ラブカは静かに弓を持つ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全日本音楽著作権連盟で働いている主人公とスパイとしてミカサでチェロを弾いている主人公この二面で悩み苦労している主人公の描き方が良かった。 ラブカの意味を知った時とても驚いた。 信頼関係というのは時間をかけゆっくりと作られていくものであり、その関係が壊れたとしても少しずつ時間をかけて修復していくことも可能だと思った。 この本を通じて音楽は心を落ち着かせるものだなと思った。 チェロについてもっと知りたいと思った。
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音楽・著作権・チェロ 全く結びつきそうもないものを丁寧に描写しているような感じがしました。細かい描写に引き込まれる感じがしました。、
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ラブカが何者なのか、そして戦慄きのラブカという映画が描く背景がこの物語の背景ととてもうまくリンクしていて好き。 橘くんと浅葉先生、橘くんとヴィバーチェに集まるチェロ教室の生徒たち…。 きっかけはさておき、そこで築いた関係に嘘はないしチェロを楽しいと思う橘くんの気持ちにも嘘はない。...
ラブカが何者なのか、そして戦慄きのラブカという映画が描く背景がこの物語の背景ととてもうまくリンクしていて好き。 橘くんと浅葉先生、橘くんとヴィバーチェに集まるチェロ教室の生徒たち…。 きっかけはさておき、そこで築いた関係に嘘はないしチェロを楽しいと思う橘くんの気持ちにも嘘はない。だから苦しいし辛いんだよね。 何より浅葉先生というキャラがとても魅力的だなと思った。 大人の音楽教室って、なんかいいな。
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音楽描写や所作、情景・心理描写が美しかった。 チェリストの方のMV流しながら読むと魅力にどっぷり浸れました。
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最初はスパイとして潜入して、仕事の為にやっていた橘が講師である浅葉桜太郎と徐々に打ち解けて桜太郎先生を囲む会にまで顔を出すようになったのは読んでいて微笑ましかったです。 だからこそ、本当は仕事で潜入調査していることが辛くなる橘の気持ちも想像できました。すべて打ち明けたくなってし...
最初はスパイとして潜入して、仕事の為にやっていた橘が講師である浅葉桜太郎と徐々に打ち解けて桜太郎先生を囲む会にまで顔を出すようになったのは読んでいて微笑ましかったです。 だからこそ、本当は仕事で潜入調査していることが辛くなる橘の気持ちも想像できました。すべて打ち明けたくなってしまうだろうな、と。 人付き合いが得意ではないこと、節目節目で友人が途切れていく橘はまるで自分を見ているようでした。だからこそ、打ち解けて話せる花岡さんやかすみちゃんや梶山さんと出会えてよかったなぁなんて感情移入しながら読みました。 サブスクとかあるけど、利用者には良いけど、アーティストにお金って入るのかな?と考えたことがないわけではないので、音楽の著作権ってどこからどこまでというのはなかなか素人にはわからないものだなと思いました。 読みながら楽器弾けるのってやっぱりいいなと思ったし、クラシックにも興味がでてきました。
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©️に関しては、音楽や本に限らず自分の時間を豊かにしてくれたモノを創り出してくれた人に感謝したい気持ちを届けるって意味では大事なシステムなのかなって思います…
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始めのスパイの件から展開が読め、惰性で読んでしまった。 読みやすいが、それぞれのキャラに愛着が生まれず行動の動機も腑に落ちず、共感しにくい描写もしばしば。 音楽をしていたら楽しめたかもしれない。
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読後、再生という言葉が思いつき、その印象が強く残る作品でした。そっと背中を押されていくような感覚があり、よかったです。
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チェロの無伴奏組曲が聴きたくなる。 一度完全にこわれた人間関係はごくごく稀に修復できるものだと思う。相互の想像力の豊かさが必要条件だけれど。 思いっきり壊れても、直る見込みがどんなに小さくても、修復したいと思える人間関係を目指したい。ラブカが水面を目指すように。
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