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川のある街
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2024/02/07 |
JAN | 9784022519610 |
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商品レビュー
3.3
51件のお客様レビュー
オムニバス形式で、川のある街を舞台にした、3つのお話が綴られている。 が、川を印象的に感じたのは最初の作品だけで、あとはそんなに川が重要な役割を果たしてる印象が残らなかった。 個人的には、人間とカラスの視点が交互に描かれる2つ目が好みだった。 どのエピソードも、登場人物の関...
オムニバス形式で、川のある街を舞台にした、3つのお話が綴られている。 が、川を印象的に感じたのは最初の作品だけで、あとはそんなに川が重要な役割を果たしてる印象が残らなかった。 個人的には、人間とカラスの視点が交互に描かれる2つ目が好みだった。 どのエピソードも、登場人物の関係性が明示されすぎず、描写の端々で徐々に察せられるのは心地良かった。 淡々とした書き方も嫌いではない。 だが、大きな盛り上がりがあるわけでも、意外な帰着を得るわけでもなく、それこそ川の流れのように静かで普遍的で、ドラマティックだったり、何か感動を得ることを期待すると大変物足りないと思う。 あと、括弧書きが多くてノイズでした…
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2024年12月 3冊目 3つ目のお話が、とても好きだった。 江國さんの本に出てくる人々は、みんな自由でのびのびしていて、でも自分を持っていて、憧れる。
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川を人生に例えることは多い。日本は国土の割に川が多い国だと思う。日本人の生活の身近に川があることは多いのだろうな、川に人生の何かを見いだしやすい気がする。本書は江國香織が「川のある街」というテーマで3篇の物語を描いたもの。 川のある街 Ⅰ… 小学生の女の子の視点で語られる日々の...
川を人生に例えることは多い。日本は国土の割に川が多い国だと思う。日本人の生活の身近に川があることは多いのだろうな、川に人生の何かを見いだしやすい気がする。本書は江國香織が「川のある街」というテーマで3篇の物語を描いたもの。 川のある街 Ⅰ… 小学生の女の子の視点で語られる日々の営み。どうやら両親は離婚していて、母や母方の祖母や母の姉妹が近くにいる環境で暮らしている。時折父親と面会をする。本人は至って健やか。近くにはキラキラと水面が光る川が流れている。 川のある街 Ⅱ… ある地方の田舎街。親戚付き合い、ご近所付き合いが濃い。地縁というものがあり、その土地を通じて、その街にいても今はいなくても、強いつながりで人々はつながり続けている。土地を離れようとしている人たちも、婚姻で新しくファミリーに迎え入れられようとする人たちも、等しく地縁に取り込まれている。そんな大地に根ざす人々の営みには我関せずと、その土地で暮らすカラスたちにも生活がある…。そう、この話では、カラス視点の展開がある。ユニーク。 川のある街 Ⅲ… オランダの街に住む日本人の老女の話。叔母は、同性愛者だった。日本では生きづらいと、パートナーの女性とともに日本を発ち、以来何十年とそのオランダの街で暮らしてきた。もう旧友もパートナーも、皆亡くなってしまった…。認知症の気配がある叔母を、姪が訪ねる。叔母の矜持と人生を垣間見る。 私は3つ目のお話が一番好き。高齢化により親しい人がいなくなってゆく孤独感と、認知症により自分を少しずつ失いゆく怖さと、それでも自分を失わなわず自分を傷つけずにシャンとしたいと思う矜持と。気持ちの揺れがリアルに思えた。年を取った先にもまだまだ試練があるのが人生なのでしょう。そのときの自分の保ち方に、これまでの生き方が全て投影されるような気がした。人生の答え合わせの結果がそこに。 川は、懐が深い。何もかもを受け入れてくれるようなスケールがあるように思う。大河、という言葉があるように、人の一生よりもはるかに大きな時間の流れをまとっているような。川のある街に住んでいると安心する。川のあるところは常に、見上げた先の空も広いしね。人間ひとりの日々の生活や人生の小ささや大きさを、ズームインやズームアウトするように感じた3篇の話だった。
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