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ヘーゲル・大人のなりかた NHKブックス725
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 1995/01/21 |
JAN | 9784140017258 |
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ヘーゲル・大人のなりかた
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商品レビュー
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16件のお客様レビュー
ヘーゲルの『精神現象学』『法権利の哲学』を読み解きながら、社会と人間のあるべき姿を探っていく。 タイトルに「大人のなり方」とあるように独りよがりにならず、社会性をもって成熟して行くにはどうすべきかという問題意識がある。 ヘーゲルは国家に関して、過ちまたは後世の誤解を受けたこと...
ヘーゲルの『精神現象学』『法権利の哲学』を読み解きながら、社会と人間のあるべき姿を探っていく。 タイトルに「大人のなり方」とあるように独りよがりにならず、社会性をもって成熟して行くにはどうすべきかという問題意識がある。 ヘーゲルは国家に関して、過ちまたは後世の誤解を受けたことを率直に認める筆致が清々しく、その上で、いったん先入観を捨てて、反省=振り返ることを意識していく姿勢は、学ぶべきことが多い。 発刊から20年がたっているが今読んでも色あせることはない。
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『知的複眼思考法』で紹介されていて、古い本だったので中古で購読。 アウフヘーベンの考え方が、仕事の中での思考法にも応用できるのかなと思っていたが、アウフヘーベンには全く触れられていない。一番紙面を割いて解説している『精神の現象学』に出てくる言葉のようなので、そう思って読むと、こ...
『知的複眼思考法』で紹介されていて、古い本だったので中古で購読。 アウフヘーベンの考え方が、仕事の中での思考法にも応用できるのかなと思っていたが、アウフヘーベンには全く触れられていない。一番紙面を割いて解説している『精神の現象学』に出てくる言葉のようなので、そう思って読むと、これがアウフヘーベンなのかなと思えるところはある(”歴史は大きく自由と共同性を達成する方向へと進みつつある。『精神の現象学』は何よりも、このことを主張するものだった”とか) ではあるが、一番の気付きは、偉大な哲学者も一人の人間であり、その思考が導かれた背景、当時の社会情勢やその人個人にとってどんなタイミングだったのか、そんなことに当然大きな影響を受ける。一人の人間にとっては長い人生、ずっと同じ論調なわけもなく、成長なのか、少なくとも変わっていくということだ。
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著者自身のメッセージが、ストレートに語られているヘーゲル入門書です。とくに第2章では、初期ヘーゲルが格闘した問題が独自の観点から掘り下げられています。 著者は、『キリスト教の精神とその運命』のアブラハム論とニーチェのキリスト教批判とを対比しています。自立した個人であることをめざ...
著者自身のメッセージが、ストレートに語られているヘーゲル入門書です。とくに第2章では、初期ヘーゲルが格闘した問題が独自の観点から掘り下げられています。 著者は、『キリスト教の精神とその運命』のアブラハム論とニーチェのキリスト教批判とを対比しています。自立した個人であることをめざしたアブラハムにとって、全世界はよそよそしいものとして現われることになります。そしてアブラハムは、絶対的な力をもつ神に服従することを通じて、みずからに対立する世界を間接的に「支配」したと、ヘーゲルは考えます。これは、ルサンチマンを抱いた弱者が、神を打ち立てることによって自己を正当化する「倒錯」をおこなったという、ニーチェのアブラハム批判に通じるところがあると指摘されています。ただし、ヘーゲルが批判しようとしたのは、共同性を拒否するアブラハムの世界に対する憎しみの感情だったと著者は述べて、ニーチェとの違いを明らかにします。 若きヘーゲルは、共同性に対する憎しみを抱いている個人と、彼が生まれ出た共同性との「和解」を可能にする「愛」に基づく社会を夢見ていました。しかし、愛は人びとのあいだに通う「合一の感情」にすぎません。愛を原理とする社会は限られた範囲のものとならざるをえないし、けっして永続することはありません。こうしてヘーゲルは、「愛」の宗教から、現実の共同性に通じる道を「自覚」する哲学へと歩みはじめます。 本書では、こうした若きヘーゲルの問題意識から、後年の『精神現象学』と『法哲学』がなにを達成し、なにを達成できなかったのかを論じています。そして、自己の内なる理想を、他者とのかかわりを通して鍛えあげることや、現実の世界のなかで挫折してしまうことなくみずからの理想を肯定するための可能性を探っていくことの大切さを、読者に語りかけています。
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