とてもすてきな本で、手元に置きたくなった。 『わたしを束ねないで』新川和江 わたしを束ねないで あらせいとうの花のように 白い葱のように 束ねないでくだ...
手にしっくり馴染む文庫本サイズのハードカバーの詩画集。 表題作の『わたしを束ねないで』が読みたくて、図書館からお取り寄せ。 とてもすてきな本で、手元に置きたくなった。 『わたしを束ねないで』新川和江 わたしを束ねないで あらせいとうの花のように 白い葱のように 束ねないでください わたしは稲穂 秋 大地が胸を焦がす 見渡すかぎりの金色の稲穂 わたしを止めないで 標本箱の昆虫のように 高原からきた絵葉書のように 止めないでください わたしは羽撃き こやみなく空のひろさをかいさぐっている 目には見えないつばさの音 わたしを注がないで 日常性に薄められた牛乳のように ぬるい酒のように 注がないでください わたしは海 夜 とほうもなく満ちてくる 苦い潮 ふちのない水 わたしを名付けないで 娘という名 妻という名 重々しい母という名でしつらえた座に 座りきりにさせないでください わたしは風 りんごの木と 泉のありかを知っている風 わたしを区切らないで ,や. いくつかの段落 そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章 川と同じに はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩 ──この詩は、わたしにとって、静かな叫びの詩であり、戒めの詩でもある。 作者の新川和江さんは2024年8月にこの世を去った。 この詩を紡いでくれて、残してくれてありがとうと言いたい。 『骨の隠し場所が……』 人が一生のあひだに どうしても云はなければならない言葉といふのは 二言か 三言なのであらう はやばやと云つてしまふと 生きつづける理由が無くなるので 人はその言葉を どうでもいいどつさりの言葉にまぎれこませて 自分でも気づかぬふりをしてゐるのだらう どうでもいいどつさりの言葉で お喋りをすればするほど心はみすぼらしく飢え するうちに四つん這ひになり くんくん啼いたりするのであらう どこへ埋めたか 骨の隠し場所が つひにわからなくなった ひもじい子犬のやうに ──強烈な皮肉、にも読めるが、もしかしたら晩年の新川さんが自身のことを書いたのかもしれない。 自然を読んだ詩、恋の詩、性愛の詩、お子さんの詩。 編者のあとがきには、「女の一生」を念頭に構成したと書かれている。 編者の方の思惑通り、長編物語を読んでいるような臨場感とリアルがあった。 詩を読むと、毎回、わたしも言葉を丁寧に慈しもう、と決意する。しかし、いつのまにか元に戻ってしまうのを何とかしたい。
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