水たまりで息をする の商品レビュー
もっとコミカルな話かと思って読み始めてしまったら重かった。お互いに何を間違えたのかわからない。相談したり弱みを見せたりするのが苦手で、優しいけど狂っちゃうくらいは弱いけど相手と一体になるほど好きではなかった人と、一体なんだから変なところも理解しないと、でなるべく寄り添ってしまって...
もっとコミカルな話かと思って読み始めてしまったら重かった。お互いに何を間違えたのかわからない。相談したり弱みを見せたりするのが苦手で、優しいけど狂っちゃうくらいは弱いけど相手と一体になるほど好きではなかった人と、一体なんだから変なところも理解しないと、でなるべく寄り添ってしまって狂うことができない強さを持ってしまった人。きっと見つからなかったんだろうな、でも生きていくんだろうな、と思ってしまった。
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想像もしなかった事を題材にしていて とても興味深くあっという間に読み終わった。 実際の行動とちょっと違う事を考えていたり 大変な時なのに逆に落ち着いて お気楽に行動してしまったり。 自分にもすごく当てはまる感覚だった。 生活の中の洗剤類の凄さも考えさせられた。 最後 もっと知りた...
想像もしなかった事を題材にしていて とても興味深くあっという間に読み終わった。 実際の行動とちょっと違う事を考えていたり 大変な時なのに逆に落ち着いて お気楽に行動してしまったり。 自分にもすごく当てはまる感覚だった。 生活の中の洗剤類の凄さも考えさせられた。 最後 もっと知りたい事は多く残ったが ハッキリと終わらず 歯がゆい感じが 現実味を増して良かったのかもしれない
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静かでじめじめとしていて独特の読後感があった 夫と台風ちゃんと重ね合わせて読むと不気味さもあり 妻に情がないみたいな描かれ方だったけど案外みんなあんなもんじゃない?
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主人公の女性が子どもの頃飼ってた魚『台風ちゃん』と 夫を重ねて心情の変化を探っていく。 水たまり、限られた世界では生きていけるが環境が変わりどこまで生きていけるか…正常な夫があるきっかけで お風呂に入れなくなる。日に日に社会から外れていき 都会から田舎への環境への変化とともに行き...
主人公の女性が子どもの頃飼ってた魚『台風ちゃん』と 夫を重ねて心情の変化を探っていく。 水たまり、限られた世界では生きていけるが環境が変わりどこまで生きていけるか…正常な夫があるきっかけで お風呂に入れなくなる。日に日に社会から外れていき 都会から田舎への環境への変化とともに行き着くところは…異常な話のようだけど、今の時代、人事とは思えないグレーな事に向き合わされた作品でした。
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夫が変わってしまった原因については深く触れていない。読んでいて気になるところではあるが、そこが書きたい部分ではないのだろうとも理解出来る。夫が変わっていく様子を横で見ている妻の心情がメインだ。 とても読みやすく、ページ数も少ないので短時間で一気に読んだ。妻の感情に、わかるわかると...
夫が変わってしまった原因については深く触れていない。読んでいて気になるところではあるが、そこが書きたい部分ではないのだろうとも理解出来る。夫が変わっていく様子を横で見ている妻の心情がメインだ。 とても読みやすく、ページ数も少ないので短時間で一気に読んだ。妻の感情に、わかるわかるとなりながら、たまに自分に置き換えてみたりする。妻の夫への愛情を感じたところで、意外な結末。 驚いて数ページ戻って読み直した。 そうくるか…。 私的には、妻の目線でずっと書かれていると思うのだけれど、『私』だったり『彼女』と書かれていたりするのに、違和感を感じた。
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10年結婚生活を送ったパートナーがいきなりこうなったらどうするかなぁ。寄り添ってあげたい気持ちはあるだろうし、見捨てれないよね。でもお風呂に入ってくれないのはキツすぎる。 衣津実が夫のことを愛しているのかいないのか、頭の中で確かめあうシーンが多く、印象的だった。 水たまりで...
10年結婚生活を送ったパートナーがいきなりこうなったらどうするかなぁ。寄り添ってあげたい気持ちはあるだろうし、見捨てれないよね。でもお風呂に入ってくれないのはキツすぎる。 衣津実が夫のことを愛しているのかいないのか、頭の中で確かめあうシーンが多く、印象的だった。 水たまりで息をするというタイトルは息のしにくさ(生きにくさ)を表しているのかなとも思った。
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夫が風呂に入らなくなってしまった。 なんというか、静かに狂っていくような空気の小説。 茫漠としてしまう。 潔癖の人は読むのちょっと辛いかも。
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台風ちゃんの話がなぜ出てくるのか分からなかったけど、解説を読んで納得。 主人公にとって夫はだんだん台風ちゃんのような存在になっていったんだね。
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「風呂に入る」という行為を拒み続ける夫とその妻。夫婦なんだけど結局は個々の人間というドライな描き方が一貫されていて、だからこそ双方が抱える苦痛や願いが終始切実で、読んでいてずっと苦しかった。それこそ水中にいるみたいに。他の作品も読んでみたいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
病んでいく様子が怖い。 夫が自分でおかしいと思っていないのが怖い。 妻も普通に暮らしを続けるのが怖い。 どんどん許容度が上がっていって、エスカレートする。(ペットボトル→雨→川→台風の中の川)それに伴って社会から切り離されていく。 川で身体を洗い流す場面とか、ちょっと気持ち悪いと思った。 股間とかまで文章にあるからかな。 普段風呂に入る時にどこ洗うとかまで意識していないけど、文字で読むとちょっとエグさを感じる。 義理のお母さんが息子に風呂に入らない理由を直接聞かないのは、息子を傷つけたくない、嫌われたくないと思っているのか。 おままごとと嫁にわざわざ言うのも、息子を取られた感覚で、息子に自分と同じような生活をさせてほしいという想いなのかな。 結婚したんだから、面倒を見るのは貴方よみたいな。 でも山奥に様子を見に行くほど、自分の負担は背負わない、行きたくないが勝つ、そこまで寄り添えない、みたいな。 自分は我慢強く生きてきたから夫みたいに狂えない。だからすぐ弱くなった夫を許せないのかな。 『風呂くらい入らなくていいよと、彼女は本当に思うことができたのに、ほんとうにそう思っているのだと、夫に伝えることはできなかった。』 この一文つらいと思った。 父が母に言ったのと同じで、私がしているように我慢しろと無意識に強要してしまい、寄り添えなかった。 重い…難しく考えすぎてしまった。
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