死にたがりの君に贈る物語 の商品レビュー
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ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。
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冒頭部分はあまりのめり込むことができず、何度か中断してしまったが、初めて原稿が置かれたあたりで、やばい、、、面白くなってきたぞ、、と最後まで読むことを止められなかった。 自分自身を守るためとか本当は自分に向けて言ってるんだとか色々理由があることは理解できるけど、他人に向けてあそこまで悪態をつくのは、文字を読んでるだけなのに少し心がちくりと痛むものですね、、 でもそれ以上にミマサカリオリは世界からの批判を受けて心がズタズタになっていたんだなぁと思うと、うーーんそうよなぁーー辛いよなぁーとなんとも言えない気持ちにもなって。本当に言葉は刃物になり簡単に人を心を殺してしまうものだと改めて思ったなぁ。 あとやっぱり家庭環境はその人の基本的な人間性を形成するのに1番影響を与えるものだなぁとも。これ家庭環境がめっちゃ良かったら、ここまで酷い状況にはならなかったはず、、まぁでもこの家庭環境だったからこそ小説家になる流れになったからなぁ、、 最後には全ての希望を純恋ちゃんに託すことになるんだけど、2人で真正面からぶつかり合うシーンはとても良かった。この物語が大好きということ以外は何一つ交わることのない2人が、自分の心の叫びを曝け出すことができて、最終的にはミマサカリオリは続きを書くことができたし、純恋ちゃんも生きていく希望を持つことができた。 まぁ2人の家庭的な問題は何も解決はしてないけど、血の繋がりなんかよりも強い2人だけの信頼が出来たことで、これから小説を書き続けて、読み続けて、生きていくんだなぁと思うと、なんか良いね、素敵だね。生きてたら理不尽なことばっかりなんやから、何かのためにとか誰かに縋って生きていくことは全然悪いことじゃないしね。私もこの日に友達と会うまで頑張って生きようとか思って生きてるし。まぁでもこれから生きていく上でSwallowtail Waltzと同じくらい大切なものが増えていって2人の人生がもっと豊かになっていくことを願うよ☺︎ 人の心をここまで動かすことができる「Swallowtail Waltz」読んでみたいな〜、ってこの本を読んだ人の大半が思いそうなことをもれなく私も思いました。私もどちらかというと死にたがりなので(語弊)、この小説家の次回作のために生きていようとか思える小説家に出逢いたいな。 私自身、登場人物で性格の悪いやつが出てこない(佐藤友子に関しては目を瞑る)小説と、 どのページだったか覚えてないけど2回涙してしまうところがあって、泣いちゃうくらいに心が動いてしまう小説が好きなんだなぁと。 人の深く傷ついた心の表現がうまくて感情移入してしまった。この物語は全体的に暗いマイナスな気持ちの表現が多いので、分かりやすい言葉でスッと気持ちがリンクするこの感じ、とても好きです。 再読するとまた違う気づきがありそうなので、また読むと思う。
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謎がどんどん生まれてどんどん解消していく感じ。サバイバル?生活の空気感に入り込めて、スラスラ読めた。 正直自分の辛さを楯に人を傷付けることを厭わない人の描写はあまり気持ち良いものではなかったけど、それでも受け入れようとしてくれる人たちがいる温かさや想いが伝わったし、なぜそうなったかもどんどん明かされていく展開になってるから飽きずに読めた。 どうか二人がお互いのことを胸に、少しでも前向きに生きていってくれたらなと。二人は自分は独りだって強く思っていると思うけど、案外世界は自分が動きさえすれば反応があって、繋がっていけるものなのかなぁ〜と。
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本で救われる人がいるんだ、ましてや救われる命もあるんだと気付かされる。もちろんフィクションだが本当にそんな人は世の中にはいると思う。 それが本でなくても。作者の本に対する熱い想いが伝わる名書です。
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普通本って1巻に2巻と発売される事が少ないので、作中作の swallowtail waltzはライトノベルなのかなと思った 読んでる登場人物も皆若いし ミマサカリオリは正体は予想通りの人物だった
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物語を必要な人がいて、そんな人が物語を書く人に必要とされている。 彗星の如く現れた覆面作家ミマサカリオリ。熱狂的ファンも多い。その反面、批判も多くなる。そして主要キャラの死に世間は大荒れ。厳しい批判の中、完結目前にミマサカリオリの訃報が報じられる。 後を追うようにミマサカリオリに...
物語を必要な人がいて、そんな人が物語を書く人に必要とされている。 彗星の如く現れた覆面作家ミマサカリオリ。熱狂的ファンも多い。その反面、批判も多くなる。そして主要キャラの死に世間は大荒れ。厳しい批判の中、完結目前にミマサカリオリの訃報が報じられる。 後を追うようにミマサカリオリに心酔していた少女も自殺未遂。 やがてファンサイト7人(自殺未遂少女含めた)が物語に似た山中の廃校に集まり、、、。 ミマサカリオリは生きている。そしてミマサカリオリは誰なのか。途中で色々ミスリードしていたことに気付き、展開が楽しい。本は人を救う。書き手、編集者の苦労も垣間見えた。 誹謗中傷という言葉の暴力は人を死に追い込む。 痛切な青春ミステリ。
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この世界には、物語を必要としている人間がいる 物語が、その人の生きる支えともなり得るという そんな物語 徹底的な覆面作家として活動していた小説家“ミマサカリオリ” デビューとともに人気作家となり、多くの熱いファンを掴んでいた シリーズの最終近くストーリーの厳しい批判を受け、完結...
この世界には、物語を必要としている人間がいる 物語が、その人の生きる支えともなり得るという そんな物語 徹底的な覆面作家として活動していた小説家“ミマサカリオリ” デビューとともに人気作家となり、多くの熱いファンを掴んでいた シリーズの最終近くストーリーの厳しい批判を受け、完結が書けなくなる 人気作品「スワローテイル」の舞台と似た山の中の廃校に集められた7人 彼らは、ミマサカのファン達 それぞれの思いを持って作品の完結を求めている 集団生活の中で 7人の立場がミステリーと言えるのかな ネタバレになるのでこの辺で 人気作品と重複させながら、ストーリー展開しようとしているのだけど、作中作としてもう少し仕上げてから挿入の方が良かったかなあ ラストは、皆んなこれからに希望を持っていくから、若い子にお勧めです
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けんごさんがおすすめしていたこともあり、タイトルが気になって読んでみました。 ほんとに読んでよかったと思いました。 全てを知ったときに驚きました。やっぱり小説は人を救えるんだな〜と改めて気づきました! この小説はあとがきが大事!!あとがきは絶対に最後に読んで欲しい!!
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タイトル気になるねって友達と話してて、でもあらすじがピンとこなくてなかなか読むに至らなかった本。もっとじめじめしてるイメージで読み始めたら、えっなんか冒険はじまった!?ってなって、読み進めるとどんどん種明かしされていくので、途中からは飽きずにスイスイ読めました。学校には来たものの...
タイトル気になるねって友達と話してて、でもあらすじがピンとこなくてなかなか読むに至らなかった本。もっとじめじめしてるイメージで読み始めたら、えっなんか冒険はじまった!?ってなって、読み進めるとどんどん種明かしされていくので、途中からは飽きずにスイスイ読めました。学校には来たものの教室のドアを開けられなかった人や電話がかけられない人には何か感ずるものがあるんじゃないかなと思ったり。最後はありきたりと言われればそうなのかもしれないけど、変な暗さもなく純粋に真っ向勝負!という感じで好き。
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現在の世界でもSNSというものが普及し その影響で亡くなる人も増えている。 そんな世の中なのが事実なのですが、その作品はまさに今の現実を表しているよう。 何万何千万に褒められても、たった一人の意見に傷つく。本当にそうだと思います。 しかし、作品内でもありましたがそれをするのは "逆に愛なのだ"と言われていました。 それも正しいことだと深く思いました。 素晴らしい人間だからこそ、沢山の人が注目をしてくれる、読んでくれる。そのありがたさがわかった小説です。
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