デスチェアの殺人(下) の商品レビュー
下巻は更に凄惨なシーンが多くなる。 それでもページを捲る手が止まらない。スゴい。 シリーズの魅力を少しでも書こうと思っていたけど、本作の大矢博子さんの解説に余す所なく書かれていたので割愛。 次作も読まねば。
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(上巻より) ポーたちが話を聞きに行った転向治療の被害者がその場で自殺したり、 転向治療が行われた現場を発見してしまったり、 目の前で二人が撲殺されてポー自身も殺されそうになったりと、 さすがのポーも悪夢を見るだろう、という事件だった。 前作で婚約したポーとエステルが幸せそうなのは良かったし、 相変わらずティリーの面白さ全開で、 ポーとの友情には心を打たれた。 ポーが事件現場を発見するために、 建物が崩壊する危険もある壁を壊そうとした時に、 中にあるものをひとりで見させないためにティリーは現場に残る。 自分を殺そうしている犯人に声をかけ、 その後も見守るポーも素晴らしかった。 さて、そのティリーをMI5にとられ、 漁船の魚倉で密輸の薬物を探す仕事になってしまったポー。 この後、どうなるのか。
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暗号に記された意味、徐々に明らかになっていく事件の全容、『講座』に隠された陰惨かつ嫌悪感を催す儀式の正体、迫り来る重大犯罪分析課解体の危機など事件の真相とどのようなラストを迎えるのかドキドキしながら読み進め、二転三転では終わらない驚きの連続と意外性抜群のラストが堪らなかった。
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面白かった!! Aだと思ったらBだった、の連続にめちゃくちゃ興奮してしまった。 事件の真相は陰鬱で、ポーにとってはショッキングな事ばかり。 犯人の生い立ちを知った後は、余計に気が滅入る。 それでも面白さが勝ってしまう。 終わり方もあんな感じだけど、続編があるという事実が救いだわ。 次巻が楽しみすぎる。
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おもしろかった。けど、そう言っていいか分からないぐらい、凄惨な話だった。 ポーはネイサンが石を投げたことを嫌悪していたが、同じ状況に置かれたら私もやってしまうのかもしれない。 ティリーの活躍は相変わらず超人的。いったんポーと離れることになったが、またすぐに名コンビを見れることに期待。
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シリーズ屈指の辛さとどんでん返し。なんとなく真相の予想はついていてもそれを超えてくる。登場人物の多くがかわいそうな目にあっていてつらいんだけど、ポーは一匹狼のようでいてここまでで築いてきた人間関係に支えられているので少しホッとする。次の作品、どうなっちゃうんだろう……。
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多数のタトゥーのあるカルト教のリーダーが殺された。どうやら「転向教育」が関係あるかも知れない。 殺害の仕方、動機がおぞましいを通り越す。それ以上に構成にまさかの仕掛け。さすが。
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事件の全貌が明らかになるにしたがい、凄惨さも増すなかで、この解決手法と展開は凄かった。特に、ネタバレ厳禁の仕掛けは、素晴らしいとしかいいようがなく、感嘆した。文庫帯とか全部が読者を騙しにかかっているのも良い。シリーズ中でも陰鬱展開はトップクラスで、短い章でつなげてくれるからすいすい読めるけど、読む気分はなかなか上がらず読後感もスカっとはならないのは、組織が解体されバラバラになるからだが、シリーズは継続するので、過渡的な状況と信じ、まずはティリーの動向に期待したいところ。
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上巻のだらけっぷりは下巻の疾走の伏線かいな・・怒涛の如く畳みかける展開、過去の暴き、更に、二転三転する人物のエピソード。 一気読みさせるにはふさわしいサスペンスだった。 上巻では余裕をかましてからかったり揶揄連発だったポー・・下巻ではにかいもきをうしなったり、PTSD に陥った...
上巻のだらけっぷりは下巻の疾走の伏線かいな・・怒涛の如く畳みかける展開、過去の暴き、更に、二転三転する人物のエピソード。 一気読みさせるにはふさわしいサスペンスだった。 上巻では余裕をかましてからかったり揶揄連発だったポー・・下巻ではにかいもきをうしなったり、PTSD に陥ったり、心身共に生命の崖っぷちを踵で持ち堪えたような獅子奮迅ぶり。 クレイヴンさん、作品を重ねる毎に、殺人、死体の処置、エスカレートして行っているような・・そしてモンクのつけようもな伏線の回収。 これじゃ人気が人気を呼ぶのは当然。 アメリカ、イギリス、たまに東欧社会で作品ネタにも登場する異常な家族、歪んだ関係、そこに流れる底流‥墓の下までドロドロですな。 NICAの任務は殺人事件の解決と小児性愛問題と言ってのける裏面が悍ましすぎる。 ラテン語で語る「前後即因果の誤謬」「経年人相画像作成」に加え【思春期というるつぼに十代特有のホルモンバランスと孤立した子供時代という要素が放り込まれると何があってもおかしくない】【目には目を】は相互主義であって復讐譚ではない】【にわとりは何れ、小屋に戻ってくる】「再意識状態」・・面白い表現や興味ある解釈がぞろ目というのも愉しかった。 『ヨブの子どもたち』という集団の内部説明で「ナチスに必要だったのは腰ぎんちゃくの存在」というたとえはぐっときた。。ね
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CL 2025.11.5-2025.11.8 下巻の前半はなかなかに苦しい。 そして後半は二転三転。四転、五転。 まー何もかもが一筋縄ではいかないことになっていて、とにかく次へ次へと押し進める。 陰惨な事件だけど、終盤に明かされる構成にも驚かされるし、ポーたちの処遇にも驚愕。 今...
CL 2025.11.5-2025.11.8 下巻の前半はなかなかに苦しい。 そして後半は二転三転。四転、五転。 まー何もかもが一筋縄ではいかないことになっていて、とにかく次へ次へと押し進める。 陰惨な事件だけど、終盤に明かされる構成にも驚かされるし、ポーたちの処遇にも驚愕。 今までで以上に次作が待ち遠しい。
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