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三体 の商品レビュー

4.2

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めっちゃ難しかった… 初めてSFのジャンルに手を出して読んでみたが、何もわからず今後SFの作品を読むのが不安になった。 物語は科学者が主な登場人物でかなり専門的な用語がたくさん出てきて(三体問題や後半の三体文明の11次元や?次元の事)など理解がかなり難しくそこはほぼ飛ばして読んでしまった。 しかし徐々にわかってくる三体という謎のゲームや視界にカウントダウンが映るなどオカルト的な事に先が気になってしまい読む手が止まらなかった。 読み終えて、 葉文潔の『人類と悪との関係は、大海原とその上に浮かぶ氷山の関係かもしれない』や 史強の『虫けらはいままで一度も敗北したことがないっていう事実』 がとても自分に刺さり、時間はかかったけどこの本を読んでと思った。

Posted byブクログ

2024/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宇宙哲学とでも言ったらいいのか、スケールは壮大、理論は広大、思考は深淵。いやわからん。分からんけれどほんのりは分かる、ような気がする。あまりにも流行っているのでエンタメ要素が強いのかと想像していた。どっこい物凄く硬派。 文革の恐ろしい処刑から始まる。『さらば、わが愛』を思い出した。思想統制は科学にも及ぶのだということに気付かされる。文革をその国の有識者から語られるのは、外側の視線の言葉よりも強い。 絶対的法則が実は勘違いだったら? と言うのはフっと空想してみたことがあったが、それがこんな壮大な物語になるとは。 狙撃手と農場主理論とは初めて聞いた理論。説明される理論は無駄なく物語に収斂されてゆく。 鏡合わせの世界のような、無限の入れ子様に広がるマクロとミクロ。相似しているのにお互いには知覚出来ないはずの世界が交信すると何が起こるのか。 身体みたいだと思う。私は赤血球を知覚しないが、それは私の中に在る。私の外に私を知覚しない私がいる。のかもしれない。うん、分からん。 三体人の実験失敗はなんだかベヘリットだった。 六百ページ近く物語を進めてきて突きつけられるのは「オマエラムシケラ」 痺れる。 そしてそんな虫けらを発奮させたのはバッタの群れ!個人的に胸熱である。 宇宙は基本的に幾何学でできていて、その中でグニャグニャした存在でいることの不思議さ。 三体人はどんな格好しているのだろうな。 全く予想がつかない第2部が楽しみです!

Posted byブクログ

2024/05/30

話題のSF超大作。 3部作の第一作で、最後は二巻に続く、というところで終了。 物理学の高度な内容が作中にあるが、意味はわからず、雰囲気で読み切った。かなり壮大なスケールで話が展開。SF特有の荒唐無稽な感じが楽しい。

Posted byブクログ

2024/05/28

本で(あまりの厚さと難解さに)ギブアップしてしまったことがあったが、Audibleの力を借りて読破。 読み終わった後でも、私には「?」がいくつか残る。もう一度は(しばらくは)読めないと思うので、Netflixでドラマを観てみたいと思う…。

Posted byブクログ

2024/05/28

要約すると「たった一人のキティちゃんの怨恨から、人類の存亡をかけた異星人との戦いが始まる」という話し。 いろいろ分かりにくかったですが、それは科学技術うんぬんより、話しの進行方法であったり、登場人物たちの浅い描かれ方の影響の方が大きいと思う。 あと,作中のVRゲームは、何が面...

要約すると「たった一人のキティちゃんの怨恨から、人類の存亡をかけた異星人との戦いが始まる」という話し。 いろいろ分かりにくかったですが、それは科学技術うんぬんより、話しの進行方法であったり、登場人物たちの浅い描かれ方の影響の方が大きいと思う。 あと,作中のVRゲームは、何が面白くてダイブしているのか分からなかったし、そもそもVRゲームの出自がよく理解できなかった。カウントダウンの話しはワクワクしましたが、急に語られなくなって、どうなったのかと思っていたら、終盤の智子(ソフォン)の話しで納得。間が空きすぎてモヤモヤしながらの読書は疲れました。SF慣れしていない人には勧めるのをためらう作品かな。アイデアはいいと思うし、ルビは丁寧で翻訳自体は読みやすかっただけに、今後に期待。 ちなみに、SFを誰かに勧めるとしたら、例えば、ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』や『断絶への航海』、アンディー・ウィアーの『火星の人』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のようなわかりやすくて爽やかな作品の方が勧めやすいですよね。 以下、あらすじ。 物語は、中国の文化大革命時に、物理学者の葉文潔(イエ・ウェンジエ)の父が目の前で紅衛兵に殺害され、自身も囚われてしまうところから始まります。彼女は「紅岸基地」に移送され、そこで地球外文明との通信プロジェクトに組み入れられてしまいます。彼女は、絶望とも失望ともつかぬ日々を過ごすうち、人類に対する警鐘として、電波の届く限りの全宇宙に向けて、地球外知的生命に対するメッセージを送信しました。 このメッセージは、3つの太陽を恒星に持つ惑星の知的生命体に届きます。この惑星系は、生命が存続できないほど厳しい気候の「乱紀」と穏やかな気候の「恒紀」が交互に訪れ、しかもその期間や到来が不安定で予測不能なため、常に生存と文明の消滅の危機に脅かされていました。そんな彼らからすると、届いたメッセージは、生存を賭けた新天地を得る絶好のチャンスです。全宇宙艦隊を発進させて、地球侵略に向けて動き出します。 一方、地球では、科学者や知識人の間で「三体問題」を議論するなかで、実際に知的生命体が存在することを知るに至り、人類の存亡をかけた戦いに向け、異星人に内通する団体の排除や、各国の国際的な協力を模索し始めます。しかし、量子もつれを制御できるほどの、圧倒的な科学力の差に対し、人類に残された時間は約400年。はたして人類の未来は…三体IIに続く。 追記 : レイチェル・カーソン『沈黙の春』が出てきますが、環境意識があまり感じられない国(失礼)で、この本に言及されているのは、少し驚きました。 あと、読んでいる途中で、スティーブン・ホーキング博士の「宇宙人は存在するかもしれないが、破滅的な結果をもたらす恐れがあるので、コンタクトは避けるべき」という言葉を思い出しました。こちらから安易に存在を知らせるべきではないですよね。

Posted byブクログ

2024/05/28

難しい、、途中何度も心が折れました。自分の理解力のなさに落ち込みましたが新しいジャンルの本に挑戦できて良かったです。悔しいのでネトフリ観てみます。

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2024/06/07

劉慈欣が書いた『三体』は中国で2006年に発表されたSF小説で2014年英語訳され欧米で出版、2019年日本語版が刊行され、当初から高い反響を呼び世界中でブームになっている作品だ。 新聞や雑誌の書評でよく目にし書店の店頭でも大々的に宣伝され、気にはなっていた。大騒ぎの新刊書は出版...

劉慈欣が書いた『三体』は中国で2006年に発表されたSF小説で2014年英語訳され欧米で出版、2019年日本語版が刊行され、当初から高い反響を呼び世界中でブームになっている作品だ。 新聞や雑誌の書評でよく目にし書店の店頭でも大々的に宣伝され、気にはなっていた。大騒ぎの新刊書は出版社や書店の「売らんかな」が強く買って失敗が多く商業主義不信で踏み切れなかった。 が、今回は文庫版を機に読んでみた。 読んで、読み終わって、「何故もっと早く読まなかったのか」と後悔した。そもそもこれは何時書かれて何時訳されて何時から自分が読めるようになった本なのか、なぞりたくなる程衝撃的な内容の小説だった。 2006年に書いたものが2024年の今、最先端世界の出来事として擬似体験できる。 メタ・バースの日常使いで宇宙の仮想空間を活動する話であり、それが18年も前に描かれていた。 最近は習近平の抑制策で調整されているかも知れないが中国のデジタル技術発達の速さには想像を絶するものがあり軍事や宇宙開発にも及んでいることを思い知らされた。 2006年に本国でのSF文学賞の受賞、英訳後米のヒューゴー賞受賞など大反響で、日本の30万部売れ行きも凄いが世界では2900万部超えという人気になっている。納得であるともに世の中にはこういうものに逸早く関心を持って殺到する読者がこれ程いるというのが驚きである。 中国発のSF小説を見くびっていた。 今の日本に住む自分は相当遅れている人種であり、SFのエンターテイメントと文学の捉え方も古かった。 物語は文化革命で紅衛兵に殺される有名な理論物理学者の娘が地球外生命体にコンタクトすることから始まる。宇宙空間で三つの太陽(三体)が引力の関係で地球に作動し人類の運命を翻弄することになる‥‥。 異次元の破天荒な構想は読者を刺激し脳を掻きむしる。延々と続く地球物理学や科学用語の遣り取りは読むのに忍耐が必要だ、展開に粗さもあるがついていけない負い目がかえって緊張感を高める。 自分の日常から大きく乖離した世界を見せられ、読むうちに社会から取り残される恐怖も過ぎる。 中国発の新しい時代の文学の大作であり、こんな世界を創造できる劉慈欣の頭脳に遭遇できたことに感謝である。

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2024/05/27

中国の史実、物理学、SFがミックスされて重厚で難解なストーリー。とても重いのに、展開が早い。壮大でリアルな世界観。振り落とされないように必死で読んだ。三体星人て本当にいるのでは…と思ってしまうほど細部まで説得力がある。 ずっと気になっていた本で、文庫版が出てやっと買えました。中国...

中国の史実、物理学、SFがミックスされて重厚で難解なストーリー。とても重いのに、展開が早い。壮大でリアルな世界観。振り落とされないように必死で読んだ。三体星人て本当にいるのでは…と思ってしまうほど細部まで説得力がある。 ずっと気になっていた本で、文庫版が出てやっと買えました。中国人作家の作品は初めて読むので、理解が追いつけるか不安だったけど、そんな心配は全く無用でした。 今後どんなふうに展開されていくのか、期待大!

Posted byブクログ

2024/05/24

まったく物理学の知識がないのに読み切ってしまった。 最初の部分で脱落する人もいると聞いたけれど私はこの導入部のおかげで読み進められた。池上さんのサイエンス入門みたいな新書を昔読んでたくらいの知識だったけどそれでもこの分厚さを読めてしまったのはやはりパワーがあるのだろうなぁ。自分で...

まったく物理学の知識がないのに読み切ってしまった。 最初の部分で脱落する人もいると聞いたけれど私はこの導入部のおかげで読み進められた。池上さんのサイエンス入門みたいな新書を昔読んでたくらいの知識だったけどそれでもこの分厚さを読めてしまったのはやはりパワーがあるのだろうなぁ。自分でもびっくり。しかし2部以降も読めるかというと…ちょっと時間を置こうかな

Posted byブクログ

2024/05/23

総じて面白かったと思います。 ただ、サイエンスとファンタジーの差が激しくて、ファンタジーの部分が最後まで引っかかってしまい、私にはハマらなかったです。

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