姥玉みっつ の商品レビュー
義理人情、気風の良さ、江戸女を描かせたら著者の右に出る者がないほど。ユーモアやミステリを駆使し、テンポも良く、文章に無駄がない。お麓、お菅、お修の三姥力が気丈夫で温かい。前向きな気持ちになる読後感。
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現代にも通ずる問題が江戸にもあったのかと思うエピソードが多々 婆でも女性3人集まると姦しい、けれどおせっかいも有難いし生き甲斐にもなるのだなと、お麓さんたち素敵な生き方 水落は本当に恐ろしく惨忍、亡くなったお篠さんたちが可哀想でならない…お萩はよく立ち向かったなぁ 旅に出ての再会がかないますように
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いくつになっても女性が集えば姦しい。まさにそんな様子のばば3人。 でもこんなにぽんぽん言い合って、一緒にご飯を食べたりして、煩わしいことも多いだろうけど長生きするのが楽しくなりそう。 突然現れたお萩とともにばば3人の生活も心情も変化して、彼女と共に成長していくようだった。 最...
いくつになっても女性が集えば姦しい。まさにそんな様子のばば3人。 でもこんなにぽんぽん言い合って、一緒にご飯を食べたりして、煩わしいことも多いだろうけど長生きするのが楽しくなりそう。 突然現れたお萩とともにばば3人の生活も心情も変化して、彼女と共に成長していくようだった。 最後は急展開だったけど、謎めいた展開あり、人情あり、で楽しめました。
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姥玉みっつ、姦しく逞しい。 以前、お菓子の烏羽玉は美味しく食べたことがありました。檜扇の黒い種ことで、黒や夜の枕詞とは知らなかったです。また、デパートにあったら、姥玉を思い出しながら買ってみようかな。
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江戸のミステリー風味の人情噺の名手,西條奈加さんの最新作。独り身を通して老境に入り,好きな和歌を楽しみつつ老後を静かに過ごそうと考えていたお麓の元を幼馴染の老女二人が数十年ぶりに訪れ,同じ長屋に住まうことになり,静かな余生はかき乱されることになる。その長屋の裏手で子連れの名も知らぬ女が行倒れていたことから話が始まる。どうもその親子は父親の暴力から逃げてきたらしいのだが,母親と見られる女は数日後に息を引き取り,残された娘は口が聞けないということで素性が知れぬまま,お萩と仮の名をつけられ,三人の老女が面倒を見ることになる。お萩の正体は何なのか。お萩と連れの女の身に何があったのか。 真実が明らかになる終盤は,手に汗握る感動作である。
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江戸の幼馴染のお婆さん3人、よく喋る。 それぞれが言いたいことを言って…なんだかうるさいなと思いながら読んだ。 でも、お萩を助けたいというまっすぐな気持ちは伝わってきて、気がつけばペースに引き込まれていた。こういうちょっとお節介で人情味がある人って、ピンチの時にはありがたい存在。...
江戸の幼馴染のお婆さん3人、よく喋る。 それぞれが言いたいことを言って…なんだかうるさいなと思いながら読んだ。 でも、お萩を助けたいというまっすぐな気持ちは伝わってきて、気がつけばペースに引き込まれていた。こういうちょっとお節介で人情味がある人って、ピンチの時にはありがたい存在。 最後、めでたしめでたしって言いたくなった。
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老後を静かにのんびり暮らすのも良いけれど ケンカしながら女同士で過ごすのも賑やかで楽しいよね! 最後、バタバタバターっと片付いた感はあったけど… お萩に会いにいくのかな?? この3人の珍道中…読んでみたい
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なのにいまになって、幼馴染という大きな綿埃がふたつもくっついて、さらにそこに、赤い【糸屑】が二本絡まった。細くて短い糸なのに、意外にも頑固に絡まっている。
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ひょんな事からお萩長屋に住み始めた幼馴染の3人の老婆。3人三様の性格の違いが面白い日々の暮らしに事件が起こる。行倒れの女性と残された口のきけない少女を守るべくお互いの得意な分野で知恵を出し合いながら、事件の解決に立ち向かう。スカッとしていて楽しめた。
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初めて読む作家さん。 お麓の元に幼馴染のお修と 三人の婆殿が集まればかしましく日常が過ぎていく。 最初は、決して悪い人ではないのだが何だか感情移入できない三人でしたが、長屋に持ち込まれた事件を通じて三人の背景がわかり、また事件の真相も明確になりはじめて、面白くなってきました。...
初めて読む作家さん。 お麓の元に幼馴染のお修と 三人の婆殿が集まればかしましく日常が過ぎていく。 最初は、決して悪い人ではないのだが何だか感情移入できない三人でしたが、長屋に持ち込まれた事件を通じて三人の背景がわかり、また事件の真相も明確になりはじめて、面白くなってきました。 けれど、事件の結末は、個人的にはうーんという感じでした。 物語の結末は、婆殿三人、このまま元気にすごして欲しい。 正直、あらすじから想像していた物語とは違ってました。斜め上をいく婆殿たち。
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