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アウグスティヌス講話 講談社学術文庫
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アウグスティヌス講話 講談社学術文庫

山田晶(著者)

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アウグスティヌス講話 講談社学術文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1995/07/10
JAN 9784061591868

アウグスティヌス講話

¥550

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2010/05/28

キリスト教神学の基礎…

キリスト教神学の基礎を築いた古代ローマ末期の哲学者アウグスティヌスの解説書です。本書は、アウグスティヌスと道元の思想の共通点を指摘し、キリスト教と仏教の接点をも示しているところが特徴的です。野心作と言えるでしょう。

文庫OFF

2014/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] キリスト教神学の基礎を築いた古代ローマ末期の教父・アウグスティヌス。 その青年時代は、放蕩無頼だったとする通説を、筆者は名筆『告白』の鋭い読解により覆し、子供までもうけて離別した内縁の女性こそ、アウグスティヌスに最も大きな影響を与えた人物と説く。 「創造と悪」の章では、アウグスティヌスと道元の思想の共通点を指摘し、キリスト教と仏教の接点をも示した。 キリスト教理解のための必読書。 [ 目次 ] 第1話 アウグスティヌスと女性 第2話 煉獄と地獄 第3話 ペルソナとペルソナ性 第4話 創造と悪 第5話 終末と希望 第6話 神の憩い [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2014/06/12

著者が京都の北白川教会で6回にわたっておこなった講話をまとめた本。著者は、アウグスティヌスやトマス・アクィナスについての浩瀚な研究書を執筆しているが、本書は一般の信徒に向けて平易な言葉で語られている。 第1話「アウグスティヌスと女性」では、アウグスティヌスの母モニカと、彼が16...

著者が京都の北白川教会で6回にわたっておこなった講話をまとめた本。著者は、アウグスティヌスやトマス・アクィナスについての浩瀚な研究書を執筆しているが、本書は一般の信徒に向けて平易な言葉で語られている。 第1話「アウグスティヌスと女性」では、アウグスティヌスの母モニカと、彼が16年にわたって連れ添った女性との関係についての考察を通じて、アウグスティヌスの人物像に迫っている。 また、キリスト教と仏教との対話についても、独自の観点が示されている。第3話「ペルソナとペルソナ性」の冒頭では、西谷啓治の議論に対する疑問が提出されている。西谷は、キリスト教の神の「ペルソナ性」を表象的な神として解釈し、その突破を図ったエックハルトを高く評価するとともに、大乗仏教の「空」の立場をよりいっそう優れたものとする解釈を示した。しかし著者は、こうした解釈は、キリスト教の「ペルソナ」に対する誤解に基づいているのではないかと述べる。著者は、アウグスティヌスの三位一体論などを参照しながら、父・子・聖霊の三者が「ウーシアにおいては一であるが、ヒュポスタシスにおいては三である」という解釈が定式化されたことが説明される。そして、父とともに子から聖霊が発出される働きが、「愛」として捉えられたと述べられ、ここには神が理解するものであると同時に愛するものであるという考えが見られることを指摘する。著者は、このような三位一体の理解に基づいて、人格としての神は表象の立場にとどまるという理解への反論をおこなっている。 その一方で著者は、アウグスティヌスの悪についての考察が、道元のそれと似ているという指摘をおこなっている。すなわち、神を愛して、自己に対する愛を殺すに至るような愛が神の国を作るという考えの中に、「山川草木悉皆成仏」についての道元の立場に通じるものを見ようとしている。

Posted by ブクログ

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