月とアマリリス の商品レビュー
よく書かれている。内容が思い。普通に過ごして来れただけで、自分の人生は幸せ。見えない悩み。親によって、運命というか。将来は変わってしまう。良い人に巡り会わない。
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作中に出てくる美散という女性の感情が昔の自分と重なって、手に取るようにその感情がわかるのが読んでいてとても辛くなった。この本を読んで人が感じた苦しみは本人にしかわからないのに、優劣をつけたり、可哀想という言葉ひとつで片付けてはいけないなと思った。 思い出したい一言「人生の幕が下り...
作中に出てくる美散という女性の感情が昔の自分と重なって、手に取るようにその感情がわかるのが読んでいてとても辛くなった。この本を読んで人が感じた苦しみは本人にしかわからないのに、優劣をつけたり、可哀想という言葉ひとつで片付けてはいけないなと思った。 思い出したい一言「人生の幕が下りるときに、こんな風に祝福の拍手があるといいな。」
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1人のおばあさんの遺体が山中で発見されるところから始まる、元女性記者目線の物語。 過去の事件の調査でトラウマを負った主人公が、一度は記者を諦める決心をしたのにそれを曲げてまで立ち向かうことにした今回の事件。真相に近づけば近づくほど辛い事実と救われない人々が出てきてしんどさMAX。...
1人のおばあさんの遺体が山中で発見されるところから始まる、元女性記者目線の物語。 過去の事件の調査でトラウマを負った主人公が、一度は記者を諦める決心をしたのにそれを曲げてまで立ち向かうことにした今回の事件。真相に近づけば近づくほど辛い事実と救われない人々が出てきてしんどさMAX。。 277P〜の大浦のおじいちゃんには胸を打たれました。こんな人が誰にでも一人かならず居てくれたら、そして居てくれることに本人が気づけていたら、みんなきっともっと救われるのにね。 あとどうでもいいけど九州弁かわいいな
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辛い物語でした。女は結婚して子供を産み、男をたてて、一歩下がって生きていく、そんな男尊女卑の土壌から生まれたのだろうか? 一生懸命に生きようとする女性たちが悲しかった。 愛情と支配の区別がつかなくなって、クズ男の言いなりになる二人の女性。自分の夢を諦めないで記者を続ける一人の女...
辛い物語でした。女は結婚して子供を産み、男をたてて、一歩下がって生きていく、そんな男尊女卑の土壌から生まれたのだろうか? 一生懸命に生きようとする女性たちが悲しかった。 愛情と支配の区別がつかなくなって、クズ男の言いなりになる二人の女性。自分の夢を諦めないで記者を続ける一人の女性。一気に読んだ。
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「ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが自分自身の力。」印象に残ったフレーズです。 家原は絶対許せない。判決はどうなったんでしたっけ。?
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町田さんなので生と死の題材と思っていましたが、週刊誌の記者で大団円。 なんか報われる方向がちょっといつもと違う気がしてスッキリしない感じが残りました。悲しみが足りないというか。悲惨だけど悲しくないというか。 あと月もアマリリスも印象弱め。なぜこれを題にしたのだろうか。
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地元が北九州だから気になって読んでみた。 フィクションでありながらもノンフィクションに感じるほどの生々しさがとても良かった。 被害者も加害者も双方の抱える問題や葛藤、そういったものがギュッと詰まってて重みはありながらも目を背けてはならない問題でもあるなと当事者意識になってかんがえ...
地元が北九州だから気になって読んでみた。 フィクションでありながらもノンフィクションに感じるほどの生々しさがとても良かった。 被害者も加害者も双方の抱える問題や葛藤、そういったものがギュッと詰まってて重みはありながらも目を背けてはならない問題でもあるなと当事者意識になってかんがえられた。
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タイトルから想像もつかないような物語だった 北九州を舞台に、記者みちると、彼女を取り巻く人々とのヒューマンミステリー 白骨化した遺体が発見され、その真相を探るうちに、点と点がつながっていく ミステリーはネタバレなしで感想を書きづらいのですが、読みやすく、ぐいぐい引き込まれてい...
タイトルから想像もつかないような物語だった 北九州を舞台に、記者みちると、彼女を取り巻く人々とのヒューマンミステリー 白骨化した遺体が発見され、その真相を探るうちに、点と点がつながっていく ミステリーはネタバレなしで感想を書きづらいのですが、読みやすく、ぐいぐい引き込まれていきました 虐待、DV、知的障害……こういった境遇の人達が犯罪に巻き込まれるのは最近の作品では多い 実際そうなのであろう ただそれでもほんの少し光が見えて、助けてくれる人、泣いてくれる人がいる それに救われた気がしたラストでした 残虐な事件、いじめ事件、そんな事件を追いかける記者たちも色んな葛藤をしつつ、他社よりも早くスクープを撮りたい書きたいと動いているんだな 北九州だからか、そう言うと語弊があるが、九州の男尊女卑はまだまだ根付いている 2022年の時代設定だとしても、出てくる親世代の言葉の端々にそれを感じる 井口さんが良い人でよかった 「52ヘルツのクジラたち」より好み 映像化向きの作品とは思うけど、臭いや汚さ、痛みの表現は映像では見たくないような…… ミステリーは、女性作家のほうがリアルな描写が多い気がする (差別でも偏見でもない個人の感想)
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読み初めはミステリー小説かと思いました。 途中から心が痛くなってきたり、ドキドキハラハラしたり… 子ども達にちゃんと愛情を伝えていない自分に腹もたったり、後悔したり、悩んだり… 悪い事だとわかりながらも、逃げ出せない美散に心が痛くもなりました。 私の周りで辛く悲しい人生を送っ...
読み初めはミステリー小説かと思いました。 途中から心が痛くなってきたり、ドキドキハラハラしたり… 子ども達にちゃんと愛情を伝えていない自分に腹もたったり、後悔したり、悩んだり… 悪い事だとわかりながらも、逃げ出せない美散に心が痛くもなりました。 私の周りで辛く悲しい人生を送っている人がいる様には感じないけど、見えない誰かが苦しんでいるかもしれないと思うきっかけにもなった作品です。 感動した〜という作品ではないけど、人と人の繋がり、ラリーが大切だなと思った作品でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「52ヘルツ」では、主人公を含め出てくる人物たちが誰もかれもがわざとらしく作られた人たちにしか見えなくいまいちのめり込みことができなかったのですが、作品を重ねるごとに読み応え、のめり込み度、全てにおいて前作を上回ってくる。家庭環境における家族観の問題にしても、被疑者と加害者の関係も然りで、それこそ声なき声を誰が拾えるのか。みちると美散の少女時代の出会いは奇跡的なものかもしれないが、それはそれで必然的なことだったのかもしれない。町田さん初サスペンス、「わたしの知る花」も良かったけどこちらも実に良かったです。
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