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八月の母 の商品レビュー

4

69件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2025/11/26

イノセント・デイズは衝撃的だった。 ここから早見作品にハマった。 実在の事件をモチーフに描かれた「八月の母」 集団心理の恐ろしさを改めて痛感した。 助ける事、逃げる事、出来ることがなかったのか。 あまりにも悲しい結末に心が痛い。

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2025/11/23

なんかの本で無条件の愛を注ぐのは親ではなく子供ということを見たことがある。それとはまた一線を画すような視点。抜け出せないような螺旋階段。 世界が狭くなる、抜け出せないと思うことはわかる気はする。 母とはなんだろう。父とはどんな存在なんだろう。 そんなことを考えながら読み進めた。

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2025/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イノセント・デイズを越えるまでは行かず、★4.5でした。 途中までは母娘2代の話かと思いきや、実は3代の話というちょっとした引っかけみたいな仕掛けが面白かったです。 最後の紘子の下りは、お願いだから最悪の事態だけは…と願いましたが、やはりダメでした…。 この祈りながら読む感覚は、イノセント・デイズの最後を読んだ際と似た感じです。

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2025/11/14

とてもよい本でした。 大多数の人はこういった環境には、関わることもないし、知ることもない。でも実際はこんな環境で生活している人が、昔から変わらず今もいるのでしょうね。 負のスパイラルから抜け出そうと考えていても、抜け出せない人がいる。 自ら負のスパイラルを断ち切ることは、とても難...

とてもよい本でした。 大多数の人はこういった環境には、関わることもないし、知ることもない。でも実際はこんな環境で生活している人が、昔から変わらず今もいるのでしょうね。 負のスパイラルから抜け出そうと考えていても、抜け出せない人がいる。 自ら負のスパイラルを断ち切ることは、とても難しい。誰かの救いがないと、本当に難しい。 改めてそんな事を考えさせていただいた、 とてもよい本でした。

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2025/11/12

子育てって本当に難しそう。自分のどんな行動が、発言が子供に影響するかわからない。だからこそ、子供には自分で選び取る強さを持ってほしいなって思う。この本はそんなことを教えれるいい小説だと思った。

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2025/11/07

これはやばい。 一気読みしてしまった、普段より早い時間に仕事が始まるから早く寝なくてはいけないのに続きが気になって気になって仕方がなかった。 母性、というものに呪われたとも言える4代に渡る女たちの人生。虐待や機能不全家族は連鎖するとはよく言われている。私も、自分の身を持ってそれを...

これはやばい。 一気読みしてしまった、普段より早い時間に仕事が始まるから早く寝なくてはいけないのに続きが気になって気になって仕方がなかった。 母性、というものに呪われたとも言える4代に渡る女たちの人生。虐待や機能不全家族は連鎖するとはよく言われている。私も、自分の身を持ってそれを実感することがままある。母のような人生は送りたくないと思いながら、母のような人間になっている気がして仕方がない、良くも悪くも。 これは実際に愛媛県伊予市であった事件をもとに描かれているらしい。読んだあと、検索をしてみた。実際の事件はあくまでもさわりだけ、早見和真さんはそこから母性の連鎖を読み取り物語にしてくれた。 エリカの家のようなもの、私も中学生や高校生の時にそういう居場所があればいいなと夢見たことがあった。そうすればもっと、楽に生きられるかもしれない。自分を認めてあげられるかもしれない。あとがき?解説?の窪美澄さんも書いているとおり、そう思う人は多分たくさんいるんだろう。だけど実際そういう居場所が、(フリースクール等まったくないわけではないけど)あまり世に浸透していないのは、しっかり理由があるんだろう。コントロールがきかなくなり物語の中のような事件が起こってしまうかもしれない。 最初、エリカさんは祖母の世代から続く負の連鎖を断ち切ったのでは?と私は読んでいた。母となり子どもたちを愛し、自分の子供以外にも愛情と居場所を与える。だけど、それは違っていた。徐々に風向きが怪しくなる。それを止めることもできず、逃げてしまう。 難しいよね、そういうのって。本当にそう思う。親にされて嫌だったことをしまいとしようとしても余計に我が子を傷つけてしまう。縛ってしまう。だったらいっそ、自分の親族を残さないよう、気をつければいいのではないか。そう思ってしまう。陽向のように、いい亭主に出会いそれを断ち切りつつ、いい家庭を築けることはそれより難しい。本当に。小説の感想だったのに何故か持論語りになってしまった。私はこういう物語が読みたかった。他にもおもしろいおすすめあれば皆様教えてください!

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2025/11/04

フックになった事件のことは知りませんでした。 重いです。読んでいて胸がざわざわします。 でも読み進める手が止まりませんでした。

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2025/11/03

とても重くて一言で語る事が出来ない小説だった。 母と子の呪縛。螺旋階段のように続いていたものを断ち切った事で一筋の光が見えたのがこの本の唯一の救いでした。 紘子は尊敬するお兄さんの強くなれ、許してあげてという言葉がずっと胸にあったからこその行動だったんだな。胸が締め付けられる程...

とても重くて一言で語る事が出来ない小説だった。 母と子の呪縛。螺旋階段のように続いていたものを断ち切った事で一筋の光が見えたのがこの本の唯一の救いでした。 紘子は尊敬するお兄さんの強くなれ、許してあげてという言葉がずっと胸にあったからこその行動だったんだな。胸が締め付けられる程読むのが辛かったけど、お兄さんの言葉でも少し救われた気がした。

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2025/10/28

すでに読み終わってるのに、「アルプス席の母」が文庫になったのかと思って、間違って買ってしまった。 話が重そうだし、後回しにしてたのだけど、ドラマ「ロイヤルファミリー」が始まって、家にも作者の本があったなぁ、と思い出し、読み始めた。 実際に起こった事件がモチーフとのことだったので、...

すでに読み終わってるのに、「アルプス席の母」が文庫になったのかと思って、間違って買ってしまった。 話が重そうだし、後回しにしてたのだけど、ドラマ「ロイヤルファミリー」が始まって、家にも作者の本があったなぁ、と思い出し、読み始めた。 実際に起こった事件がモチーフとのことだったので、事件のことを調べた上で読み始めたけど、何かが違う。 第一部は越智エリカと言う一人の女性の物語。 生まれ育った環境のせいか、子供の頃から主体性がない。母の愛情と言う蟻地獄に嵌ったと言うことだが、そこまで母である美智子の影響を受けていると思えない。ネグレクトであることは確かだが、何故か第一部のエリカは得体が知れない。 言われるがまま、男性と体の関係を持ち、生まれたエリカの3人の子供たち。 この子供たちが後に事件を起こし、何の罪もない16歳の少女を死に追いやってしまう。 母親の愛情と言うものは、こんなに微妙なものなのだろうか? 普通の母親の方が難しいのだろうか? 自分を守りながら、子供を守ることはそんなに難しいことなのだろうか? 自分も母親しかおらず、ネグレクトされた。 でも、今、自分は自分なりに自立している。 世の中には意外とネグレクトされて育った人が多いのではないかと、勝手に思ってる。親の責任として、決して許されることではないけど、それを言い訳に自分を諦めてはいけないと、エリカを見ていて、強くそう感じた。 紘子がエリカに依存していく様子は、すごくリアル。 でも、エリカに依存することで、その子供たちを中心に集団暴行を受ける理由などにならないし、何故彼らがそれほどの暴力行為に走ってしまったのかと言う描写をもう少し追求して欲しかった。 作品の順番は分からないけど、登場人物の名前や学校名がちょいちょい「笑うマトリョシカ」と被るのは何故?関係あるのかと、いろいろ模索してしまう。 被害者の名前なんて、漢字は違うものの、もろ主人公の母親と同じ名前で、頭が混乱してしまった。 同じ愛媛を舞台にしてるのだからこそ、区別はきちんと付けて欲しい。

Posted byブクログ

2025/10/27

「アルプス席の母」を読んだので、母シリーズかと思い、何の情報も入れずに読んだらとんでもなく重い話でした。 元気な時に読んでください。

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