月とアマリリス の商品レビュー
よかった! 井口さんの語る言葉がすごく良い。 刃のような正しさじゃなく、どん底を知ってる人の厳しく深い優しさが沁みる。 ストーリーの大きな流れはミステリー要素があり、次々と展開していく。 おばあちゃんとみちるちゃん、のあちゃんが 子守唄を歌い合うシーンが好きだ。
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https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00060959
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誰か話せる人がそばにいれば もっと気にかけていれば 人との繋がりって難しいけど 無くなったらだめな事なんだよな 色々考えてしまう一冊でした
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現代社会の問題がたくさん盛り込まれていた。少々盛り込まれ過ぎとは、思いますが、どんどん読み進む手は、止まりませんでした。育った環境や周りの人に人は左右されるから。だからこそ美散の「ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力」が強いメッセージなのだと思う。共依...
現代社会の問題がたくさん盛り込まれていた。少々盛り込まれ過ぎとは、思いますが、どんどん読み進む手は、止まりませんでした。育った環境や周りの人に人は左右されるから。だからこそ美散の「ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力」が強いメッセージなのだと思う。共依存、愛を強く求めることが入口なのだろうか?
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読み始めると止まらなかった。 同じみちるという名前がきっかけで事件について調べていくうちに分かっていくことはとても残酷でなんでこんなことになったんだろうということばかりだった。出会って恋して、当たり前のように愛されたいと思って、自分も愛に応えたいと思っていただけなのにね。どうして...
読み始めると止まらなかった。 同じみちるという名前がきっかけで事件について調べていくうちに分かっていくことはとても残酷でなんでこんなことになったんだろうということばかりだった。出会って恋して、当たり前のように愛されたいと思って、自分も愛に応えたいと思っていただけなのにね。どうして。 美散とおじいちゃんの場面は泣いた。 実際に家原みたいなクズな人間はいて、ニュースでは詳しくやらないけど、男女が絡む事件の背景には多くの人が傷ついていることもこの本を読んで伝わった。本の後半はその後が描かれているけど、終わらないんだなって思うし、嫌な記憶を一生抱えたまま生きなければならない辛さ。自分も自分の周りの人もそんな事あって欲しくないから、対話する。話すって大事なんだよね。
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深い…よかった。 町田そのこさんは、DVや幼児虐待やら悲しい物語でも必ず愛があると思うので好きだ。そしてクスッと笑える箇所も。最後も加害者側の告白部分が大切でとても良い。 本作もテーマがいくつもあるのかと… 記者目線の辛さ、親からの歪んだ愛情表現の連鎖、義母との関係性、無性の愛...
深い…よかった。 町田そのこさんは、DVや幼児虐待やら悲しい物語でも必ず愛があると思うので好きだ。そしてクスッと笑える箇所も。最後も加害者側の告白部分が大切でとても良い。 本作もテーマがいくつもあるのかと… 記者目線の辛さ、親からの歪んだ愛情表現の連鎖、義母との関係性、無性の愛、愛されることの欠落… アマリリスの花言葉は『おしゃべり』 山に遺棄された遺体/吉屋スミ の発見から記者を辞めて実家に逃げ帰っていた飯塚みちるにレポの依頼が来るところから怒涛の追跡劇。 井口、丸山、兄の潮うしお、姪の未来みく、楽文社の伊能芹香 菅野 茂美、菅野知依ちえ、夫の保志、タカハラ、 美散、和之(父)、大平鶴代、ダイフクさん、邑地和彦むらじ、家原崇たかし、 話がどんどんつながって、いろんな人の人生と恋愛と家庭環境が混ざり合って、涙出てくる場面も… 生きるって辛い… そう思わざる得ない環境の人も多いのだ… 小さな優しさで涙が出たり、子守唄を歌い合ったり… 手放しでは賞賛できない辛い内容だけど、フィクションとしてとても良かった! 「...うまく、言えないんだけど。心配とか応援とかって言葉を使えば、誰であってもひとの人生に踏み込んでいいのかな。すごく、モヤモヤしちゃうんだよ。でも、善意の気持ちを否定していいのか不安にもなる。自分の心が狭いのか、って」 「わたしの話と重ねて悪いけど、親はいつかきっと、子どものことを理解してくれる。だから自分が『やりたい』と強く思うことがあるのなら、それに従うべきだよ。親のことを気にして、ほんとうに大事だと思っていることを諦めなくていい」 『愛に従っておけばしあわせになれる』… 女が低いとか、生きにくいとか、そんなことを言ったけれど。でも自分の根っこに『強さ』に甘えて依存する心があった。信じるといううつくしい言葉の陰に、思考を委ねる弱さがあった。ひとと対等に生き、ひとを信じて生きるというのは、うつくしくも醜く、強くも頼りない。 自分自身が怖い。無意識に誰かを傷つけて、でも傷つけられたことだけをしっかりと覚えて、自分だけはまっすぐ生きてきたような顔をしていた愚かな自分自身が。こんなわたしが、これからもぶれることなく事件を追えるのだろうか。 「誰だって、誰かを傷つけて生きてきてるんだよ。自分もそうだと気付いたなら、これ以上傷つけないよう気を付けていくしかない。あなたにも誰かを傷つけた過去があったことを教えてくれたそのひとに感謝してさ、生かせばいい。それだけなんだよ。向き合うのは大事だけど、考えすぎるのはダメだ」 分からんまま自分の「多分」で描くのは、「ほんとう」を描いたことにならんとね、「ほんとう」を見失ってしまうとって」何回も試して、「ほんとうのかたち」を探す 「ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力。私は無力でばかやった。いつも、歪みを受け入れることが愛やと思っていたし、そうすることで愛されようとしてたんよ」 書き続けるしかないんだよ。おれたちは二度と同じ事件が起きないように、同じ悲劇が起きないように、声をあげ続けていくしかないんだ。光を放ち続けるしかない。そういう仕事なんだ。立ち止まってる暇なんてないんだよ。こうしてる間にも届けたい誰かは苦しんでるかもしれないんだ
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面白かった。 最初は気持ちのいい場面が少なくて読むのが億劫になっていたけれど、美散の名前が出てきてから引き込まれて、一気に読んでしまった。 最後、主人公が考えを変えて記者を続けると言った理由だけよくわからなかった。
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町田そのこさんが手がける初のサスペンス。最初の出だしから引き込まれて一気読み。いつものほんわかした町田さんの作品も好きだけど、サスペンス第2弾も読んでみたい。
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「ミステリーを書きませんか?」という編集者の一言から始まった、町田そのこ初のサスペンス巨編。ミステリー作品でありながら、さまざまな人生を送る人々の感情が余すことなく描かれます。
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