商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2024/05/21 |
JAN | 9784087446463 |
- 書籍
- 文庫
水たまりで息をする
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水たまりで息をする
¥594
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商品レビュー
3.8
81件のお客様レビュー
結局人間ってこんなものか、と。 罪悪感を感じないために何かしらに対して理由をつけて生きている、見て見ぬふりをしている。 思い返せば、これまでの自分にもそんなことが沢山あったな、と色々考えてしまいました。 最後はモヤモヤが残りました。
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巷では令和6年の6月6日、6が続くから悪魔の日だなんだと言われているようだけど、私はそんな悪魔の日とやらに、絶望の小説を読んだ。ここにあるのは絶望だった。 私はこれまで何度も何度も死にたいと思ってきた。でも生きている。生き延びてしまっている。それがどれだけしんどいことか。 夜眠る...
巷では令和6年の6月6日、6が続くから悪魔の日だなんだと言われているようだけど、私はそんな悪魔の日とやらに、絶望の小説を読んだ。ここにあるのは絶望だった。 私はこれまで何度も何度も死にたいと思ってきた。でも生きている。生き延びてしまっている。それがどれだけしんどいことか。 夜眠る前にほんの一瞬考える。このまま朝になっても目覚めない自分のこと。眠るように死んでしまえたらと思う。練炭自殺の方法を保存していて、普段は保存していることさえ気にも留めないけど、どうしても死にたいときにその画像を見ると安心する。この手順を守れば私は死ぬことができるから。 今就活中で、お祈りメールを貰うたびに心のどこかがすり減っていく。不適合の烙印が押されていく。このままいけば普通から逸脱していくだろうに、きっと私はそれでも生き延びてしまうんだと思う。人間は思っているよりもしぶとい。そのしぶとさに、しんどくなる。 なんとなくここに残したい、5月23日の日記。こんなにしんどかったのに、まだ図太く生きている。 5月23日の日記 就活しんどすぎてびっくりする。自分の軸とかないし中身がスカスカなのわかってたから、苦労するだろうな〜ってぼんやりと思っていたけど、本当にこんなに苦労するとは思っていなかった。就活馬鹿馬鹿しいし、終わった先に待つのは向こう40年以上の労働とか何???? 働きたくないけど不労所得がないから働かないといけないし、でも神経すり減らして就活して働いて、そこまでして生きなきゃいけない??死んでもいいよね??とも思う。なんで生きてるんだろう。息してるだけなら死んじゃってもいいんじゃないかと思うし、最近本当に死が救済に見えてくる。早く死にたい。練炭で眠りたい。無理。絶望しかない。こんなどうしようもない人生、もういいよ、終わらせたい。生きていける保証ないし、もうずっと、中学生の頃からずっと死にたかったのを誤魔化してここまで来たけど、やっぱり死にたい。生きられない。生きるの向いてない。人間向いてない。植物がいい。何も考えたくない。疲れた。死にたい。何もしたくない。疲れた。しんどい。何を見ても何を読んでも全部就活がちらついて休めないし、かと言って気が進まなくて就活も進まないし、落ちるたびに不適合の烙印が押されている気がしてしんどいし、本当に生きてる価値どこにあるんだ。
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身近な人間の弱さを許したいのに許せない気持ち、最初に「許したい」があってその後にくる苛立ちと葛藤するのがめっちゃ人間だよなあと感じる。私も心のストレスが表面的な症状として出る人が羨ましいなといじけている時は思ってしまうことがあり、この感情にはその人の痛みを軽視しているような罪悪感...
身近な人間の弱さを許したいのに許せない気持ち、最初に「許したい」があってその後にくる苛立ちと葛藤するのがめっちゃ人間だよなあと感じる。私も心のストレスが表面的な症状として出る人が羨ましいなといじけている時は思ってしまうことがあり、この感情にはその人の痛みを軽視しているような罪悪感や自己嫌悪が伴う。 サバンナとかに生きる動物だったなら、弱ければ即座に切り捨てられて死んでしまうんだろうな。楽でいいなと一瞬考える。 そもそも現代社会で定義される「弱さ」って、なんやねん、他人に水をぶっかけられても上手〜く受け流せる人間になることが強さならそんなの欲しくないねん、とか。 でも私だったら同居人が風呂に入らないのは嫌だ。せめて1週間に1回シャワーなり浴びてほしい。だって毎日の生活があるから、世界は自分たちの為に形を変えてくれないから、私のことを尊重してくれるのだったら少しの努力をしてほしい。一緒に暮らしていく気があるのなら。なかったのかな。衣津実さんは凄い。怒ってもよかったと思う。 こういう答えが見えないモヤモヤぐるぐるを押し付けてくるのが高瀬隼子作品で、私は先生のファンなのです。
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