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君を守ろうとする猫の話 の商品レビュー

3.8

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

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2024/11/21

喘息持ちの中学生のナナミ 通っている図書館で本がなくなっていることに気づく そして不思議な青白い光を見つけ喋る猫と出会う 本はたくさんのことを教え世界を見せてくれる 大切なことを思い出させてくれる

Posted byブクログ

2024/11/19

『本を守ろうとする猫の話』の続編。今回の主人公は中学2年生の幸崎ナナミ。喘息の持病があり、学校と図書館を往復するような毎日を送る本好き。ナナミはある日、図書館の本が減っていることに気づく。怪しい男性の姿を追って、青白く光る「フランス文学」の通路で喋るトラネコに出会う…。 前作同様...

『本を守ろうとする猫の話』の続編。今回の主人公は中学2年生の幸崎ナナミ。喘息の持病があり、学校と図書館を往復するような毎日を送る本好き。ナナミはある日、図書館の本が減っていることに気づく。怪しい男性の姿を追って、青白く光る「フランス文学」の通路で喋るトラネコに出会う…。 前作同様、本棚の通路を通って謎の世界へ向かった主人公が本を取り戻すために立ち向かう。前作の主人公である林太郎も登場する。前作とは違うアプローチで本を守ろうとする。個人的には前作の方が好きかもしれない。 ナナミが読んできた名作のキャラクター達が登場するなど、該当の作品を読んでいれば楽しいだろうなぁと思った。三銃士はうろ覚え、怪盗ルパンは未読、詩人の野ねずみは通ってこなかったので。

Posted byブクログ

2024/11/08

猫の話、というよりも、本を守ろうとする少女の話だ。喘息持ちで小さい頃から体が弱く、図書館に通うのが日課の主人公ナナミ。ある日、通い慣れた図書館から少しずつ本が消えているのに気づく。怪しい男を追いかけているうちに、迷宮に迷い込む。この世界の本を無くす、それは人間の欲望から巨大化した...

猫の話、というよりも、本を守ろうとする少女の話だ。喘息持ちで小さい頃から体が弱く、図書館に通うのが日課の主人公ナナミ。ある日、通い慣れた図書館から少しずつ本が消えているのに気づく。怪しい男を追いかけているうちに、迷宮に迷い込む。この世界の本を無くす、それは人間の欲望から巨大化した何者かの為せること。大好きな物語の主人公たち、(猫や三銃士やルパンなど)の力を借りて、迷宮の世界から本を取り戻すナナミの冒険物語だ。 宮部みゆきのブレイブストーリーが思い浮かんだ。 発想は悪くない(偉そうですみません)のだけど、物語の展開が堂々巡りで、まどろっこしく、あまり胸踊らなかった。あちこちに、資本主義の現代社会の物欲、征服欲、みたいなものを強調する言葉が出てきて、それに相対時するものとしての、豊かな本の世界を大事にしよう、というのが主題みたいだ。頷ける言葉もたくさんあるけど、強引な感じ。名作を愛する作者の気持ちは伝わったけどね。

Posted byブクログ

2024/10/28

何故本を読むのか、本の持つ力とは何なのか 改めて考えさせられました。 子どもの頃からずっと不思議だったこと、 辛い時に本を手にすると 何故かそこには私が一番必要としている言葉があって 励まされたり背中を押されたりしながら大人になってきました。 物語の主人公たちは、確かに私の親友だ...

何故本を読むのか、本の持つ力とは何なのか 改めて考えさせられました。 子どもの頃からずっと不思議だったこと、 辛い時に本を手にすると 何故かそこには私が一番必要としている言葉があって 励まされたり背中を押されたりしながら大人になってきました。 物語の主人公たちは、確かに私の親友だったしそこから本当にたくさんのことを学びました。 だから、この先私が本を嫌いになることなんてないし この世から本が消えるなんてありえない。 作者の本を愛する気持ちと今の世の中に対する危機感が ひしひしと胸に迫る一冊でした。

Posted byブクログ

2024/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「本を守ろうとする猫の話」の続編。 主人公はナナミという喘息持ちの女の子。前作の林太郎と同様、喋るトラネコに導かれて、本を盗んでいく男を追いかけ、不思議な本棚の奥の世界に足を踏み入れる。 昔から愛されている名作を、人間の世界から排除しようとする男たちとの対話を通して、本が人に与えてくれるものを訴えるナナミの姿は、強くて凛々しい。 喘息のために激しい運動ができず、普段の生活でも気をつけなければならない不便さを抱えながらでも、本を通してこんなに強い人になれるのだと、ナナミ自身が証明している。 その姿に、同じ本好きとして勇気をもらった。 前作の主人公・林太郎と、林太郎と行動を共にした沙夜がまた登場しているのも嬉しいサプライズ。 今回も、前作とは違う視点で、本との付き合い方を見つめ直すきっかけをもらえたお話でした。

Posted byブクログ

2024/10/13

「ともに歩む者」 少しずつ図書館から消えていく本を探して。 危険な思想を持ってしまうものはあるかもしれないが、それは何に対しても言えるのでは。 気分屋なのは性格だから仕方ないとはいえ、それが業務にまで影響していたら流石にダメだろう。 「作られし者」 収集はやめて白紙の本を沢山作...

「ともに歩む者」 少しずつ図書館から消えていく本を探して。 危険な思想を持ってしまうものはあるかもしれないが、それは何に対しても言えるのでは。 気分屋なのは性格だから仕方ないとはいえ、それが業務にまで影響していたら流石にダメだろう。 「作られし者」 収集はやめて白紙の本を沢山作っていた。 結論は全く同じでも思考が違えば過程は変わるが、こんなことをしても意味はあるのだろうか。 素直に全てを伝えても理解してもらえないとはいえ、嘘を重ねていったら心配にもなるだろう。 「増殖する者」 最終的に行き着いた先の答え。 誰も近づくことなく順調に排除が進んでいたら、こんな大事になることもなかったのだろうな。 今までにないことを多々行ったからこそ、おかしくなってしまったのではないかと不安になるだろう。 「問いかける者」 現世にまできて確認したかったこと。 彼の思考だと逃げ出すことは不可能に近かっただろうから、余計に気になって聞きに来たのだろうな。 答えは簡単なものかもしれないが、それを見つけ出せる人は少ないのかもしれないよな。

Posted byブクログ

2024/10/08

本作に出てくる本を読んでいるとなお面白さが増すんだろうな。 最後は少し感動的。少し理想が高過ぎるように思うけど、それもこの作者さんらしさなのかな。

Posted byブクログ

2024/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

思いやりとは、知性とは。それを忘れるとどうなるのか。自分だけのための欲望の増殖。何のために何かに追われるのか。 たくさんの本が出て来て、本で育ち、本に守られて、本を守る。 ちょっとモモっぽいかな? 自由に自分らしく、が悪いとは思わないけど、人を排除せず、人を思いやり助け合いながら生きることを読書から学ぶことができたら一番よいのではないかな、と思いました。 本に助けられて生きている私も、ナナミちゃんの気持ちがよく分かって、力が入りました。

Posted byブクログ

2024/09/30

1番怖いのは、心を失うことじゃない。 失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。 誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。 つまりひとりぼっちだってこと。 ナナミの言葉が沁みますね〜

Posted byブクログ

2024/09/29

本を守りたい猫と人間の冒険。読書をすることの大切さを再認識させてくれる物語で、読了後には本が好きで良かったなあと思えたし、また新しい本にどんどん出会いたいという意欲も湧く。

Posted byブクログ