姥玉みっつ の商品レビュー
現代にもいそうな三人の婆様。でも人情と度胸は昔の方があったのでしょうね。これだから時代小説はやめられませんね。 おもしろかったです。
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西條奈加さんの「南星屋」シリーズ*が大好きで、こちらも読んでみた。 *江戸の町で親子3代で和菓子屋を切り盛りするお話。 (まるまるの毬、亥子ころころ、うさぎ玉ほろほろ) ーーー 江戸の町屋にすむ3人の姥。子どものころの幼馴染で遠慮がない。 考えるより先に口が出る、イヤミも出る、態度に出る 笑。 それでも裏腹なく本音で体当たりなので、かしましい姥3人、楽しくやっている。 ある日、行き倒れの母娘を助けて、流れで女の子を預かり暮らすことになる。 どこかから逃げてきたようだが、女の子は口が聞けず名前すらわからない。どうやら何か訳あり?? ご老齢の暮らしに「子ども」という楽しみ喜びができて、張り切る3人。家事やら読み書きやらまめまめしく世話をやく。 手がかりはないまま、日々暮らしていると点と点がつながって…… 一冊でストーリーが繋がっており、女の子お萩の出自が気になるし怪しい養子の話が出てきたり、どんどん読み進められた。 伏線がこう繋がるのもほぉー!と驚き。 途中には和歌もたくさん出てきて幅がひろいな。 姥も3人寄れば文殊の知恵?? 身分の壁をこえて頭を捻り町人の人情があつまるのは胸が熱くなった。 ここでいう姥たちは江戸時代だから5、60代くらいなのでは??今ならまだまだお元気なお歳よね。 というわけでシリーズ化しそうな予感?
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幼馴染みで性格も違う婆たち3人が、なんとも良いバランス。弱みは強みだし、強みは弱みなんだよなぁと感じた。コミカルな内容から、お萩を助けるべく闇に迫るラストはしびれた。江戸の人情話はやっぱり大好物だ。
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人情味あふれる時代小説 小気味いいテンポの会話を楽しみながら読み進めたらラストにかけてミステリになっていき… 後半は一気読みでした! 初めての西條奈加さん作品でしたが他も読んでみたいと思いました!
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やっぱり西条奈加さんの時代小説は面白い! 読ませる!是非これっきりではなく、続編を。 五十年前の幼友達が、ひょんなことから同じ長屋で暮らすことに。 名主の書役として暮らすお麓のもとに、能天気なお春と派手好きなお修が転がり込んで来たのだ。 性格も違えば、これまでの来し方もまるで違...
やっぱり西条奈加さんの時代小説は面白い! 読ませる!是非これっきりではなく、続編を。 五十年前の幼友達が、ひょんなことから同じ長屋で暮らすことに。 名主の書役として暮らすお麓のもとに、能天気なお春と派手好きなお修が転がり込んで来たのだ。 性格も違えば、これまでの来し方もまるで違った。泣いて、笑って、喧嘩して。まあ、かしましいこと!! ある日空き地で倒れた女と声が出せない少女を見つけたことから三人のドタバタした人生が。
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これは面白い。それに、西條奈加さんの文章がうまく、時代考証も大石学と書いてあり、その頃の風俗を楽しむという面もある。婆さんたちの江戸弁も小気味いい。 お侍を町人が問い詰めるくだりは芝居がかっていると感じたが、そもそもこれ、NHKあたりでドラマ化しそうだし。三人のお婆さんのキャラも...
これは面白い。それに、西條奈加さんの文章がうまく、時代考証も大石学と書いてあり、その頃の風俗を楽しむという面もある。婆さんたちの江戸弁も小気味いい。 お侍を町人が問い詰めるくだりは芝居がかっていると感じたが、そもそもこれ、NHKあたりでドラマ化しそうだし。三人のお婆さんのキャラも際立っているし。 続編が出たらぜひ読んでみたいものだ。 そして、姥玉ってそういうことだったんだ。
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日常の、ちょっとしたことが事件になるようなほんわか小説かと思いきや、清々しいほどの勧善懲悪小説。BBAもとい姥玉の活躍っぷりが痛快! 私はシニカルなお麓タイプだなー。 合間に散りばめられる、3人の身の上話も良い。
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3人の幼馴染が其々の人生を歩み長屋に出戻ってくる。 賑やかなのか煩わしいのか。 そんな中、3人で女の子を預かる事に。 女の子の正体は? 段々悍ましい状況が浮かび上がってくる。 何とか女の子を守りたい3人の奮闘が温かい。
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おもしろくなくはないんだけど、如何せん三人の婆たちに共感できないというか、魅力を感じられなかった。 まさに姦しい。なんかこう、歳を重ねたからこそのみたいなのがあまりなく、皆偉そう(笑) でもお萩の武家の娘としての凛とした感じは読んでいて気持ち良かった。
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一人静かな老後暮らしを始めようとしてた「おろく」の長屋に、幼馴染みの婆2人が集合。言いたい放題やりたい放題の2人に閉口する「おろく」そこへ訳ありの小娘が加わり起こる事件で、婆たちは一致団結して小娘の為に敵に立ち向かいます。母、いえ婆も強し! 江戸時代の婆たちの会話が、どうも自分...
一人静かな老後暮らしを始めようとしてた「おろく」の長屋に、幼馴染みの婆2人が集合。言いたい放題やりたい放題の2人に閉口する「おろく」そこへ訳ありの小娘が加わり起こる事件で、婆たちは一致団結して小娘の為に敵に立ち向かいます。母、いえ婆も強し! 江戸時代の婆たちの会話が、どうも自分たちがしている会話に聞こえて(笑)
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