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六色の蛹 の商品レビュー

4.1

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

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2024/12/15

昆虫好きの優しい魞沢くん第3弾。このシリーズの魅力は何といっても魞沢くんの純粋さや素直さ。今作では虫以外での魞沢くんの博識ぶりが分かる。事件そのものも切なさや優しさが見え隠れし、真実が見えたとき救われる心があったりして本当に好きな作品。

Posted byブクログ

2024/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

白から黄色、そして緑への流れがとても好きだった。 なんだかんだ、どこに行ってもするりと愛される魞沢というキャラクターが活躍するところをもっと見たい。続編がたくさん出るといいな。

Posted byブクログ

2024/11/16

昆虫好きの優しい青年は、 人の心の痛みに寄り添う名探偵 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した 『蟬かえる』に続く、〈魞沢泉〉シリーズ最新作!  昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすと...

昆虫好きの優しい青年は、 人の心の痛みに寄り添う名探偵 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した 『蟬かえる』に続く、〈魞沢泉〉シリーズ最新作!  昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作! 何気にずっと追いかけてるシリーズ物のエリサワくん。相変わらずとぼけた感じですごくいい。エリサワくんが行くところで出会う人たちと事件を解決してしまう感じがすごく好きだし、エリサワくんが出会った人たちに好かれるのが分かる気がする。 今回の作品で好きだったのは、「赤の追憶」かなぁ。お花屋さんがお店にきたエリサワくんと出会う話。そして、季節はずれのポインセチアの謎。すごくよかったし、きっと彼女は間に合ったんだと信じたい。そして、その話を聞いただけで真相を突き止めるエリサワくんが本当にすごいし、「緑の再会」であったエリサワくんの勘違いも可愛らしくていい。 「白が揺れた」は、少し悲しい話だったけど、きっと彼はエリサワくんがいたことで救われたんだと信じたいし、「緑の再会」での話の中で出てきたオレンジの帽子の話は本当にグッときた。出会いはなんだか大変なかんじだったけど、彼はエリサワくんと出会って本当に良かったんじゃないかと思った。 エリサワくんは、最後に「自分と出会った人たちが不幸にしている気がしている」という話していた。だけど、ずっとシリーズを追いかけている私からしたら、絶対にそんなことはなく、たとえ犯人だったとしても、エリサワくんと出会ったことで救われている人のほうが多いと思うんだ。そして、「緑の再会」での花屋の店員さんの反応や「蝉にかえる」のときのペンションのオーナーさん、さまざまな人がエリサワくんのことを好きになって、再会を喜んでいるんだから。彼は憎めないそんな男の人なんだと思う。 まだまだ続いていてほしいエリサワくんシリーズ。次は、どんな人とどんな事件と出会うのか楽しみだなぁ。 2024.11.16 読了

Posted byブクログ

2024/11/15

昆虫好きの青年が探偵役になって、出会った人の謎を解き明かしていくパターン。どうやら前作があったらしいが、読んでいなくてもそう支障はなかった。 おもしろいのだけど、ところどころ分かりにくい部分もあって、物語りに没入しにくかった。 説明が分かりにくいのか、話が専門的すぎるのか… 前作...

昆虫好きの青年が探偵役になって、出会った人の謎を解き明かしていくパターン。どうやら前作があったらしいが、読んでいなくてもそう支障はなかった。 おもしろいのだけど、ところどころ分かりにくい部分もあって、物語りに没入しにくかった。 説明が分かりにくいのか、話が専門的すぎるのか… 前作も読んでみるかどうか悩ましいところだ。

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2024/11/06

昆虫愛好家の探偵が織りなすミステリー短編集。各話の結びつきが強い連作で、タイトルの「六色の蛹」が表すように「白が揺れた」「赤の追憶」「黒いレプリカ」という風に色を題材にした各話の構成がお洒落。 シリーズを重ねる毎に探偵役の人間性が深みを増していて、愛着が増していくのがこのシリーズ...

昆虫愛好家の探偵が織りなすミステリー短編集。各話の結びつきが強い連作で、タイトルの「六色の蛹」が表すように「白が揺れた」「赤の追憶」「黒いレプリカ」という風に色を題材にした各話の構成がお洒落。 シリーズを重ねる毎に探偵役の人間性が深みを増していて、愛着が増していくのがこのシリーズの特色だと思う。

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2024/10/31

やっぱ魞沢くんいいです(^^) 今回は彼の能天気に見えて人知れず悩んでる部分も見えたりしてよかった。 このシリーズは最高です。

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2024/10/28

昆虫好きの魞沢泉シリーズ3作目。虫は苦手だけどこのシリーズは大好き。魞沢の優しさやちょっと勘違い多めなところや勘の鋭さ、知識の豊富さが堪らない。ピカシェットの家を調べ見たらその美しさ、礼拝堂まである広さなのにタイルがとても細かく素晴らしい作品で圧倒された。いつか行きたい。緑の再会...

昆虫好きの魞沢泉シリーズ3作目。虫は苦手だけどこのシリーズは大好き。魞沢の優しさやちょっと勘違い多めなところや勘の鋭さ、知識の豊富さが堪らない。ピカシェットの家を調べ見たらその美しさ、礼拝堂まである広さなのにタイルがとても細かく素晴らしい作品で圧倒された。いつか行きたい。緑の再会での勘違いに魞沢同様嬉しくなったと同時に、ものごとを悪い方へ考えてしてしまうと涙する魞沢が切なくなってしまいこちらも涙が滲んだ。人が人を想うこと、色んな後悔、すてきな奇跡、ほんとに楽しい読書だった。また魞沢泉に会いたい。

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2024/10/23

「蝉かえる」の続編。 六つの短編。それぞれ別々の話かも思っていたけれどリンクしてて所々で泣けた。最近万年筆使ってませんでしたが、ブルーブラックのインクは私たちが使っているものも、時間がたつと黒くなるのでしょうか?過去に描いたものを確認してみようかな?万年筆また使ってみたくなりまし...

「蝉かえる」の続編。 六つの短編。それぞれ別々の話かも思っていたけれどリンクしてて所々で泣けた。最近万年筆使ってませんでしたが、ブルーブラックのインクは私たちが使っているものも、時間がたつと黒くなるのでしょうか?過去に描いたものを確認してみようかな?万年筆また使ってみたくなりました。

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2024/10/18

昆虫好きで普段はマイペースなのに時に鋭いエリサワ君の推理。 殺人事件だけではないコージーミステリーもある6遍の短編集。最後で前の方に出てきた人との再会もあるなど連作っぽくなっている。 エリサワ君が優しさと、それぞれの事件は少し切なくて余韻が残る感じがとても良い。 大好きなシリー...

昆虫好きで普段はマイペースなのに時に鋭いエリサワ君の推理。 殺人事件だけではないコージーミステリーもある6遍の短編集。最後で前の方に出てきた人との再会もあるなど連作っぽくなっている。 エリサワ君が優しさと、それぞれの事件は少し切なくて余韻が残る感じがとても良い。 大好きなシリーズ。シリーズの表紙の絵も好き。 いつかまたエリサワ君に会えるといいな。

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2024/09/23

昆虫好きの心優しい青年(エリサワ)が、活躍するシリーズ第3弾。 6編の連作短編集。今回は、色シリーズとなる。 昆虫に関わることが多いので1話「白が揺れた」は、山で起きた銃撃事件に遭遇するところから始まる。 ちょっと空気の読めないところやそそっかしいところ、でもとても優しいと...

昆虫好きの心優しい青年(エリサワ)が、活躍するシリーズ第3弾。 6編の連作短編集。今回は、色シリーズとなる。 昆虫に関わることが多いので1話「白が揺れた」は、山で起きた銃撃事件に遭遇するところから始まる。 ちょっと空気の読めないところやそそっかしいところ、でもとても優しいところは変わらないまま、鋭い観察力や記憶力で謎を解くのはさすが。 山で始まったけれど2話の「赤の追憶」は、花屋での出来事だったり、4話の「青い音」は、ピアニストの遺品であったりと出会う場所が今までとはちょっと変わったことで違う一面、哀愁のような、ちょっと切なさもあるような雰囲気を感じた。

Posted byブクログ