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家族解散まで千キロメートル の商品レビュー

3.3

134件のお客様レビュー

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2024/06/10

 予想もしてない、事実が次々。 推理がどんどん変わっていく。  家族とは何?  一緒に住んでいれば家族〜  許し、愛し、助け合い一つの目標に向かって進んでいく共同体?  本当に失ってはいけないもの?  本当に大事にしなければいけないもの?

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2024/06/08

家族解体を間近に控えていたある日家の倉庫から神社から盗まれたご神体が発見される。家族で返却に向かうが道中おかしな出来事が多発していく。家族内の違和感、ご神体の謎、過去の出来事が物語を加速させていく。 細かな伏線もしっかり回収しているし、ミステリーとしても面白く読めた。しかし一番の...

家族解体を間近に控えていたある日家の倉庫から神社から盗まれたご神体が発見される。家族で返却に向かうが道中おかしな出来事が多発していく。家族内の違和感、ご神体の謎、過去の出来事が物語を加速させていく。 細かな伏線もしっかり回収しているし、ミステリーとしても面白く読めた。しかし一番の読みどころは家族あり方を問う部分だと思った。家族解散というワードにポジティブなイメージをもつかネガティブなイメージをもつかは読者次第だが、家族という概念が一律で固定化されたものになってないか考えさせる内容だったと思う。

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2024/06/08

ある日自宅に青森のお寺から盗まれた仏像があるのを発見した家族が協力しあって、それを戻しに行く話と思いきや、家族とは何なのかと問いかける物語になっているのがとても興味深かった。 仏像を返したところで一件落着かと思ったが、それで終わりではなかった。 家族というしがらみから、それぞれが...

ある日自宅に青森のお寺から盗まれた仏像があるのを発見した家族が協力しあって、それを戻しに行く話と思いきや、家族とは何なのかと問いかける物語になっているのがとても興味深かった。 仏像を返したところで一件落着かと思ったが、それで終わりではなかった。 家族というしがらみから、それぞれが解き放たれた最後がとてもよかった。

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2024/06/07

朝倉秋成さんの作品は大好きなので、非常に楽しみにしていた新作。 しかも、偶然見つけたサイン本。人生で初のサイン本購入だった。 伏線の名手、とこれだけ色々なところに書かれるとハードルが上がるとは思うが、流石の展開だった。 かなりスピード感もあるので、すぐに読み切ってしまった。 ただ...

朝倉秋成さんの作品は大好きなので、非常に楽しみにしていた新作。 しかも、偶然見つけたサイン本。人生で初のサイン本購入だった。 伏線の名手、とこれだけ色々なところに書かれるとハードルが上がるとは思うが、流石の展開だった。 かなりスピード感もあるので、すぐに読み切ってしまった。 ただ、あまりに展開が意識されすぎているのか、構成のために書かれている文章、という印象を受けてしまった。つまり、あまり作品には入り込めなかった。個人的にはどんでん返し作品が好きだと思っていたが、自分にとって重要なのは、しっかりと読ませるような文章が土台にあり、その最後におまけ(とはいえ最大級のご褒美)として、驚きが待ち構えているのが良いのだろう。

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2024/06/07

家族とは何か、固定概念とは何かについて考えさせられる作品であった。不倫の何がいけないのか、わからなくなった。お互いに性欲は別で満たしても愛し合っているならそれで良いと僕は思う。そこに愛は存在しないなんて意見は暴論だと感じた。

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2024/06/05

子供たちが結婚して家を出る事になり、今まで過ごしてきた家を解体し、家族をも解体する事になった歪な家族の物語。 引越作業をしていたところ、突如発見した仏像。ニュースで宮司さんは今日中に返したら不問にすると謳う。 という事で片道10時間の道のりを仏像を返しに行くロードムービー。 尻す...

子供たちが結婚して家を出る事になり、今まで過ごしてきた家を解体し、家族をも解体する事になった歪な家族の物語。 引越作業をしていたところ、突如発見した仏像。ニュースで宮司さんは今日中に返したら不問にすると謳う。 という事で片道10時間の道のりを仏像を返しに行くロードムービー。 尻すぼみな感じだったなぁ、、 家族とは何か、よき夫婦とは、よき親とは何か、みたいな。 家族旅行蹴って、物置で浮気してた父親に、蔑ろにされた事ないとか、お父さんは家族を壊そうとした事はなかったとかまじで言ってるの?自分は甘やかされたからそこはいいの? あすなの演説がいまいちしっくりこなかったなぁ。

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2024/06/03

表面的に見ればドタバタコメディーに見えるのだが、実はとんでもなく奥深い命題が常に底にあって、雰囲気は終始重苦しい。何かが決定的に欠けていて、全員がわかっているのに、それを表す言葉が見つからないような、胸に重苦しく何かがつかえた心地に苛まれる。映像化されたら、この重苦しさは再現でき...

表面的に見ればドタバタコメディーに見えるのだが、実はとんでもなく奥深い命題が常に底にあって、雰囲気は終始重苦しい。何かが決定的に欠けていて、全員がわかっているのに、それを表す言葉が見つからないような、胸に重苦しく何かがつかえた心地に苛まれる。映像化されたら、この重苦しさは再現できないだろうなという気がする。明確な答えを出すのは難しすぎるが、この家族にとっては未来に繋がる結果なのだろう。

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2024/06/02

日本の家制度はもう廃止されているのに、未だに家父長制度や結婚制度などの固定観念に縛られてしまっているのだと知った。近い将来、結婚しない人の方が多くなるとも言われているけれど、そうなるべくしてなるのかもしれないと思った。

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2024/06/01

家族という形態にしがみつく母とそれを解散させようとする姉。歪な状態を普通と捉えて息苦しくなる。そこに仏像窃盗というミステリー絡みのロードムービーが加わったような小説。面白くはあるのだけど印象がばらけた感じ。 第一この家族のメンバー、みんな感じ悪かった。

Posted byブクログ

2024/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これまでのようなゴリゴリのミステリではなかったが、家族愛の定義を問いかける、いい本でした お父さんの居場所には絶句しました

Posted byブクログ