カフネ の商品レビュー
離婚し、最愛の弟に死なれた薫子。壊れつつある彼女を見ているのがつらかった。 その薫子を淡々としながら救うせつな。かっこいい、強い人だなと思っていたけど、徐々に「あれっ、そうじゃないかも」と気づき始める。 最愛の弟の春彦も思っていたのと違う春彦があぶり出されていく。 人は表面に...
離婚し、最愛の弟に死なれた薫子。壊れつつある彼女を見ているのがつらかった。 その薫子を淡々としながら救うせつな。かっこいい、強い人だなと思っていたけど、徐々に「あれっ、そうじゃないかも」と気づき始める。 最愛の弟の春彦も思っていたのと違う春彦があぶり出されていく。 人は表面に見えている部分だけではないんだと言うことをすごく自然に読ませてもらいました。とても面白かったです
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薫子さんとせつなさんの見舞い、おにぎりの章が心に迫る。さすがの本屋大賞、食事や掃除などの日常生活での些細でありながら大事なこと、詠い文章の再生を感じ、読書の幸せを味わう。ありがとうございました。 25/11/5
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薫子の不妊治療にまつわる気持ちに共感しすぎて苦しかった。立ち直れてよかったね。おいしそうな食事の描写、食べたくなった。つらいときこそ、すべてがどうでもよくなるときこそ、食事を大切にすることを覚えておきたい。 自分がかつて誰かに対してできなかったこと、後悔したことを、対象を変えて...
薫子の不妊治療にまつわる気持ちに共感しすぎて苦しかった。立ち直れてよかったね。おいしそうな食事の描写、食べたくなった。つらいときこそ、すべてがどうでもよくなるときこそ、食事を大切にすることを覚えておきたい。 自分がかつて誰かに対してできなかったこと、後悔したことを、対象を変えてやり直すって勇気がいると同時に、それを受け取る相手はなんて自分勝手なんだろう…と感じることもあるだろう。私はそう感じてしまったし、終盤の薫子はやりすぎでは?せつなの気持ちがよくわかる、と感じた。でも結果的にはせつなも救われたのね。
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岡山の一箱古本市で無料でもらった本 女子力高い表紙で少し抵抗がある 悪い人が出てくるわけでなく ものすごいトリックを弄する犯人がいるわけでなく でも不思議とミステリとして成立する 人の行動は不思議が多いということか でも行動に無理があるわけでもない そこそこ納得感がある ...
岡山の一箱古本市で無料でもらった本 女子力高い表紙で少し抵抗がある 悪い人が出てくるわけでなく ものすごいトリックを弄する犯人がいるわけでなく でも不思議とミステリとして成立する 人の行動は不思議が多いということか でも行動に無理があるわけでもない そこそこ納得感がある 弟がなぜ死んだのかは結局自然死? 40代の主人公の口調から受ける印象がやたら年寄りじみている気がする
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他人のことって自分よりも恵まれてて幸せそうに思えてしまうけど、人は見えている部分だけではできていないということに改めて気付かされた。お節介かもしれないと思って行動できないよりも、自分が後悔しないように相手に全力で寄り添うことでお互い救われる場合もあるのだと思った。
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最後まで読んで 「ああ、よかった」とホッとしました。青山美智子さんの赤と青のエスキースもそうですが、本屋大賞を獲るような作品は、うまく言えないけど頭ひとつ飛び抜けてる、そんな感じがします。
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思わぬ展開に作者の人生謳歌を感じ、ほんわかした。 読後、登場人物の様子、気持ちが回収されていたので、すっきりした。 他人への思いやりが押し付けだったりすることもあるのかと、改めて考えさせられた でも、自分の気持ちに素直になりたい。
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さすが本屋大賞。近年の「賞」を取る本は社会問題てんこ盛りのものが多いような気がするが、これもやっぱり散りばめられた話だと思う。でもその回収の仕方、主人公の強さが物語全体をほっこりとした優しさで包み、読み終わったあと温かい気持ちになれた。ボランティアで人に喜んでもらうことで「私はあ...
さすが本屋大賞。近年の「賞」を取る本は社会問題てんこ盛りのものが多いような気がするが、これもやっぱり散りばめられた話だと思う。でもその回収の仕方、主人公の強さが物語全体をほっこりとした優しさで包み、読み終わったあと温かい気持ちになれた。ボランティアで人に喜んでもらうことで「私はあの人を助けたのではなく、助けてもらったのだ」という、主人公が変わっていくきっかけとなる心の動きにすごく共感した。
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あぁ…と声が漏れてしまうような読後感。 不思議だけど、今読むべきだと言わんばかりに、過去の自分が書店で手に取ったんだとわかる。 ストレスでご飯が食べられなくなって生きてるのが辛かった時に、友達が連れ出してくれた旅先でたまたま寄った寿司屋。そこで食べた寿司がものすごく美味しくて...
あぁ…と声が漏れてしまうような読後感。 不思議だけど、今読むべきだと言わんばかりに、過去の自分が書店で手に取ったんだとわかる。 ストレスでご飯が食べられなくなって生きてるのが辛かった時に、友達が連れ出してくれた旅先でたまたま寄った寿司屋。そこで食べた寿司がものすごく美味しくて、そこから食欲がみるみる蘇った。それを思い出した。 そして今私には、それを思い出してほしい人がいる。 生きることは食べること。「美味しい」と思える気持ちには、人を再生させるパワーが潜んでいる。 これはほんとだ。 登場人物たちの心理描写がとても丁寧で、誰の気持ちも不思議と解るなぁ…と思った。作中のある人物の経験、心理が自分の経験とそっくりで、感情移入して後半はずっと泣いてしまった。 これでよかったんだよと言われたような気がした。 次々と明らかになっていく事実に読む手を止められないし、薫子さんやせつながとても魅力的でかっこよかった。 さらにこの作者さんは景色を言葉に紡ぐのがとても上手で、そこも物語に色を添えていると感じた。 さすが本屋大賞だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
春彦の屈託のない笑顔、どうも春○と考えてしまう。最後の強引な設定も少し共感できず。 ただ以下の二つのことが強烈に残っている もう少し人を頼って良いよ。辛いのは自分だけで抱え込まない。 食べることはなるべく快適に生きるためにも栄養は必要。おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力が上がる。 あなたの人生もあなたの命もあなただけのもので、あなただけが使い道を決められる。たとえ誰が何を言おうとあなたが思うようにして良い。 生活困窮は誰にでもあり得る。今、毎日健康にご飯_食べられていることに感謝。
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