姥玉みっつ の商品レビュー
おばあちゃんになっても喧嘩しつつも、言いたいこと言い合って、協力し合える幼なじみがいるって素敵。 成り行きで育てることになった女の子のことを心から大切に思って、考えれる長屋の住人達がかっこいい。 私もせめて近くの人だけでも相手の幸福を思って行動できるかっこいい人になりたい。
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職場の人にすすめられて読むことに。 時代物はあまり読んで来なかったが、なかなか面白かった。 読書の幅が広がる気がした。 読み始めからすぐに入り込めた。 3人の婆様の姦しい様子が目に浮かぶ。 お麓さんにもう少し静かな自分の時間を作ってあげたくなった。
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西條作品はやっぱ安定感があるといいますか、大きく当たり外れることがないので良いですね。…にしても、三人寄れば姦しいとはよく言ったもので…私はこの三人の中だとお麓さん寄りだと思うので、良くも悪くも人間関係の濃厚な時代や地域に生きてなくて良かったと思ったり(^^;)
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幼なじみで、歳を経てから同じ長屋で暮らし始めた3人。 ほんの少し煩わしく、賑やかなくらしに飛び込んできた少女。 うーんさすが西條さん。おもしろい。 3人ともよく喋って実に賑やか。笑。
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西條さんの江戸人情物。 姦しい三人の婆さまが、ひょんなのことから、口のきけない迷い女の子を拾う。 婆さまそれぞれの生きざまと、女の子の出自の謎がからみあって、最後は大団円。 すっきりと読めて、間違いのない面白さ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
婆さまたちの日々の暮らしや来し方から浮かび上がるのは、人によって程よい距離感って異なるから人間関係って難しいよね、というところだろうか。 お麓はもう一歩踏み込んだ感慨を抱く。感情に蓋をしていると別の形で発散させる可能性があるということだ。酒、博打、色、暴力。抑圧された感情が暴走するのは、自分自身かもしれないし身近な人物かもしれない。そんな危険な状況に陥るぐらいなら、めんどくさいながらもコミュニケーションを交わして、それぞれの心の風通しを良くしておく方がいい。 作中の水落のように心がないものには通じないのだろう。けれども、通じない相手と対峙するときには味方がいた方がいいわけだし、リスクヘッジとしては悪くないように思う。挨拶やちょっとした声掛けも、双方にとって効果があるのだ、きっとたぶん。
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婆が3人集まれば、お菓子の烏羽玉この京菓子のよう。和歌がそえられ、旅の楽しみに和歌はいつの時代も変わらないものと心を楽しませてくれました。
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面白かった。最初は困った人達だと思った2人だけど。真面目ばかりが良い訳では無いですよね。自分の老後のことを考えてしまった。
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江戸の僻地に暮らす婆さん3人組が、訳ありの少女を保護したことから起こる騒動を描いた人情噺。 ……なんだが、語り手役のお麓がいけすかなくて、どうにも乗れない。最初から上から目線で偉そうだなと思っていたけれど、少女とその母親に初めて会ったときに吐いたセリフが衝撃的すぎる。正しいことを...
江戸の僻地に暮らす婆さん3人組が、訳ありの少女を保護したことから起こる騒動を描いた人情噺。 ……なんだが、語り手役のお麓がいけすかなくて、どうにも乗れない。最初から上から目線で偉そうだなと思っていたけれど、少女とその母親に初めて会ったときに吐いたセリフが衝撃的すぎる。正しいことを言っているのはわかるが、こんな言葉を平然と口にできる人は人情噺に似合わない。 また、能天気で愚痴ばかりこぼすお菅、大店の大内儀だが疎んじられて長屋暮らしとなったお修も、なんだかなあという感じ。 話自体はよくできていて面白かったのだが、メインのキャラクターが残念すぎた。
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うばたま、「鳥羽玉」って、餡子を寒天で来るんだ丸い和菓子だよね・・・ 最後の最後にタイトルの種明かし。 なるほどね! あらすじ。 悠々自適の老後を夢見た「お麓(おろく)」の 長屋にお菅、お修の二人の幼なじみが転がり込んできた、 お麓の日々は理想とはほど遠く・・・ そこへお萩とい...
うばたま、「鳥羽玉」って、餡子を寒天で来るんだ丸い和菓子だよね・・・ 最後の最後にタイトルの種明かし。 なるほどね! あらすじ。 悠々自適の老後を夢見た「お麓(おろく)」の 長屋にお菅、お修の二人の幼なじみが転がり込んできた、 お麓の日々は理想とはほど遠く・・・ そこへお萩という口の利けない少女まで加わって・・・ 閉口していたはずのお麓だが、いつのまにか毎日の 暮らしが明るく彩られていることに気づく・・・ そこへ問題が発生、はてさて・・・ 当初は、女三人のかしましさに辟易、 途中で投げようかと何度も思ったけれど・・・ 後半、俄然面白くなる。 シニアとしては、三人の女の生き方に、 ふんふんとうなずくことも、しばしば。 著者らしく、江戸庶民の料理も、朝餉も正月料理も 腹が鳴る。 すぐに続編がありそうな気配だねw
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