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女たちの戦後労働運動史
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女たちの戦後労働運動史
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戦前から戦後直後にかけて、女性によって展開された労働運動の歴史が描かれている。第一部「女性労働運動の戦前と戦後」では、戦後長らく国内の女性政策を担当してきた労働省婦人少年局の成り立ちや、労基法制定の歴史的背景、女性労働運動全体の流れなどが書かれている。第二部「証言 草の根の戦後女...
戦前から戦後直後にかけて、女性によって展開された労働運動の歴史が描かれている。第一部「女性労働運動の戦前と戦後」では、戦後長らく国内の女性政策を担当してきた労働省婦人少年局の成り立ちや、労基法制定の歴史的背景、女性労働運動全体の流れなどが書かれている。第二部「証言 草の根の戦後女性労働運動」では、民間労組・繊維女性労働運動・主婦会・全逓女性労働運動など、個々の運動に携わった方々への聞き取りから構成されている。 労働者の権利と職場における性差別の撤廃、「母性保護」を求め、実際に獲得してきた運動の歴史について、今はその話題を耳にする機会はかなり少なくなったが、本書を読むと忘却されるべきではないことを再認識できる。それと同時に、職場における性差別の存在、運動内で女性の要望が後回しにされること、雇用の調整弁として女性の労働が都合よく使われてきたことなど、同じことが昔からずっと繰り返されているのだということもよくわかる。 1994年に出版された本だが、「あとがき」に書かれている筆者の言葉は今日の社会においても労働と女性をめぐる不平等な状況に鋭く響く。「景気のいいときは、『ウーマン・パワー』とか『戦力』とかおだてて、安い労働力として使い、不況となれば、真っ先に切り捨てる、といった昔ながらのやり方が許容されているのは何故なのでしょうか」(p.198)。
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