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川のある街 の商品レビュー

3.4

45件のお客様レビュー

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2024/03/12

不思議な物語だった。御伽話を読んでいるような感覚。いつかわたしも芙美子のようになるだろうな。 帰ることに対する江國さんの考え方が切なくて真実で好き。

Posted byブクログ

2024/03/10

NHKのチコちゃんに出てくる江戸川のカラスも、カラスのイメージを良くしたけど、この本に登場するカラスも、それぞれが個性的ですね。 日本の川には確かにカラスのイメージがあるけど、ヨーロッパの川にはいないのかな

Posted byブクログ

2024/02/10

===qte=== 江國香織さん 中編3編所収「川のある街」刊行 家族の多様なかたち描く 2024/2/7付日本経済新聞 夕刊 様々な人間模様を繊細な筆致で表現した小説で知られる。20年前、39歳のときに短編集「号泣する準備はできていた」で直木賞に輝くなど、多数の文学賞を受賞して...

===qte=== 江國香織さん 中編3編所収「川のある街」刊行 家族の多様なかたち描く 2024/2/7付日本経済新聞 夕刊 様々な人間模様を繊細な筆致で表現した小説で知られる。20年前、39歳のときに短編集「号泣する準備はできていた」で直木賞に輝くなど、多数の文学賞を受賞してきた。新刊「川のある街」(朝日新聞出版)は川の流れる3つの場所をそれぞれ舞台とする中編3編を収める。 「場所からインスパイア(刺激)された中編を書こうと考えた。これまで行ったことのない場所を訪れ、どんなところかを知りたいという思いで書いた。疑似体験した気分です」 最初の一編の舞台は新宿に出かける場面があることから、都内もしくは東京近郊だろう。両親の離婚で母親の実家近くで暮らし始めた小学生が、家族や友人と過ごす日々がつづられる。「子供はしっかり見ているので、(街を描くのに)親和性があると感じました」 2番目は室町幕府十代将軍、足利義材(よしき)の銅像のある北陸の街が舞台。入院中の妊婦や結婚相手の家族に会いに来た女性が登場する。人々の暮らしとカラスの生態が同じ地平で書かれるのは「街を立体的に見せるため」という。 最後の収録作はヨーロッパの運河だらけの街に、40年以上前に移住した日本人女性が主人公。認知症が進む中、今は亡き愛した女性との日々を思い出す。「最初の一編は住み始めた子供、2番目は街を訪れる旅行者を書いたので、最後は長年住んでいる人にした」 3編に共通するのは家族の多様なかたちだ。「わが家(父は随筆家の江國滋氏)はお客さんが多かったので、子供のころからいろいろな人がいると感じていました」と振り返る。「言語化への欲望が強い」のも、そんな環境がもたらしたものだろう。 ===unqte===

Posted byブクログ

2024/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人はなぜ川の流れに心惹かれるのだろうか。 悲しい時、寂しい時、元気がない時、ぼーっと川の流れを眺めていると心の中にある灰色のもやもやがいつの間にか流されていくからだろうか。 ままならない毎日の中で持て余す自分の心を、川に流れが優しく慰撫してくれる。少女の、これから新しい命を生み出す女性たちの、そして薄れていく過去の記憶の中で今を生きる女性の。あ、カラスもいたわ。 水の流れに時間を重ねて、人は歴史を紡いできた。流れていった時間は戻らない。今、そこにある水が永遠にとどまることもない。だけど、いや、だから、人は川の流れを求めるのだろうか。 刹那の愛しさを描いた三編が、とげとげした心を優しく包み込んでくれる。

Posted byブクログ

2024/01/11

川のある街には物語がある。いろいろな視点から描く三つの物語、II のカラスの視点はなかなか面白く読めました。人生の教訓が三つの物語に生かされている。あなた読んで共感して下さい。

Posted byブクログ