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冬に子供が生まれる の商品レビュー

3.4

40件のお客様レビュー

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2024/06/04

小学生の時に不思議な体験をした三人、佐渡理、マルセイ、マルユウは高校に入り別々の進路を歩んでいく。だがマルセイの謎の死とマルセイの真秀の妊娠により同級生達そして謎のライターが佐渡に近づき真相はどうなのかと詰め寄っていく。映画になりそうなお話しだった。

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2024/06/03

本の雑誌で気になったのと、氏の久しぶりの著作ってことで、それなら読んでみましょ、と。SFなのか、ミステリとしての謎なのか、何だか落ち着かない雰囲気が終始漂う。それが緊張感として上手く作用していて、頁を繰る手が止まらなくなってしまう。皆まで描き切らないラストで、しばらく余韻に浸る。...

本の雑誌で気になったのと、氏の久しぶりの著作ってことで、それなら読んでみましょ、と。SFなのか、ミステリとしての謎なのか、何だか落ち着かない雰囲気が終始漂う。それが緊張感として上手く作用していて、頁を繰る手が止まらなくなってしまう。皆まで描き切らないラストで、しばらく余韻に浸る。良い作品。

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2024/05/30
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ぐいぐい来て先が気になって仕方なくなりつつ読んだ。面白かったけど最後が私には難しかった。はとげきの方が好きかな。

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2024/05/26

謎めいた感じのストーリー展開、語り手の「私」が終盤までわからず、先が気になり一気に読んだ。 読了後の余韻もいい。

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2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議な小説だった。 「僕は大事なことを忘れているかもしれない。〜そしてそのせいできっと誰かに歯がゆい思いをさせている。」p16 丸田君が自分の過去をうまく思い出せないように、登場人物の誰もが茫漠とした靄の中にいるようで掴みどころがない。 いっそすべて超常現象と言ってほしい。 大切な人に届かない手紙も、「おまえはいったいだれだ」p244 という父親の叫びも、母親の後悔も、教師の無力さも、何もかもUFOのせいですと言ってもらえたら、どんなに救いがあるか。 けれど、「不思議な出来事って〜手に取ってほらと見せられるようなものでもないです。たぶん普通の顔をしてもうそこにあるんですよ。」p354  どんなに言葉を尽くしても伝えきれない思い。理解されるはずもないと諦めている真実。他者に踏みこんでもらいたくない記憶。 人間は自分自身のことでさえも不確かだ。それでも誰かを理解したい、伝えたい、守りたい、と願うのもまた人間だ。 ラストの湊先生のとめどない涙は、そんな曖昧で不確かなすべての存在を「愚かしく悲し」p361 みながら、深く愛おしむ涙のように感じた。 朝日新聞  私の信頼する書評家、藤田香織さんによる紹介。

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2024/05/14

結局何が言いたかったのか 何の話なのか 最後まで頑張って読んだけどUFOがどうとか… 理解の範疇を超えていた 一人称もコロコロ変わるし時間もやたら前後するし とにかく読みづらかった

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2024/05/12

読み終わったあと、なんとも感想を言えない、そんな気持ちになりました。 スッキリしない、というか。 ファンタジー?ミステリー?? 小説の中の話だから、ファンタジーであろうとなんであろうと、気にしなくていいのですが。 子供たちの不思議な体験やそれを取り巻く親や関係者、その遺族たちの絡...

読み終わったあと、なんとも感想を言えない、そんな気持ちになりました。 スッキリしない、というか。 ファンタジー?ミステリー?? 小説の中の話だから、ファンタジーであろうとなんであろうと、気にしなくていいのですが。 子供たちの不思議な体験やそれを取り巻く親や関係者、その遺族たちの絡み合った感じ、なかなかに不思議な話。でも読んでよかったとは思います。

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2024/05/04
  • ネタバレ

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題材  超常現象 テーマ  人生は不思議な出来事に満ちている 最も伝えたかったこと  =テーマ 何が新しいのか  題材やテーマではなく、佐藤正午の書く文章そのもの キャッチコピーは何か 「みんなには内緒な?〜人生は不思議な出来事にみちている〜」 「記憶の足音が聴こえる、数奇な半生の物語が再生される」 その他(心に残ったことなど)  すっきりする話ではない  謎に満ち溢れている  マルセイ、マルユウ、どっちがどっちなのかもわからなくなる  わからないことだらけ  でも、正午さんの文章が味わい深い、興味深い、ずっと読んでいたい

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2024/04/29

Xで見かけて表紙が酒井駒子さんだったのに惹かれて読んでみた。 人の記憶の曖昧さを逆手にとったSFって感じがした。最初は、ん?ちょっと…と思ったのに、途中から一気に読んでしまった。 噂話は怖い。子供はいくつになっても自分の言うことを聞くものと思い込んでる親、子供の頃はなんでも話して...

Xで見かけて表紙が酒井駒子さんだったのに惹かれて読んでみた。 人の記憶の曖昧さを逆手にとったSFって感じがした。最初は、ん?ちょっと…と思ったのに、途中から一気に読んでしまった。 噂話は怖い。子供はいくつになっても自分の言うことを聞くものと思い込んでる親、子供の頃はなんでも話してくれたのにと子供に自分の知らない部分があることを嘆く親も怖い。 あんなに自分があんなことをしたからこんなことをしたからと嘆いていたのに、最後にまた余計なお世話を焼こうとしている杉森先生w

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2024/04/24

記憶があいまいになって認識が揺れるというのはカズオ・イシグロの世界を想起させます。また、二人の人格が入れ違うという「とりかえばや」的な要素もちょっとあり、おもしろい。湊先生は作者そのものなのでしょうか。少なくとも私にとっては現実感が乏しいストーリーで、感情移入はしなかったけど、と...

記憶があいまいになって認識が揺れるというのはカズオ・イシグロの世界を想起させます。また、二人の人格が入れ違うという「とりかえばや」的な要素もちょっとあり、おもしろい。湊先生は作者そのものなのでしょうか。少なくとも私にとっては現実感が乏しいストーリーで、感情移入はしなかったけど、ところどころリアルなので、そのアンバランスが魅力なのかもしれない。すごーくおもしろいというわけではないけど、一気読みさせられる佐藤正午ワールドです。『身の上話』のときも、”そんなわけないだろー”と思った記憶があります。

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