デスチェアの殺人(下) の商品レビュー
上巻の感想でカウンセリング場面はそんなにいらないかも、なんて書いてしまったけど、とんでもなかった。とても大きな伏線だった。最後まで驚きの連続であっという間に読了。ポー・ティリー・フリンのチームはどうなるの?次巻が楽しみです。
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いよいよの下巻となっても相変わらずの冗長さで進まないかと…思いきや! まさか、の展開でクレイブン、またしても驚かせてくれた。 となると、シリーズまだ続いてほしい!と熱烈に思ってしまうのですが。
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2025年の36、37冊目は、M・W・クレイヴンの「デスチェアの殺人」です。ワシントン・ポー&ティリー・ブラッドショーのシリーズ6作目です。今秋の真打ち登場と言った所でしょうか。 相変わらずのページターナー振りです。馴染みの登場人物達の軽妙な会話は、このシリーズの魅力の1つですが、ポーとエステル・ドイルの婚約には、驚かされました。ポーとドイルだものと言われれば、全くその通りですが。会計検査院から送り込まれたライナス・ジョーゲンセンの存在も重要な鍵を握っています。 今回の事件は、解説の通り本当に胸糞悪い事件です。 事件で精神を病んでしまったポーが、トラウマ療法士のドクター・ラングとカウンセリングを行い、事件を振り返って行くという構成で進んで行きます。この構成こそが、この作品の最大の肝になっています。 それにしても本当に良く出来ていると思います。最後の部分は、ギリギリまで気が付きませんでした。 シリーズが続くという事で、まずは一安心です。 ドクター・ラングによるポーの人物評「あなたにとって真実は北極星のようなもの。あなたを導き、不正と戦いつづけるための目標なの」こんな人物になりたいものです。そんなポーだからこそ、解決出来た事件だと思います。 ☆4.9今年のベストでしょうか。
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殺された男が率いていたカルト教団は、子どもたちに「講座」という名の洗脳教育を行っていた。重大犯罪分析課が存続の危機に陥りながらも、ポーは捜査の末に「慈悲の椅子」という謎の言葉にたどり着く。時を同じくして、ブラッドショーから遺体に刻まれた暗号を解読したとの知らせが届く。ポーはその暗...
殺された男が率いていたカルト教団は、子どもたちに「講座」という名の洗脳教育を行っていた。重大犯罪分析課が存続の危機に陥りながらも、ポーは捜査の末に「慈悲の椅子」という謎の言葉にたどり着く。時を同じくして、ブラッドショーから遺体に刻まれた暗号を解読したとの知らせが届く。ポーはその暗号が指し示す場所へと向かうが……。すべての秘密が暴かれるとき、衝撃の別れが待ち受ける。 ヘビーな描写の連続で、とにかく読みづらかった。ツイストはさほどではなかった。
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ワシントン・ポーシリーズ6作目。 今回は、カルト教団の指導者が木に縛りつけられ石打ちで殺される事件が発生。聖書の刑罰に模した奇妙な殺害方法に困惑するポー。一方で、ポーの所属する重大犯罪分析課に上層部から嫌疑がかかり、スパイが送り込まれる。チーム解体の危機が迫る中、ポーたちは捜査を...
ワシントン・ポーシリーズ6作目。 今回は、カルト教団の指導者が木に縛りつけられ石打ちで殺される事件が発生。聖書の刑罰に模した奇妙な殺害方法に困惑するポー。一方で、ポーの所属する重大犯罪分析課に上層部から嫌疑がかかり、スパイが送り込まれる。チーム解体の危機が迫る中、ポーたちは捜査を開始するが…。 物語は事件を捜査している時間軸と、事件が発生してから八ヶ月後の時間軸で進み、ポーが事件のトラウマを治療するためにカウセリングを受けていることからも、事件がどれだけ凄惨だったかを想像させる描き方になっています。シリーズ作の中でも一番重い内容でしたが、とにかくストーリーが面白すぎて一気読みでした。ポーの精神的支えとなっているエステルの存在も良かった。(プロポーズの場面はエステルらしさ全開)そして、今回も結末に驚きが待っていて、(今までのシリーズ作の中で一番やられました)大満足の読後感です。イチファンとして、スティーヴン・キングの名前が出てきたことも嬉しかったです。 続編が楽しみ過ぎる!
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このシリーズ、毎回楽しみでしょうがない。 今作はいつもにも増して陰惨で残虐な場面も多い。以前はフリンが、今回はポーが命の危険にさらされる。毎度こんな酷い目にあって、ここのメンバーは精神的ダメージが凄まじいたろうな。 最後の展開は全く想像もしなかったので、衝撃だった。面白かった〜。満足。
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シリーズを通して凄惨な事件が多いが、本作は特に目を覆いたくなるような辛い事件だ。それでも読者を引き込むストーリー展開と、魅力的な登場人物達の軽快な会話のおかげで、夢中になって読み進められた。 ラストは悲しいものだったが、きっと次作ではまた本作を超えるような面白い展開が待っているの...
シリーズを通して凄惨な事件が多いが、本作は特に目を覆いたくなるような辛い事件だ。それでも読者を引き込むストーリー展開と、魅力的な登場人物達の軽快な会話のおかげで、夢中になって読み進められた。 ラストは悲しいものだったが、きっと次作ではまた本作を超えるような面白い展開が待っているのだろうと期待したい。
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新刊情報が出た時からそわそわし、「ワシントンポーシリーズ 日本で一番売れてる書店」と謳う吉祥寺ジュンク堂書店にて購入。発売のたびに大きなポップを作ってくれて、ファンはとっても嬉しいです。 今作もシニカルなジョークが好きでワーカホリック、嗜好は普通の中年男性であるポーが、愉快な仲間と犯罪者を相手取り奮闘します。 バガーの人物評のところなど、益々作者の筆がのっています。ミステリーの割に、登場人物が飲食するシーンが多いのも変わらず、現代イギリスの食文化が知れて楽しい。 終盤の生死をかけた兄弟喧嘩に巻き込まれるポーの図が、凄惨なのだけど喜劇的で、このブラックな妙味は映像では再現しづらいよなあと思いました。(映像なら怖すぎて絶対に見たくないです) ミステリー作家は得意分野があると思うけれど、(前回の密室物は、ややうーむ、、としたけれど)作品ごとにチャレンジを続ける作者を応援します。今作の大枠の仕掛けも驚いたし、気付かなかった! これを読む前に、キリスト教の予備知識をつけるために初心者向けの本を読んでおいたことが事件の背景を理解する上で役に立ったように思いました。 解説がシリーズの中で一番率直で(胸糞悪いとか言っちゃってる、同感です)楽しいお土産をもらえたような気持ちになりました。 シリーズは面白いけど、読んでしんどい描写が多く、大手を振って推しきれない自分に毎度気づいて読み終わってます。。そしてしばらくは、過激な描写の少ない古典ミステリーに戻ります。 解説を読んでから、Amazonの原書の紹介を見て次作も楽しみになりました。ポーの出生の秘密もあるし、まだまだ続きそうな予感。
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ワシントン・ポーシリーズ第6弾。 今作も非常にワクワクさせられたが、前巻とは違った意味でシリーズの転換点になりそう。 カウンセラーと面談するポー。ここ数ヶ月の事件を回想する。 木に吊るされ、石打ちにされて殺された男の死体が発見される。殺された男は宗教団体のリーダーであったが、秘密の講義を行なっていた様で… 今作は怪しげな宗教団体が絡み、全体的に不気味な雰囲気が漂う。隠された真相は吐き気がするほど酷いが、事件自体は過去作と比べても小粒。キュレーターやボタニストの様な、わかりやすい怪人役がいないにも関わらず、圧倒的なリーダビリティはさすが。 事件が回想形式のため、カウンセラーとポーの面談が間に挟まれる。個人的には気にならなかったが、勢いが一度ストップすることになるため、少し好みはわかれるかも。 ラストの展開から、次巻が非常に待ち遠しい。 あとこれは余談だが、正直、帯が非常に残念。やりたいことはなんとなくわかるが、「さらば、ポー」や、もっと酷いのはもう一つの煽り文だが、意外な展開で読ませるのが売りなのに、それを潰す様な帯はどうかなって思う(流石に今回の帯は意味わからん煽りで…)。
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まさかのラストでしたが、それまでもサプライズ連発という感じで。。さすがです。 「ストーンサークルの殺人」以来の本シリーズでしたが、事件の陰湿さは健在なるもの、読者を楽しませる仕掛けは満載でした。
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