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ヨーロッパ「近代」の終焉 講談社現代新書1088
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1992/02/20 |
JAN | 9784061490888 |
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ヨーロッパ「近代」の終焉
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商品レビュー
3.4
15件のお客様レビュー
合理主義は一見すると良いように聞こえるかもしれないが、その内容は理性を絶対視し、それ以外の「無駄」なものを排除するといったものである。 近代ヨーロッパは合理主義を異常な程に重用したため、理性が狂気に変わっていってしまったのだ。
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ヨーロッパに起こった「近代」という時代の性格を、歴史像、社会像、人間像、世界像という四つの側面に分けて、包括的に論じている本です。 「近代」という時代は、なによりも暗黒の「中世」からの解放の時代と考えられてきました。そこには、近代は中世より優れた時代であり、人類がより進歩したと...
ヨーロッパに起こった「近代」という時代の性格を、歴史像、社会像、人間像、世界像という四つの側面に分けて、包括的に論じている本です。 「近代」という時代は、なによりも暗黒の「中世」からの解放の時代と考えられてきました。そこには、近代は中世より優れた時代であり、人類がより進歩したという価値観が含まれています。そうした価値観のなかには、「近代」という時代に特有の、歴史や社会、さらに人間と世界についての見方が含まれています。たとえば、近代的市民や近代的合理性といったものがそれにあたります。本書では、そうした近代特有の価値観の形成過程を紹介し、さらにそれらがもつかたよりについて考察をおこなっています。 ところで、"Children should be seen, but not heard."という英語のことわざについて、本書では「子供は見るものであって、その言葉に耳をかすものではない」(135頁)と書かれていますが、これは「子どもは人前で話してはならず、おとなしくしているべきだ」というのが正しい意味だったように思うのですが、どうなのでしょうか。
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「近代」とはなにか?という定義づけから始まり、その終焉という「限界」について歴史の事実から紐解く内容。 ヨーロッパを西欧と定義づけて進める記載もある点から、ありがちなステレオタイプな内容ではなく、しっかりした内容で安心して読み進めることができた。 1992年という東欧の社会主...
「近代」とはなにか?という定義づけから始まり、その終焉という「限界」について歴史の事実から紐解く内容。 ヨーロッパを西欧と定義づけて進める記載もある点から、ありがちなステレオタイプな内容ではなく、しっかりした内容で安心して読み進めることができた。 1992年という東欧の社会主義国の敗北が明らかになって行き、かつ西欧の限界も見えてきた中で書かれた本で、「当時なにが見えてきていたのか」といった感じか。 イギリスと大陸諸国との関係、移民問題から旧植民地との関係や白人優位主義まで、かなり盛り沢山な問題を取り上げているので、俯瞰するにはよい一冊だった。
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