問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい の商品レビュー
小学生視点の中学受験モノで児童文学じゃないの、珍しいかも? すっごい面白い! 小6の時に読みたかったと思う反面、まっすぐ努力する内容なので、過去の私は疎ましく感じそう。大人になったからこそ、周りのピリピリ感とかを俯瞰できて読み応えあるんだろうな。
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大人と子供の間 頑張れることは楽しい 頑張れない時が苦しい 支えてくれる家族への感謝 単純ではない友人関係 全部ひっくるめて思春期直前の子が大きな目標に心震わせていく過程が胸に迫る 中受しないけど我が子に重ねて泣いた
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十和のお母さんが素敵。かっこよすぎる。 中学受験はしていないから分からないけど、高校受験の時のことを思い出した。子供が決めた目標に向かって努力することを見守る親でありたい。
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中学受験を通じた家族関係の修復を描いた作品。小学生の子供を持つ親としては、中学受験にどう向き合うかを深く考えさせられる。
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中学受験をする十和を中心に、家族とは何かを書く。中学受験は体験していないので、こんなものなのかなぁ…としか思えなかったし、今時の小六の女子ってこんな感じなのか、とも思った。 離婚・再婚が、こんなにも普通にゴロゴロしていて(言い方悪いけど)、最後にイロイロ明かされるのは、ちょっとズ...
中学受験をする十和を中心に、家族とは何かを書く。中学受験は体験していないので、こんなものなのかなぁ…としか思えなかったし、今時の小六の女子ってこんな感じなのか、とも思った。 離婚・再婚が、こんなにも普通にゴロゴロしていて(言い方悪いけど)、最後にイロイロ明かされるのは、ちょっとズルい。 一挙に八方丸く収めた感じがした。
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私も娘達も中学受験をしていないので、「夏休みの勉強目標トータル400時間」というワードに驚きました。ネットで調べてみましたが、そのような記事が確かに出ていました。夏休みが40日間だとすると毎日10時間勉強しましょう、ということです。それも1日の休みもなく! もちろん、目指す学校...
私も娘達も中学受験をしていないので、「夏休みの勉強目標トータル400時間」というワードに驚きました。ネットで調べてみましたが、そのような記事が確かに出ていました。夏休みが40日間だとすると毎日10時間勉強しましょう、ということです。それも1日の休みもなく! もちろん、目指す学校によって違うのでしょうが、すごい世界だなと思いました。 私は、十和の家族構成について、すっかりだまされていました。「あの人」の存在にも。お恥ずかしい・・・。 受験を頑張った十和はもちろんですが、思春期真っ只中の娘を相手に、全力で娘と向き合い、奮闘し続けた十和の父にも大きな拍手を送りたいと思います。そして、母の偉大さも感じました。
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感動しました!帯通り、中学受験を通して家族の成長を描く感動作。 主人公の小学6年生の十和が小学生にしてはちょっと大人びすぎているかな〜と思いました。今の子はこんな感じなのかな? 中学受験が珍しいことではなくなっている近年、1月とか学校には半分くらいの子しか登校しないとかあるみたい...
感動しました!帯通り、中学受験を通して家族の成長を描く感動作。 主人公の小学6年生の十和が小学生にしてはちょっと大人びすぎているかな〜と思いました。今の子はこんな感じなのかな? 中学受験が珍しいことではなくなっている近年、1月とか学校には半分くらいの子しか登校しないとかあるみたいですね。 でも、作中にもありましたが、その子の人生でいったら、中学受験したことはほんの一、二行で語られること。スタートでもなんでもない、それで人生決まるなんてことは絶対にないという言葉がよかったです。 この感想を書いている今も中学受験に向けて頑張っている子がいるんだと思うと応援したくなります。
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問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい **著者** 早見和真 **あらすじ** 中学受験も、親友との関係も、家族のことも、絶対に後悔したくない。なのに小学校最後の夏休み、十和の感情は大爆発する。だから……! 全力で受験に向かっていく。 小学6年生の十和は、家...
問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい **著者** 早見和真 **あらすじ** 中学受験も、親友との関係も、家族のことも、絶対に後悔したくない。なのに小学校最後の夏休み、十和の感情は大爆発する。だから……! 全力で受験に向かっていく。 小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。楽しい母、やさしい父、かわいい妹がいるのに、心が荒んでいく。そんな中、母は半ば強引に中学受験を決めてしまう。苛立つ十和が気持ちを吐き出せる相手は、LINEで繋がる「あの人」だけ。やがて十和は大阪で暮らす祖母のもとで新たなスタートを切ろうと決意するが、それには家族全員が向き合わねばならない問題があった――。中学受験を通じて、家族がそれぞれに成長していく姿を描いた感動作。 **感想** 『さらば!店長がバカすぎて』に続けて読んだ一冊。スピンオフ的な軽い内容かと思いきや、予想以上に骨太なテーマを描いた作品で、深く心に残る読書体験となりました。 思春期を迎える10代の葛藤や、家族が一体となって受験という大きな壁に立ち向かう姿が丁寧に描かれており、感情移入しながら読み進めました。私自身、小学生の頃にはここまで自分の気持ちと向き合うことはなかったように思いますが、受験を通じて子どもが自分自身と、そして家族と本気で向き合うという構図には大きな意味があるのだと気づかされました。 これまで私は、中学受験は親が無理に進めるべきではないと感じていましたが、本作を読んでその考え方に少し変化が生まれました。本人の意思がなければ乗り越えられない試練ではありますが、その過程で得られる経験は、肩書き以上にかけがえのない価値を持つものなのだと思います。 学歴とは、単なる結果ではなく、その過程で自分とどう向き合い、何を乗り越えてきたか――そうした「経験の証」なのだと改めて感じました。子どもだけでなく、親や家族もまた、自分自身と向き合いながら成長していくという構成は、読み終えたあとにじんわりと胸に残ります。 心から感動できる、素晴らしい一冊でした。
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何の前情報もなく、おすすめで出てきたので読んでみた今作。途中まで「ミステリーなのかな?このずっと漂ううっすら不穏な空気はミステリーゆえ?」と思いながら読んでたら、完全なハートウォーミングなお話で、前半と後半で大分印象が変わりました。(最初からミステリーでないと思って読んだらもっと...
何の前情報もなく、おすすめで出てきたので読んでみた今作。途中まで「ミステリーなのかな?このずっと漂ううっすら不穏な空気はミステリーゆえ?」と思いながら読んでたら、完全なハートウォーミングなお話で、前半と後半で大分印象が変わりました。(最初からミステリーでないと思って読んだらもっと落ち着いて読めたかも笑) 後半はなんだか涙があふれ、長編小説でこんなに涙が出たのは久しぶりだったなと。 私自身、中学受験をしたことがないし、子供がいるわけでもないのに、入り込めてしまう。人が全力を尽くし達成感を得る姿には否応なしに感動してしまいますね。 初めての作家さんでしたが、文章も読みやすく、読了感もすっきり爽やかな作品で読みやすかったです。 作品中に『店長がバカ過ぎる』という作品に言及があり、あれ?と思ったら『店長がバカすぎて』と同じ作者さんなんですね。こういうシェアードユニバース作品大好きなのでうれしくなりました。『店長がバカすぎて』はまだ読めてないので読んでみます。
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一言で言って、とても素敵な話だった。 実は途中までは少し白けた感じで読んでいた。 自分としては、中学受験などは長い人生の序盤の話であり、そこで結果を出すことよりも、勉強の楽しさ、努力することから得られる達成感を感じるための機会に過ぎないと言う思いがあったが、本書の大人たちの中...
一言で言って、とても素敵な話だった。 実は途中までは少し白けた感じで読んでいた。 自分としては、中学受験などは長い人生の序盤の話であり、そこで結果を出すことよりも、勉強の楽しさ、努力することから得られる達成感を感じるための機会に過ぎないと言う思いがあったが、本書の大人たちの中学受験に対する力の入れようが、なんだか健全でないもののように感じられたからだ。(現実としても、ある一部の人達にとっては、この小説の登場人物たちの感覚がリアルなことも事実のようだが) そのように「なんだか微妙な話だな、それでも最後はハッピーエンドになってそれなりに良かったね、という感動があって終わるのだろうな」とあまり入りきれずに読んでいたのだが、最後の最後にこの家族の形について新たな事実が明らかになり、それがこの家族一人一人の行動につながっていたのだと思うと、私も父親に感情移入することができ、「なるほどな、自分も同じ立場に置かれたら、彼のように振る舞っていたかもしれないな」と思った。
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