闇祓 の商品レビュー
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角川から出た辻村さんの超注目作。 闇ハラスメント•••自分の闇を他人に押し付け、その人の人生に悪影響を及ぼすこと。 この言葉は作中オリジナルなので存在しないわけだが… 一語一句に否定し続けてくるモラハラ彼氏。 インテリア家具、流す音楽や食材へのこだわり等々でマウントを取ってくる同調強制夫婦。 気に食わない部下だけを圧倒的に理不尽レベルで責める管理職。 恐ろしいなと思いましたが、これ、現実でも発生してないか?! 「神原」一家の闇ハラスメントにより、狂わされた人間がどんどん死んでしまい、人間の闇は死をも呼び込むのかと… 佐渡団地の件がまぁ怖かった… 人間の心の闇が、辻村さんの恐ろしく的確な人間の心情描写で進んでいくので、こんなに人間的な怖さを感じるホラー小説はなかなかないなと思いました。
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闇ハラ。毎日少しずつしか読んでなかったけど、終盤に入り、物語が絡み合っていくにつれて一気読み。闇祓の終盤は、何か身近な物を感じ、自分の生活を振り返りながら読んだ。さらに怖くなった。 読む価値あり!
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短編だと思って読んでしまい、各章の終わり方にモヤっとした。状況が理解できず、消化不良のまま読み進めて、最後まで読んでやっと理解した(笑) とりあえず、ゾクッとした。 ここまでじゃくても、こういう人いるよね…と思った。
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第1章から第4章まで、面白かった。 さすがって感じがした。 特に第2章の団地に住む主婦の話、みんな誰もが他のママを観察して勝手に上下関係作ったりマウントとったり心の中で見下したりしてしまうあたり、SNSなんかでの非常識なママネタのオンパレードで面白かった。 もちろん第1章の高校生、第3章の会社でのパワハラの話、第4章の小学生の話もよかった。 ・・・で、最終章ですべてが繋がって、神原家の謎が明かされるんだけど、こんな話なのって、一気につまらなく感じた。 だって、普通の人が悪意なく(悪意あることもあるけど)ハラスメントしてしまうからこそ恐ろしいのに。自分も友達も家族もハラスメントしたりされたりしてしまうかもしれないところが恐ろしいところだと思うのに。 人の怖さではなく、よく分からない力で、人格も思考もない人形のように動かされているだけ・・・ってことで、一気に怖さがなくなった。そこが残念というか、ワタシの好みではなかった。好きな方ごめんなさい。
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【2024年192冊目】 転校生として原野澪のクラスにやってきた白石要。なぜか初対面である筈の澪のことを凝視する彼に「澪はモテるからね」と冷やかす友達。けれどモテるどころではなかった。会ってまもない彼が澪に告げたのは「今日、家に行ってもいい?」と言う信じられない言葉だった。動揺し...
【2024年192冊目】 転校生として原野澪のクラスにやってきた白石要。なぜか初対面である筈の澪のことを凝視する彼に「澪はモテるからね」と冷やかす友達。けれどモテるどころではなかった。会ってまもない彼が澪に告げたのは「今日、家に行ってもいい?」と言う信じられない言葉だった。動揺した澪は部活の先輩である神原に相談をし、思わぬことで神原との距離が縮まるのだが――。 おっ、ちょっとファンタジーも入ったホラーかな?モラハラ怖いねぇ…→やめろやめろ、ありそうな話を持ってくるのは!えっ、お前、お前…!→そんな、名前一つでぞっとすることあります???→正しさの暴力怖すぎる→終わったと、見せ、かけて…? さすが辻村深月さん。まずは話の構成が面白い。第1章が終わって、第2章目で一瞬あれ?と思うのですが、そこはご安心ください。ちゃんと全部繋がってます。 どういう仕組みなのかとか、どんなオチに持ってくのだろうと思いながら、頁をめくる手を止めることができずの一気読みでした。そして、めでたしめでたしでは終わらせない!現代の闇を綺麗に浮き彫りにした終わり方、脱帽です。 シンプルに面白いですよとも勧められるし、現代社会の闇についてわかりやすく書いてますとも言えるし、小説としての完成度も高い。 っかー!面白い!
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『神原家』こわかったあ! 自分の中にある心の闇を相手に押し付けること(=闇ハラ)が、相手にどれだけ不幸をもたらすのか。自分が闇ハラをしないよう、自戒。
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テーマは面白かったけど…。 小野不由美や櫛木理宇みたいなとても闇が深い小説ばかり読んでいたせいか、内容もラストも割とあっさりとしていた印象。 「闇ハラ」の意味も共感でしかないが作中の神原一家に関してはリアリティが欠けていたように思った。 臨場感がとてもありハラハラドキドキであるた...
テーマは面白かったけど…。 小野不由美や櫛木理宇みたいなとても闇が深い小説ばかり読んでいたせいか、内容もラストも割とあっさりとしていた印象。 「闇ハラ」の意味も共感でしかないが作中の神原一家に関してはリアリティが欠けていたように思った。 臨場感がとてもありハラハラドキドキであるため読んでいて楽しかった。
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「傲慢と善良」の辻村先生の2作品目として手にした作品 オムニバス形式になっているようで、すべて繋がっている 不気味さはあるが、ホラーという感じではない気がする
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父、母、子…まぁ色々あるわなぁ世の中。って感じです。 ターゲットは学生なのかな?厨二病っぽい感じが逆におじさんには軽快でおもしろかったですよ。
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