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しをかくうま の商品レビュー

3.4

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    3

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2024/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「言葉は本来野蛮なもの。もともと野蛮な者たちが話した言葉を、野蛮さを嫌う者たちが後から整えただけのこと。」 『しをかくうま』九段理江 読了しました。 先日同著者の芥川賞受賞作品、『東京都同情塔』を読み、生成AIを文学作品内で使用することについて考えを巡らせながら、それでも面白いと感じたため他の作品にも手を伸ばした次第です。 こちらの方が読みにくく、ただこちらの方が心に残る作品でした。時間をかけて読んだことも要因の一つかも。 東京都同情塔でも感じたことですが、現代社会、あるいは人間という種族に関して、疑問を呈するような切り口の文章です。 人間本位で形成される現代の世界について改めて考えさせられました。 原始における「ヒ」と「ビ」と「マ」の話がものすごくよかった。登場人物でいうと、ターレンシスも好きでした。 引っかかった点は、大岡山のことを主人公の回想中で「オカヤマ」「オオカヤマ」「オオオカヤマ」「オオオオカヤマ」「オオオオオカヤマ」等と表記していたことです。意味が読み取れず、誰かと意見を交換したいと感じました。

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2024/10/24

人間が進もうとしている未来について、漠然と持っていた違和感や不安を、書き表してもらったような感じがして、たくさんのフレーズを書き留めた。 特に印象に残ったのは、 「一貫性と政治的正しさと共感を集めることに徹した言葉を選んでいくとなると、最後は誰もが同じ言葉を喋る未来しかないんだ...

人間が進もうとしている未来について、漠然と持っていた違和感や不安を、書き表してもらったような感じがして、たくさんのフレーズを書き留めた。 特に印象に残ったのは、 「一貫性と政治的正しさと共感を集めることに徹した言葉を選んでいくとなると、最後は誰もが同じ言葉を喋る未来しかないんだよね。つまり言葉は死んでいくしかないんだよね。」 言葉を死なせないように言葉を使っていきたい。

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2024/10/21

レビューにある通り?よくわからんかった けどそれでも読んで良かったと思っている え?このアナウンサーはAIなの?ロボット的な?いやけど生活してるな?意志を持ったAI?え??キャロットラペに頭を突っ込んでる!!??馬なの?? 楽しくなってきたww 名前とは一種の詩である、...

レビューにある通り?よくわからんかった けどそれでも読んで良かったと思っている え?このアナウンサーはAIなの?ロボット的な?いやけど生活してるな?意志を持ったAI?え??キャロットラペに頭を突っ込んでる!!??馬なの?? 楽しくなってきたww 名前とは一種の詩である、と言っていた。

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2024/10/02

よくわからないまま読み終えてた。過去のヒとビとマの描写は想像が掻き立てられわくわくした。現在(といっても近未来感がある)は不思議だらけ、ターレンシスは何者?未来が一番難解だった。また読んでみたい。

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2024/09/18

「東京都同情塔」が面白かったから読んでみたが、両方ともテーマが言葉とAIについてなので、どちらかを読めばいいかなと思った。こっちを先に読むなら星4。 「同情塔」よりテーマ以外の部分で楽しんでいるので、その部分はわかりづらくなっていると思う。 この作者を追っていこうと思っていたけど...

「東京都同情塔」が面白かったから読んでみたが、両方ともテーマが言葉とAIについてなので、どちらかを読めばいいかなと思った。こっちを先に読むなら星4。 「同情塔」よりテーマ以外の部分で楽しんでいるので、その部分はわかりづらくなっていると思う。 この作者を追っていこうと思っていたけど、次の作品も同じテーマだったらもういいかな。

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2024/08/23

独特な文章の運びで読みやすい本ではない、でもだからと言って途中で読むのをやめる気にもならなかった。話の終わりが気になって読み続けた。 現在と過去が交錯しながら話は進み、未来の場面で、こんな未来が来るのかなと思うような…漠然と末恐ろしいような、なんとも言えない気持ちがした。著者が言...

独特な文章の運びで読みやすい本ではない、でもだからと言って途中で読むのをやめる気にもならなかった。話の終わりが気になって読み続けた。 現在と過去が交錯しながら話は進み、未来の場面で、こんな未来が来るのかなと思うような…漠然と末恐ろしいような、なんとも言えない気持ちがした。著者が言いたいことが根底に流れているようで、よくわからない。今後何度か読み返してみようかと思う本だった。

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2024/08/18

なんだか不思議なおはなし。さっぱり分からない。 現在、過去、未来。その順番。 ならば、最後は未来のこと。 「しをかくうま」「シヲカクウマ」「詩を書く馬」「死を欠く馬」アクセントで意味が違う。表紙絵が不穏に見えて「死を欠く馬」を想像していた。 ときどき発生する読点の極端に少ない文章...

なんだか不思議なおはなし。さっぱり分からない。 現在、過去、未来。その順番。 ならば、最後は未来のこと。 「しをかくうま」「シヲカクウマ」「詩を書く馬」「死を欠く馬」アクセントで意味が違う。表紙絵が不穏に見えて「死を欠く馬」を想像していた。 ときどき発生する読点の極端に少ない文章。アナウンサーが実況で息も継がずに一気にまくしたてるよう。 馬の絵が左向きが現在。右向きが過去。うすいグレーが未来?

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2024/08/10

続けて九段理江さんの作品を。最初はとってきにくかったが、どんどん引き込まれました。現代文学は面白いなあ。

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2024/08/10

競馬の実況に真摯に向き合う主人公が馬に関して不思議な体験をするお話。ちょっとわかりづらいお話だった。

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2024/07/09

意味は全然わかんないけど、読んでてとっても楽しい。作品全体が詩みたいだし、馬みたいでもある(今わたしたちが持ってる"ブレイン"とは全く違う基準で動いているような、という意味で)。 根安堂(ネアンドウ)家おもしろすぎるし、途中で出てくる順番記号は競馬の順位や予想...

意味は全然わかんないけど、読んでてとっても楽しい。作品全体が詩みたいだし、馬みたいでもある(今わたしたちが持ってる"ブレイン"とは全く違う基準で動いているような、という意味で)。 根安堂(ネアンドウ)家おもしろすぎるし、途中で出てくる順番記号は競馬の順位や予想も連想させるし、あとヒとビの話は普通にすき。 「彼の頭上にまず降りかかってきたのは不幸の極致にあるものだった。雨だ。」 読んでる途中から、どうしても馬に乗りたくなってホーストレッキングを予約しました。ということは、この詩は概念を書いてるんじゃないんだな、だからこんなに面白いんだなと思いました。

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