闇祓 の商品レビュー
不快に感じることを一方的に押しつける闇ハラスメント、闇ハラ。こんな人はどこにでもいるし、関わりたくない。話しかけられても適当に相槌すればいいかも。自分を守るためにも。
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ホラーでおもしろかった。 ヤミハラスメント、闇、病み。 いろんな意味が入ってる。取り込まれないように気をつけててもいつの間にか取り込まれてる。 人って怖いな。 ママ友とかマジ怖い。 あの独特なカーストなんなんだろね。 ダレ得?とか思うけどそれも誰かに操られてたりするのかな。 ...
ホラーでおもしろかった。 ヤミハラスメント、闇、病み。 いろんな意味が入ってる。取り込まれないように気をつけててもいつの間にか取り込まれてる。 人って怖いな。 ママ友とかマジ怖い。 あの独特なカーストなんなんだろね。 ダレ得?とか思うけどそれも誰かに操られてたりするのかな。 闇の連鎖は止めるの難しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
辻村さん初の長編ホラーらしい(解説による)本作。 全部で5章からなる作品で、主人公を変えながら闇ハラスメントをテーマにストーリーが進んでいく。個人的には2章の『隣人』を読んでいるのが辛かったなー。読みにくいとかつまらないとかでは全くなくて、面白いんだけど、私がこの立場だったら…と考えてしまって闇が読者である私にまで襲ってきた感じ。でも後半に進むにつれて、あ、この人はもしや…と思ったりして久しぶりにかなり夢中になって読んだ。でも⭐︎4つなのは、読んでる方が疲れてしまいそうなので、心が元気な時に読んでほしいという意味です。 第一章『転校生』 女子高生の澪のクラスに転入生の白石要がやってくる。委員長である澪は要に学校を案内する。あまり反応がない要だが、突然澪に「今日、家に行ってもいい?」と言う。あまりの異常さに不安を感じた澪は陸上部の先輩、神原に相談する。密かに憧れていた神原は澪を心配し、家まで送り届けてくれる。怪しい人物から守ってくれる素敵な先輩…だったはずが、実は闇ハラなのは先輩の方だった!! 第二章『隣人』 リノベーションされた大型のアパートに引っ越してきた梨津一家。夫と息子の3人と愛犬。幸せな生活が始まると思った矢先、読み聞かせボランティアで空気の読めないかおりさんやアパートをリノベーションしたデザイナーの博美さんたちと知り合いになる。明らかに怪しいかおりさんが実は普通の人で、優しく見える博美さんが闇ハラなのではと思ったら、なんかもうどっちも闇ハラじゃない?!子どもの食事とか、お葬式とか、もう全てにおいて常識はずれで読んでて苦しくなった。この章のラストで、え?誰がどうなったの?とわからなくて繰り返し読んでしまった。 第三章『同僚』 職場で部下を強く叱責している佐藤課長。よく被害に遭っているのは中途採用で課長より年下のジンさん。明らかにハラスメントだと感じた鈴井は先輩である睦美さんに相談する。 はいはい、佐藤課長が闇ハラ間違いなし!と思ったら、ジンさんの苗字が神原であることが発覚…。 第四章『班長』 草太の小学校に転校生がやってきた。名前は神原二子。とにかく真面目で、ルールを守らない子に容赦ない。忘れ物をしないように家に押しかけたり、とても小学生とは思えない。ただ、忘れ物をしない、宿題をするとか正しいことであるから否定するのも難しい。子供の時にこんな子に会ってたらトラウマだな…。 最終章『家族』 ここで第一章の澪が大学生となって登場。澪と要が第一章から四章までの事件の源となった神原家を追い詰めていく。 いやー、要も神原家の一員だったらどうしようかと思った。そして、無事に神原家の呪いを祓うことができた。が、まだ呪いはある。 ゾッとする終わり方だった。でもここまで酷くないとは言え、相手を不快な気持ちや不安にさせるような言動って遭遇することあるよね。そんな闇に飲み込まれないようにしないと、と思うと同時に自分も闇ハラしないように気をつけねばと思わされた。
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いわゆる黒辻村 この作品、ホラーなんやけど、職場、学校、様々な人の集まる場所で、少なからずありそうな気もする。 さすがに、周りで、いっぱい人死ぬとかはないにしても。 自身の考えの押し付けとか普通におるしな。私も、そういう事しないようにとは、考えてるけど、自分の価値観を人に押し付...
いわゆる黒辻村 この作品、ホラーなんやけど、職場、学校、様々な人の集まる場所で、少なからずありそうな気もする。 さすがに、周りで、いっぱい人死ぬとかはないにしても。 自身の考えの押し付けとか普通におるしな。私も、そういう事しないようにとは、考えてるけど、自分の価値観を人に押し付けてるような事ないように注意しておかんと! 自己チェック! 自己チェック! ここでは、自身の闇を押し付けてるってなってるけど、価値観押し付けと何が違うかはよく分からんかった。確かに、はじめは、優しく同調して寄り添ってってのが詐欺みたいな感じではある。 個人的には、 「人は人、自分は自分」 って考えなんで、 相手に価値観押し付けられても、 「そういう考え方なんですね。良いのではないでしょうか。でも、私の考えは、こうです。」って言ってしまう。 まぁ、根底に、価値観押し付けとか何とかより、人に指図されんの嫌いというのがある。 「ほっとけ!俺は俺や」が先に来てしまうという良い悪いか分からん性格ですっ! こんな押し付け軍団が、手を変え品を変え、親子を取り替えて、ちまたにいるのは怖い! こんなのヤツら、祓っても、祓っても、どこかから、湧いてくるで〜!w ここで、祓ってた「リーン」と鳴る鈴! 一家に一個、必須!w
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転校生の白石要は、不思議な男子だった。優等生の澪は、クラスに馴染めない要に気を遣いおそるおそる話しかけたが、要のリアクションは「今日、家に行ってもいい?」だった。この転校生は普通じゃない。身の危険を感じた澪は、憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが―。(e-honより)
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角川から出た辻村さんの超注目作。 闇ハラスメント•••自分の闇を他人に押し付け、その人の人生に悪影響を及ぼすこと。 この言葉は作中オリジナルなので存在しないわけだが… 一語一句に否定し続けてくるモラハラ彼氏。 インテリア家具、流す音楽や食材へのこだわり等々でマウントを取ってくる同調強制夫婦。 気に食わない部下だけを圧倒的に理不尽レベルで責める管理職。 恐ろしいなと思いましたが、これ、現実でも発生してないか?! 「神原」一家の闇ハラスメントにより、狂わされた人間がどんどん死んでしまい、人間の闇は死をも呼び込むのかと… 佐渡団地の件がまぁ怖かった… 人間の心の闇が、辻村さんの恐ろしく的確な人間の心情描写で進んでいくので、こんなに人間的な怖さを感じるホラー小説はなかなかないなと思いました。
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闇ハラ。毎日少しずつしか読んでなかったけど、終盤に入り、物語が絡み合っていくにつれて一気読み。闇祓の終盤は、何か身近な物を感じ、自分の生活を振り返りながら読んだ。さらに怖くなった。 読む価値あり!
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短編だと思って読んでしまい、各章の終わり方にモヤっとした。状況が理解できず、消化不良のまま読み進めて、最後まで読んでやっと理解した(笑) とりあえず、ゾクッとした。 ここまでじゃくても、こういう人いるよね…と思った。
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第1章から第4章まで、面白かった。 さすがって感じがした。 特に第2章の団地に住む主婦の話、みんな誰もが他のママを観察して勝手に上下関係作ったりマウントとったり心の中で見下したりしてしまうあたり、SNSなんかでの非常識なママネタのオンパレードで面白かった。 もちろん第1章の高校生、第3章の会社でのパワハラの話、第4章の小学生の話もよかった。 ・・・で、最終章ですべてが繋がって、神原家の謎が明かされるんだけど、こんな話なのって、一気につまらなく感じた。 だって、普通の人が悪意なく(悪意あることもあるけど)ハラスメントしてしまうからこそ恐ろしいのに。自分も友達も家族もハラスメントしたりされたりしてしまうかもしれないところが恐ろしいところだと思うのに。 人の怖さではなく、よく分からない力で、人格も思考もない人形のように動かされているだけ・・・ってことで、一気に怖さがなくなった。そこが残念というか、ワタシの好みではなかった。好きな方ごめんなさい。
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