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君を守ろうとする猫の話 の商品レビュー

3.8

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    3

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2024/09/27

本を守りたい猫と人間の冒険譚。 前作が好きだったので、読む前から楽しみにしていた。 主人公のナナミが、喘息持ちなのに逞しく頼もしくて、とても魅力的。 灰色の王と闘う姿が、カッコイイ。 こちらも一緒に立ち向かっている気分で、ドキドキしたし楽しかった。 そしてトラネコのトラと、前...

本を守りたい猫と人間の冒険譚。 前作が好きだったので、読む前から楽しみにしていた。 主人公のナナミが、喘息持ちなのに逞しく頼もしくて、とても魅力的。 灰色の王と闘う姿が、カッコイイ。 こちらも一緒に立ち向かっている気分で、ドキドキしたし楽しかった。 そしてトラネコのトラと、前作で悪と闘っていた夏木少年にも会えて、嬉しい気持ち。しかも危ないときに助けてくれるなんて!「よく来てくれた、二代目」という猫のセリフにニマニマしてしまう。 猫の話し方も、独特でけっこう好きだな。 自分の大切な本は何だろうな、そんなに大切な本ってあるかなと考えたりした。

Posted byブクログ

2024/09/22

「本を守ろうとする猫の話」から数年後の物語。 「君を守ろうとする猫の話」には、前作の登場人物も登場していて嬉しかった。 心に余裕がなく、自分のことしか考えられなくなっていく。 自分の欲望にだけは素直で真っすぐで他人の思いなんてそっちのけ。 人として何かが狂ってしまい、どこかがズ...

「本を守ろうとする猫の話」から数年後の物語。 「君を守ろうとする猫の話」には、前作の登場人物も登場していて嬉しかった。 心に余裕がなく、自分のことしか考えられなくなっていく。 自分の欲望にだけは素直で真っすぐで他人の思いなんてそっちのけ。 人として何かが狂ってしまい、どこかがズレてしまっている… そんな大人が増えているのかもしれない。 そんな大人からこどもを守ろうとする物語のような気がした。 心に余裕を持つことを意識しないとできない社会になっている気がする。 自分のことで手一杯で、他人を思いやる気持ちをもてない人も増えている気がする。 悲しいけれど… 心に余裕を持って、想像力を持って日々過ごしていきたいと心底思った。

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2024/09/18

前の本と同じ登場人物が出てくる感じがいい。 哲学的の中でも、前回より更に一筋縄ではいかないような、でもニュアンスはわかるような難しさがある。

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2024/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作からの登場人物も登場して和む一方、 より、夏川さんからのメッセージの強い作品だと感じた。 灰色の男はどこからともなく現れて、 入り込んでしまう。こと大人には。 入り込まれていないか? 人を思う気持ちを忘れていないか? 振り返り、立ち止まりながら本と向き合い続けよう、 本を読む仲間を大切にしよう、 そう、強く思った。 こんな時代だからこそ「本の力」が必要なのかもしれない。

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2024/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「自信に満ち溢れた態度に、容易に身を任せてしまう。自分自身が積み重ねてきた真実を放棄してしまい、考えることそのものをやめてしまう」大人は責任をもって、自ら判断し、自ら行動しなくてはいけないんだ。「一人で生きているわけじゃない。だから困ったときは、いろんな人の力を借りればいい。そして、借りた分は、いつかどこかでまた返せばいい」「一番怖いのは、心を失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。つまりひとりぼっちだってこと」わたしも本が好きだ!

Posted byブクログ

2024/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本が好きなナナミの父も、忙しさの中でその心を忘れてしまい、灰色の男のようになってしまっていた。子どものころ見えていた世界が、大人になると見えなくなってしまうということは往々にしてある。けれども、再びその世界を見ることもできる。そういう心をいつまでも持っていたいと思った。「ここは図書館だ。つまり本は、本棚にあったりなかったりするもんだ」という労使者の言葉が素敵だと思う。

Posted byブクログ

2024/09/07

心に余裕を持つ大切さを教えてくれる小説。 図書館の本が減っているのに、誰も気づかない。 しかも、本を燃やそうとする輩がいる世界。 大人は、本を読む余裕がなく仕事で忙しいフリをして、 心に余裕を持ってていない悲しい現状です。 本を読むことで、選択肢を持ち、いろいろな擬似体験が...

心に余裕を持つ大切さを教えてくれる小説。 図書館の本が減っているのに、誰も気づかない。 しかも、本を燃やそうとする輩がいる世界。 大人は、本を読む余裕がなく仕事で忙しいフリをして、 心に余裕を持ってていない悲しい現状です。 本を読むことで、選択肢を持ち、いろいろな擬似体験ができるのが大きいのにもっといない生き方をしているなって思ってしまいました。 本を読むことで、得れる経験や登場人物たちを心の中に大切にしたいと思います。 小説は読みやすく、少しファンタジー寄りので学生にもいいと思います。

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2024/09/02

ナナミは強い、だからこそ守れたんだろうな… とあるピンチのシーンである人物が出てきた時は泣くほど嬉しかったです。本を守ろうとする猫の話の続編なんだけど、本を守ろうとする猫の話が大好きで、この本も読んだけどとても面白かったです。(もっと語彙力が欲しい…)

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2024/08/29

前作『本を守ろうとする猫の話』の続編となる作品です。 今作の主人公は女子中学生で、前作の主人公より前向きで行動的な印象を受けました。作中では前作の主人公や物語で共通する案内人(猫ですので、案内猫でしょうか)も登場しており、物語の時間経過と関連性を感じられました。 前作と比較すると...

前作『本を守ろうとする猫の話』の続編となる作品です。 今作の主人公は女子中学生で、前作の主人公より前向きで行動的な印象を受けました。作中では前作の主人公や物語で共通する案内人(猫ですので、案内猫でしょうか)も登場しており、物語の時間経過と関連性を感じられました。 前作と比較すると、今回の作品の方がより人との関係性の在り方など哲学的な部分に焦点が当てられていると思いました。 読み進めていくと、人が生きていくうえで自分らしく生きるとは?他人との関わりは?利害だけでなく、相手を思いやる事とは?など、静かに問いかけられる印象を受けました。格差社会や競争社会など、相手よりも優位に立つ・立とうとする流れは今も昔も大きくは変わらず、根底に流れているように思えます。うまく表現ができないのですが、相手を蹴落としてまで手に入れた物や経験は自身を助けてくれるのだろうか?と、考えてしまいました。 読了後ですが、現実の家族でも友達でもいい。お互いに切磋琢磨して高めあえる関係、道を外れそうになった時に叱咤し引き戻してくれるような関係を気づいていけたらと強く思いました。 また、作中に出てきた本は名前を知っている本が多かったですが、昔に読んだだけであらすじは知っているけど具体的な内容を忘れているものがありました。機会があれば図書館で作品を探して読み返してみようかと思います。

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2024/08/26

222ページ 1500円 8月24日〜8月26日 ひと目見たとき『本を守ろうとする猫の話』かと思った。前作の数年先の話なのだろうと感じながら読んだ。前の話は、心が温かくなり、闘いのあった話だとおぼろげにしか覚えていないので、もう一度読んでみたくなった。この話の数年後もまた読んで...

222ページ 1500円 8月24日〜8月26日 ひと目見たとき『本を守ろうとする猫の話』かと思った。前作の数年先の話なのだろうと感じながら読んだ。前の話は、心が温かくなり、闘いのあった話だとおぼろげにしか覚えていないので、もう一度読んでみたくなった。この話の数年後もまた読んでみたい。

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