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近代批判とマルクス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青木書店 |
| 発売年月日 | 1989/12/10 |
| JAN | 9784250890383 |
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近代批判とマルクス
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初期マルクスのヘーゲル、フォイエルバッハ、バウアーらに対する批判を検討して、彼の「人間的解放」および「唯物論」の形成過程を解明している本です。 本書の冒頭で著者は、「私という人間は、対象とのかかわりにおいて私という自己を確証する」ということにあらためて目を向けています。さらに「...
初期マルクスのヘーゲル、フォイエルバッハ、バウアーらに対する批判を検討して、彼の「人間的解放」および「唯物論」の形成過程を解明している本です。 本書の冒頭で著者は、「私という人間は、対象とのかかわりにおいて私という自己を確証する」ということにあらためて目を向けています。さらに「序章」でも、「人間は、生において他者とかかわり、自己を対象化しつつ、つねに自己自身に還帰する」という自己関係性について言及がなされています。 こうした自己関係的な知のありかたは、マルクス以上にヘーゲルの思想にかんしてよくとりあげられる考えかたですが、ヘーゲルのばあい対象化があくまで知の自己運動のなかのひとつの境位として位置づけられているにすぎません。そのため、『法の哲学』で私的利害関係が織りなす市民社会の克服が国家によってもたらされると語られながらも、その克服は市民的な自由の回復以上のものではありませんでした。 他方フォイエルバッハは、宗教において疎外されている類的本質を感性的な人間のうちに回復することをめざしました。しかしそれは、なおも人間の類的本質に拝跪するという結果に陥り、自己の解放にはならないというシュティルナーの批判を招きます。 著者は、両者の思想に見られる自己関係的な主体の疎外こそが、近代の二元論的な分断を表わしているとみなします。そのうえで、マルクスがこうした近代の根本的な問題に対して、どのようなしかたで批判を試みたのかということを明らかにしています。マルクスは、現実の社会のなかでの疎外の実態に目を向け、現実のなかでその止揚を実現するための道をさがし求めました。 本書は、1843年から44年にかけてのマルクスの理論転換を明らかにすることを目的とする研究書ですが、実証的な観点からの議論については「あとがき」で著者が「意識してそれを最小限にとどめた」と述べており、「近代性」をめぐる大きなテーマへと通じる議論が展開されていて、興味深く読みました。
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