白鳥とコウモリ(下) の商品レビュー
はぁ~なるほど。 当たらずとも遠からず、と言ったら甘すぎるか。 全体的には満足感高かったものの、真犯人が分かると真相は概ね察しがつくので、終盤は若干消化試合の感。 ただ真犯人の動機については想像していたのと少し違っており、ひとひねりあった。 1984年の事件の被害者は、まあ殺さ...
はぁ~なるほど。 当たらずとも遠からず、と言ったら甘すぎるか。 全体的には満足感高かったものの、真犯人が分かると真相は概ね察しがつくので、終盤は若干消化試合の感。 ただ真犯人の動機については想像していたのと少し違っており、ひとひねりあった。 1984年の事件の被害者は、まあ殺されて当然のクズなのかもしれないが、それでも真実を隠そうとすると、必ずどこかに歪みが出てくるものなのかもしれない。 今回の真犯人はその歪みを一身に背負ってしまったともいえるのではないか。 和真と美令のうっすらした人間ドラマ(恋愛感情なんだとは思うが……)はとってつけたような感じで、この程度なら蛇足ではないかと思う。 「女はみんな名女優」とか昭和臭いジェンダーステレオタイプを持ってくるあたり、東野圭吾もおっさんなんだなあ、としみじみ思った。
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東野先生の作品はとにかく読みやすい。上下巻一気読み。掛け違えのボタンみたいな人間関係のストーリーを流れるように読ませてくれる。
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お互いに、父の言動に疑念を抱く“被害者遺族”と“加害者家族”。行動を追っていく中で、過去の事件との因縁も明らかに。 一方、事件を担当する刑事も、表立って行動は出来ないが、事件の全容に靄がかかった、違和感は拭えないまま。 納得しきれない膿を抱えながら、それぞれが真相に迫っていくが、...
お互いに、父の言動に疑念を抱く“被害者遺族”と“加害者家族”。行動を追っていく中で、過去の事件との因縁も明らかに。 一方、事件を担当する刑事も、表立って行動は出来ないが、事件の全容に靄がかかった、違和感は拭えないまま。 納得しきれない膿を抱えながら、それぞれが真相に迫っていくが、果たして、“事実”だけ分かればいいのか、隠された“真実”を知ることが正解なのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
特に名探偵や名物刑事が活躍するわけでもなく、ミステリーというわけでもないが、人間の感情や行動を丁寧に描いた作品。 個人的にはそこまで他人の犯行をかばうものか、またいくらうらみがあるとはいえ、そう簡単に普通の人間が殺人を犯すに至るかとの疑問があった。 いずれにせよ、全部の犯行が判明した後でもハッピーエンドでは決してなく、もやもや感を残したエンディングであった。
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上下巻なのでなかなか手が出なかったけど読んでみたらあっという間に読了。 複雑に見える事件もさすがの東野圭吾でとてもスラスラ読めました。 ストーリー、テンポともにやっぱり東野圭吾好きだなと思える作品でした。
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上下巻の長編ミステリとは思えないくらいスラスラと読めた。決して軽い文章ではないのにとても読みやすく、ミステリとしての完成度も高い。読み終わるのが惜しくなった。 「新たなる最高傑作」と言われているのも納得の作品だった。
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久しぶりの東野圭吾作品。おもしろかったけれど、最後の方はちょっと間延び感があり、飽きてしまった。真犯人を除いて、周りの人がみんな優しくて、相手を思っての行動が、いろんな形でいろんな人に影響していた。ちょっとした行動や発言が、波のように周りに順々に、なにかをもたらしていった。
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凄い。東野圭吾最高傑作と言って良い作品。上巻で盛大に散りばめられたものがここまで丁寧にまとめ上げられるとは、恐るべし東野圭吾の本気。冤罪に罪と罰と、なかなかに重いテーマを下地にしているにも関わらず、しんどくもなくちゃんと面白く、エンタメ性もあって比較的読み易くなっているし、もうこ...
凄い。東野圭吾最高傑作と言って良い作品。上巻で盛大に散りばめられたものがここまで丁寧にまとめ上げられるとは、恐るべし東野圭吾の本気。冤罪に罪と罰と、なかなかに重いテーマを下地にしているにも関わらず、しんどくもなくちゃんと面白く、エンタメ性もあって比較的読み易くなっているし、もうこれは味なのか技術なのかもわからん。終盤、辛い展開の中で感動を味わせながらも、更にもうひと展開ぶっ込んで安易にハッピーエンドに着地するわけではないのも、インパクトが大きく後に残るものがあった。
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下巻。最後の最後の結論に行くまでのわくわく感はさすがでした。途中の主人公?2人が惹かれていく感じもすごく良かったし、最後の皮肉な結果が、とても素晴らしい。さすがの東野圭吾って感じでした。
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上巻では伏線張りまくりでこの事件とあの事件、この人とあの人…どう繋がるのか気になって下巻まで一気読み 下巻でしっかり伏線回収はさすが東野さん。 被害者、加害者、その家族…犯罪は周り全て巻き込む 希望の光もあったけど、救われない闇も。 登場人物がみんなリアルで本を読み終えても「みん...
上巻では伏線張りまくりでこの事件とあの事件、この人とあの人…どう繋がるのか気になって下巻まで一気読み 下巻でしっかり伏線回収はさすが東野さん。 被害者、加害者、その家族…犯罪は周り全て巻き込む 希望の光もあったけど、救われない闇も。 登場人物がみんなリアルで本を読み終えても「みんな笑顔になる日が来たらいいな」と祈ってしまった
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