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東京ハイダウェイ の商品レビュー

3.9

50件のお客様レビュー

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2024/09/03

自分の機嫌がとれること、自分を取り戻せる場所を持つこと。 抱える問題が根本的に解決することは難しくてもこの2つのことが自分を掬い上げる御守りになってくれると勇気付けられる連作短編集です。

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2024/09/01

ECサイトを展開する企業に関係する人々が主人公の六話連作お仕事小説です。 それぞれの主人公が東京という荒波の中で必死に息継ぎをしている様を、企業の中での立ち位置や立ち振る舞いとして一話一話丁寧に描かれてます。 ひと昔前の「白か黒か」という時代からグレーになり、いまでは多様性という...

ECサイトを展開する企業に関係する人々が主人公の六話連作お仕事小説です。 それぞれの主人公が東京という荒波の中で必死に息継ぎをしている様を、企業の中での立ち位置や立ち振る舞いとして一話一話丁寧に描かれてます。 ひと昔前の「白か黒か」という時代からグレーになり、いまでは多様性という言葉の通り何色もある現代の中で湧き起こる「微妙に調色された問題」を間接的にかつ等身大の大きさに浮き彫にして表現する手法はかなりのものです。 はたして、急激に変化していく世の中で現在の「調色された問題」 は10年後にこの小説を再読した時には何色になっているのだろうか?

Posted byブクログ

2024/09/01

生きづらさとそれを受け止め生きていく人たちを描いた作風が心地よく、さらさらと読める作品でした。 読んだ後に「マカン•マラン」シリーズを書かれた方と聞いてとても納得しました。あちらの作品も、大好きです。今作もシリーズ化していくのかが今から楽しみです。作品内に登場した場所にも行ってみ...

生きづらさとそれを受け止め生きていく人たちを描いた作風が心地よく、さらさらと読める作品でした。 読んだ後に「マカン•マラン」シリーズを書かれた方と聞いてとても納得しました。あちらの作品も、大好きです。今作もシリーズ化していくのかが今から楽しみです。作品内に登場した場所にも行ってみたいと思いました。

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2024/08/29

皆さんのレビューを拝読して、何となく気になる本だなぁ、と思っていた作品。タイトルだったり、表紙から漂う雰囲気も、どこか惹かれるものを感じた。 いざ読んでみると、なんと共感できるポイントが多い作品か、とびっくり! 6話の連作短編集。それぞれに思い悩む日々の中、主人公達それぞれの隠...

皆さんのレビューを拝読して、何となく気になる本だなぁ、と思っていた作品。タイトルだったり、表紙から漂う雰囲気も、どこか惹かれるものを感じた。 いざ読んでみると、なんと共感できるポイントが多い作品か、とびっくり! 6話の連作短編集。それぞれに思い悩む日々の中、主人公達それぞれの隠れ場所で悩みと向き合い、答えを探す。 ややもすれば、ありそうな日常の一コマを切り取ったストーリーだからか、凄くリアリティを感じた。なので、時に心苦しかったり、もどかしくなったり、嬉しく感じたりで展開の起伏に気持ちが揺さぶられるシーンが多かった。 バリ島のウブドが出てきたことにもびっくり。若い頃、一人要領も得ないまま現地でタクシーを一日チャーターして、本編でも出てくるように、山奥の画廊で芸術鑑賞したな。いや、懐かしい。2話の主人公同じく、今となってはこんな旅もうできないだろうなぁ(汗) 辛くなった時、いつでも逃げ込めて心癒される場所、自分にとってそんな隠れ場所を大事にしたい。 派手さはないかもしれないけど、スッと心に寄り添って癒される、そんな作品だった。

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2024/08/26

一番最後の「惑いの星」がよかった 「この世界は俺たちと関係ないし、地球は惑ってるし…。まともでいられるほうがおかしいって。…」というセリフがよかった みんな、何かに悩み苦しんでるけど、オアシスがあるのがよかった

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2024/08/21

IT会社の正社員達を中心のチェーンストーリーとなっている。世間からみたら勝ち組な彼らも色々抱えて自分の居場所を探している。 1番印象的だったのは「タイギシン」体技心のこと。え?心技体じゃなくて?まず体を動かして鍛える、技が身について、最後に心が整う、という考え方。とーーーっても共...

IT会社の正社員達を中心のチェーンストーリーとなっている。世間からみたら勝ち組な彼らも色々抱えて自分の居場所を探している。 1番印象的だったのは「タイギシン」体技心のこと。え?心技体じゃなくて?まず体を動かして鍛える、技が身について、最後に心が整う、という考え方。とーーーっても共感。確かに頭で考えてるばかりじゃ何も始まらない。まず行動文句はあとから。 コロナ禍の設定に自分の置かれた状況とリンクしてグッと惹き込まれた。 東京の上野恩賜公園散策してみたい。

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2024/08/17

夜空を惑うように位置を変える惑星に住んでいる俺たちは、不完全で、完全な人間なんていない。それでも、まだやれることがある。ほんのりしました。

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2024/08/17

みんな自分の思い通りにいっている人なんて一人もいないのかなと思いました。でもやっぱり強引に自分の思いを貫こうとする人より、地道にコツコツと進む人の方が自分には合っているかなと再認識した読後でした。

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2024/08/16

心の栄養のために隠れ家の必要性を教えてくれる小説。 ほっと一息つける短編集でした。 6つの短編が繋がっているので、各々の状況や心情がわかって面白かったです。 個人的にはタイギシンが好きです。 読者によって当たり前ですが、感じるものや好みの話が分かれると思います。 皆さんの意見...

心の栄養のために隠れ家の必要性を教えてくれる小説。 ほっと一息つける短編集でした。 6つの短編が繋がっているので、各々の状況や心情がわかって面白かったです。 個人的にはタイギシンが好きです。 読者によって当たり前ですが、感じるものや好みの話が分かれると思います。 皆さんの意見も聞きたいですね。 ほとんどの人が、会社(学校)と家の往復だと思います。 もう一つ自分の心が正直になれる空間を持つことって大切と教えてくれました。 自分の隠れ家ってどこか探してみたくなりました。

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2024/08/15

ハイダウェイってなんだろうと思いつつ読み始めると、今の世の中の空気感が上手く掬い取れていて、あっ、わかると思い入れながら。 ハイダウェイ…なるほどと納得の読了。 人の喜怒哀楽は他者との関わりの中で芽生え、社会のたて糸よこ糸のように織り込まれていく。それが生きている醍醐味でもある...

ハイダウェイってなんだろうと思いつつ読み始めると、今の世の中の空気感が上手く掬い取れていて、あっ、わかると思い入れながら。 ハイダウェイ…なるほどと納得の読了。 人の喜怒哀楽は他者との関わりの中で芽生え、社会のたて糸よこ糸のように織り込まれていく。それが生きている醍醐味でもあるのだけれど、時に疲れ傷つきもする。 6編の真面目な主人公達は表向きは何でもないような顔をして一生懸命暮らしている。  でも時に傷つき、逃げ出したくなる時が誰にでもある。 周りの人に救われる事もあるが、ままならない心のままの時もある。 そんなとき自分だけのハイダウェイが誰にも1つくらいあるといい。なんとなく神様っているんだなと少し心がホッとしてまた日常に戻っていく勇気をもらえるような場所が。 嬉しいことに私にもとっておきの場所が1つある。

Posted byブクログ