ミシンと金魚 の商品レビュー
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なんで「おばあさん」になった途端、その人の人生が見えなくなってしまうんだろう 認知症になったおばあちゃんとまともに向き合うのってすごくエネルギーを使うしなんとなくふわふわっと流しちゃう。 最初はちょっとの罪悪感があって、だけどそのうちそれもなくなる。だんだん軽く見るようになる。 悔しいけど身に覚えがあって、だからこそ登場人物の言葉が痛いほど刺さった。 古いなあって思って聞き流した言葉たちは、その人たちからすれば本当に心からの、想いのこもった言葉で、その人たちはその古いと言われる価値観の中で長い時間懸命に生きてきたこと、ちょっと想像すればわかるはずなのに、なんでこんなにも見えなくなってしまうんだろう。 うんと、ううんと、しあわせだった。あたしには、しあわせな時間が、たしかに、あった。 なんかの折に、だれかに、しあわせだったか?と聞かれたら、そん時は、しあわせでした。と、こたえてやろう。つべこべ言わず、ひとことで、こたえてやろう。 とてもとてもかっこいいと思った。
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文体は独特なのにリアルに感じてしまう描き方が見事でした。 苦しいけどリアルで短いながらも何度も読む手が止まって考えさせられました。
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読みやすいが故に感情が..... 電車の中で読んでいて涙を堪えるのに必死だった。 カケイさんの可愛らしい言葉遣いとは裏腹に壮絶な人生を認知症でぼやぼや思い出したり周りの人からの告白でそうだったのかぁ。と感動するけど残された時間感謝を伝えに行くことも何かアクションすることもできな...
読みやすいが故に感情が..... 電車の中で読んでいて涙を堪えるのに必死だった。 カケイさんの可愛らしい言葉遣いとは裏腹に壮絶な人生を認知症でぼやぼや思い出したり周りの人からの告白でそうだったのかぁ。と感動するけど残された時間感謝を伝えに行くことも何かアクションすることもできないもどかしさ。。 歳を取ったらそうなるのかな。 リアルでこれからの自分ももしかしたらこんな感情になるのかな。と考えさせられる1冊だった。
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初読み作家さん。 書評でよくお見かけして評判も良かったので購入した。ら、津田さんのダイジェスト朗読も付いていてめっちゃお得だった。 これがデビュー作とのことで驚きを禁じ得ない。文量は少ないが、読み応えが厚い。 認知症を患うカケイさんの人生を自らが語る。この喋り方、とっても馴染みがある気がするのだが、あとがきによると千葉県の喋り方だとか。親戚に千葉の人いないんだけどなぁ。 認知症故に時系列は飛び飛びで、連想も飛躍して、繋がら無いようなのに、ちゃんとカケイさんの人生が分かる。 この話は、フィクションだけど、現在のおじいさんおばあさんが実際に生きてきた人生の総体だ。何故ならば、祖母から聞く話と全く同じ世界だから。 生きるってね、生きるってほんと、こんなだよ。しんどいことはあったけど、しあわせがあった。ちゃんと、あった。
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読まなかったら見えない視点だったので読んで良かった 認知症のおばあちゃんカケイさんの語りで進んでいくストーリー ケアマネジャーの総称みっちゃんが、なんの略なのか考えながら読んでたけど、そういうことだったんだ 自分の将来をカケイさんや、嫁さんに重ねつつ読んだので他人事とは思えなかっ...
読まなかったら見えない視点だったので読んで良かった 認知症のおばあちゃんカケイさんの語りで進んでいくストーリー ケアマネジャーの総称みっちゃんが、なんの略なのか考えながら読んでたけど、そういうことだったんだ 自分の将来をカケイさんや、嫁さんに重ねつつ読んだので他人事とは思えなかったし、色々と考えさせられた
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認知症のカケイさんは2年前息子が死んだことは記憶にないが、壮絶な人生はしっかりと覚えている__内容はシビアで気持ちが落ちたけど、カケイさんの語りがユーモアなとこに救われた。最期は、不器用な愛に守られて幸せだったのだと思いたい。読了後の余韻を久しぶりに感じました。
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認知症目線で語られる物語。というフレーズで気になって購入。 読み始めていくと 、あ…苦手かもしれない。。。と後悔しながらも 読み進めてくと、次第に、語り手である、主人公のカケイさんに 引き込まれていく。 認知症であるけれど、観察力は鋭くて、 人との距離感もちゃんと心得ている。...
認知症目線で語られる物語。というフレーズで気になって購入。 読み始めていくと 、あ…苦手かもしれない。。。と後悔しながらも 読み進めてくと、次第に、語り手である、主人公のカケイさんに 引き込まれていく。 認知症であるけれど、観察力は鋭くて、 人との距離感もちゃんと心得ている。りっぱだ! 客観的に見れば、カケイさんの人生は 波乱の一言では語り尽くせないくらい辛い人生だったけれど、 それでも 幸せだったといえる人生。 もしも自分が同じような人生を歩んだとして、 カケイさんと同じように 幸せな人生だったと言えるだろうか。 とふと考えてしまった。 あるいは…… そんな風に思うことで 生きてきた道のりに花を咲かせることができたんじゃないかと思った。
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最近忙しく、読み終わってから感想まで時間が経ってしまったので、感想が書けないが、読んでいる間は楽しかった記憶がある。 読みやすい本だった。
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『わるいことがおこっても、なんかしらいいことがかならず、ある。おなし分量、かならず、ある。』 最初から最後まで一気読みだった。 亭主が急にいなくなったり、娘が亡くなったり、カケイさんの人生は辛いことばかりだったかもしれないけれど、兄貴や広瀬のばーさんに知らないうちに守られてて、少しでもいい人生だったと思うってくれてたら嬉しい。
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デビュー作にして、すばる文学賞受賞作。「カケイさんは今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」とみっちゃん(ヘルパーさん)に聞かれた認知症の高齢女性・カケイさんの一人語りで進行していくお話。お嫁さんと広瀬のばーさんは最初、厳しい人やなーと思ってたけど読み進めるうちに印象が変わ...
デビュー作にして、すばる文学賞受賞作。「カケイさんは今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」とみっちゃん(ヘルパーさん)に聞かれた認知症の高齢女性・カケイさんの一人語りで進行していくお話。お嫁さんと広瀬のばーさんは最初、厳しい人やなーと思ってたけど読み進めるうちに印象が変わりました。”あたしは、道子にあえて、よかった。”の一文が特にうるっときました…
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