となりの陰謀論 の商品レビュー
陰謀論が 『どこで生まれるのか?』 『なぜ信じてしまうのか?』 帯にある内容が、社会学的・政治的な知見を以ってわかりやすく書かれている本だった。 陰謀論が過去どのように表出し社会・政治へ影響を与えてきたのか。 現在起きている問題の整理、反省と未来への警鐘。 親しい人が陰謀論...
陰謀論が 『どこで生まれるのか?』 『なぜ信じてしまうのか?』 帯にある内容が、社会学的・政治的な知見を以ってわかりやすく書かれている本だった。 陰謀論が過去どのように表出し社会・政治へ影響を与えてきたのか。 現在起きている問題の整理、反省と未来への警鐘。 親しい人が陰謀論にハマった時の対処法は記載されていないが、その場合の参考になるであろう本も紹介されている。
Posted by
どこかでこのタイトルを見て 「あっ、読んでみなきゃ」と思い手に取ってみました。 最近はSNSのおかげか、 これは陰謀論では?と思うようなことも多々あり、 そういった環境の中、どう考えて接していけばいいのかヒントがあればと考えていた自分がいました。 陰謀論ってなんでこんなに人々...
どこかでこのタイトルを見て 「あっ、読んでみなきゃ」と思い手に取ってみました。 最近はSNSのおかげか、 これは陰謀論では?と思うようなことも多々あり、 そういった環境の中、どう考えて接していけばいいのかヒントがあればと考えていた自分がいました。 陰謀論ってなんでこんなに人々に受け入れられるんだろう? と疑問だったのですが なにかを奪われるということや 簡単に物事を考えたい心理から 陰謀論にハマりやすいということを分かっただけでも読んで良かったと思えました。 これからどうしても色んな情報と一緒に生きていかなければならない中で、自分のすぐとなりに陰謀論がたくさん語られていることは心にとめておく方がいいなと思いました。もうすでに自分が信じている話の中には陰謀論もあるかもしれませんが・笑
Posted by
陰謀論を生み出すのは、世の中をシンプルに理解したいという人間の欲望と、大事なものが奪われているという感覚。 偶然の一致とは信じたくない心理から生まれている。
Posted by
私が思う陰謀論と筆者が思う陰謀論。 それぞれ線引が異なり、陰謀論がいかに身近な話かを理解できる新書です。 また、政治と陰謀論の深い関係についても触れられており、現在の厳しい世界情勢だからこそ読む必要があると思いました。
Posted by
これはとても面白かった。「陰謀」ではなく「陰謀論」の本というのが興味深かった。人は信じたいものを信じるし、見たいものを見るという心理に基づくもので、自分はできるだけニュートラルだと思っていても知らないうちに固定観念といった「陰謀論」に陥っているかもしれない。 ある国の強烈なイン...
これはとても面白かった。「陰謀」ではなく「陰謀論」の本というのが興味深かった。人は信じたいものを信じるし、見たいものを見るという心理に基づくもので、自分はできるだけニュートラルだと思っていても知らないうちに固定観念といった「陰謀論」に陥っているかもしれない。 ある国の強烈なインパクトを持った政治家がこの「陰謀論」を巧みに利用し、民衆の感情に訴えかけ、支持を伸ばしていくという流れができている。現実に起こっていることだからこそ、恐ろしい。きちんとした知識を持ち、警戒を持っていないとアッっという間に騙されてしまう。 古くはナチスの台頭にもつながったユダヤ人陰謀論が世界を揺るがす大きな戦争にもつながっていったという。その影響力は、ネットやSNSが普及した現代では、想像もできないほどのスピードと拡散力を持って広がり、甚大な効果をもたらす懸念がある。 しかも、陰謀論は正しいか、正しくないかはあまり関係がない。途方もない陰謀論ほど早く拡散し、正しい情報を伝えても間に合わないことも多い。一般人ならまだしも、政治家がこれに囚われてしまえば、不幸なことになるかもしれない。 ただし、現代では政治家がこの陰謀論自体をコントロールしようとする風潮があり、それに踊らされないようにするにはこちらもリテラシーを高くするしかない。 アルゴリズムによって自分の欲しい情報ばかりが表示されるネットの世界。自分の意見に近い考えの人たちとのSNSの付き合いによって、偏った意見の醸成がなされる。違う意見のものは「間違っている」と決めつけ、メディアは真実を報道しない「マスゴミ」と断罪する。そこに寛容さは存在せず、分断は深くなるばかり。なんだかそこかしこに争いの種が埋まってそうで怖くなる。 情報が溢れまくっている現代だからこそ、自らの偏った考えを自覚しつつ、異なる考えに触れること。いろんな世界を自分の目で見て感じること。そうやって視野を広くしていき、陰謀論には踊らされない自分を作っていくしかないな、と思った。情報はすぐ手に入るけど、視野が狭くなりがちな現代に警鐘を鳴らす良書。
Posted by
『隣のボノボ』の続いて『となりの陰謀論』を読みました どうやら我々のとなりには色々いる(ある)らしい それにしてもだよ もうほんとあれね「陰謀論」が楽しいジョークだった時代は終わりを告げたってことみたいよ ファクトチェックって何よもう そんなんしてたら『ムー』なんて2秒で発禁や...
『隣のボノボ』の続いて『となりの陰謀論』を読みました どうやら我々のとなりには色々いる(ある)らしい それにしてもだよ もうほんとあれね「陰謀論」が楽しいジョークだった時代は終わりを告げたってことみたいよ ファクトチェックって何よもう そんなんしてたら『ムー』なんて2秒で発禁やないか! だいたい「不正選挙」とかないっての! あんなんで議会とか襲っちゃうとか、マジ無理 陰謀なんてないってほんと なんでこんな世の中になっちゃったかな〜 全部トランプが悪い 全部トランプの陰謀 わいのお小遣いが少ないのもトランプの陰謀(お前が一番毒されてるやないか)
Posted by
わかりやすい!高校生でもスラスラ読めそうな新書。Qアノンが特殊集団とは言えないことも、AI情報が取得情報の基盤になった世界における人間の思考力の危うさも理解できたように思う。ためになった。
Posted by
「踏み絵としての陰謀論」が興味深い。 著者は、「陰謀論は、他の人間に絶対的な忠誠を要求する独裁者が、忠誠心の強さを測るリトマス紙として効果的に利用することができるのです。どれほど馬鹿げた内容であっても、独裁者が『信じよ』と命ずる内容に疑いを挟むことなく従うことができるかどうか、そ...
「踏み絵としての陰謀論」が興味深い。 著者は、「陰謀論は、他の人間に絶対的な忠誠を要求する独裁者が、忠誠心の強さを測るリトマス紙として効果的に利用することができるのです。どれほど馬鹿げた内容であっても、独裁者が『信じよ』と命ずる内容に疑いを挟むことなく従うことができるかどうか、そうした忠誠心のテストに陰謀論を用いることができるのです。」と述べる。 著者の研究対象が反映されていると思うが、本書では、米国の状況に関する記述が中心である。 日本の政治家が、米国のように、陰謀論を口にすることはそれほど多くないとしても、「ある時ふとYouTubeのおすすめ動画にあがっている動画を何気なく見ているうちにみるみる陰謀論にはまってしまったという人が多いのではないかと思います。」「アルゴリズムのはたらきによって次々におすすめされる陰謀論の動画を見続けるうちに、知らぬうちに、『陰謀論の欲望』が覚醒し、『自分が欲しかったものはコレだ!』と確信を持つに至った人が多いのではないでしょうか」というのは、正当だろう。
Posted by
現実の単純化 ・Qアノンにおける「嵐」という考え方(一斉粛清) ・「グレート・リプレイスメント」 大量の移民が欧米の社会に送り込まれることで白人の優越的地位が奪い取られること(という陰謀論) ・犬笛と呼ばれるタイプのコミュニケーション ・人心掌握のための特殊な武器として陰謀論が用...
現実の単純化 ・Qアノンにおける「嵐」という考え方(一斉粛清) ・「グレート・リプレイスメント」 大量の移民が欧米の社会に送り込まれることで白人の優越的地位が奪い取られること(という陰謀論) ・犬笛と呼ばれるタイプのコミュニケーション ・人心掌握のための特殊な武器として陰謀論が用いられる可能性 ・神話(陰謀論)が猛威を振るうとき哲学がいかに無力であったか 以上印象に残ったメモ 借りて読んだけど電子書籍DLする。頭に留めておいたほうがいい内容だ。
Posted by
陰謀論とか甘くみて面白おかしく捉えがち。有名なトンデモ陰謀論もあるけど実は今SNSとかにふわっと出てくる出所不明の話題の正体も… そうだそうだとか言ってるうちにきっと自分の不満とかがMIXされて何かの間違いが心に根付いて人間をとんでもない方向に向かわせていくんだろうな〜とか思わさ...
陰謀論とか甘くみて面白おかしく捉えがち。有名なトンデモ陰謀論もあるけど実は今SNSとかにふわっと出てくる出所不明の話題の正体も… そうだそうだとか言ってるうちにきっと自分の不満とかがMIXされて何かの間違いが心に根付いて人間をとんでもない方向に向かわせていくんだろうな〜とか思わされるしそんなあれこれを丁寧に紐解いてくれるような1冊。面白いわ〜
Posted by
